0011-09-17 「Anniversary 50」国内アンソロジー
カッパ・ノベルス創刊50周年記念作品と銘打った「50」をテーマとした書き下ろしアンソロジー。
以下は各編の感想。
「深泥丘奇談──切断」綾辻行人
ホラーの部分はあまり分からないけど、その上に成立する真相はなかなか。
「雪と金婚式」有栖川有栖
楽しめるけど、本格ミステリとしての驚きを求めてしまうなあ。
「五十階で待つ」大沢在昌
オチはそう来るかあ、という感じで肩透かし気味に驚いた。
「進々堂世界一周 シェフィールド、イギリス」島田荘司
本格ミステリのイメージが強かったので、普通にいい話でちょっと意表をつかれたけど、なかなか良かった。
「古井戸」田中芳樹
リドルストーリー。でも、オチが欲しいなあ。
「夏の光」道尾秀介
少年物。謎解きと物語の両面で良かった。
「博打眼」宮部みゆき
江戸怪談。政吉の生き様が印象に残る。
「天の配猫」森村誠一
ちょっと偶然が過ぎるかなあ。
「未来の花」横山秀夫
ちょっと「50」に無理がある気もするが、警察物として良かった。
(2010/01/01)
今年も、よろしくお願いします。
トラックバックさせていただきました。