NO FICTION, NO LIFE

0011-08-08 「追想五断章」米澤穂信

追想五断章

追想五断章

菅生芳光は学資が続かなくなり、叔父の古書店に居候していた。そんなある日、芳光が店番をしているところへ松本から来たという北里可南子が訪れ、同人誌「壷天」に収録されている叶黒白という作家の作品を見つけて欲しい、と頼む。

『奇蹟の娘』というタイトルのリドルストーリーを首尾良く発見した芳光に、可南子は叶黒白は亡くなった父であり、彼の書いた残り四篇のリドルストーリーを探して欲しいと依頼する。

一篇10万円という報酬に惹かれた芳光は、叔父には内緒で引き受けるが……。


五本のリドルストーリーが過去の事件の真実を照らし出す長編ミステリ。「さよなら妖精」や古典部シリーズといった青春小説よりの作品が好きな人間としては、年齢の割に若さを感じられない主人公に不満が残る。それぞれのリドルストーリーや、そこから真相に至るミステリ的な展開は結構良かったんだけど、すべてに虚しさが残り、調査の中でもう少し前向きに成長して欲しいと感じた。

良くも悪くも新境地、ではあるかもしれないが……。

(2009/09/12)

藍色藍色 2011/03/26 01:56 この作品の中に仕掛けられた謎にワクワクしながら読み進めました。
トラックバックさせていただきました。

OkiOki 2011/03/27 20:50 コメントありがとうございます。ただ、トラックバックが届いていないようです。
こちらからもトラックバックさせていただきました。

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