名前は ぴーす

「ぴーす」と名づけることに決めたのは、
ぴーすに出会ったその日(2006年6月17日)のことだった。

トイプードルをお願いしていた恵比寿のペットショップから
「ブラックの女の子ならすぐに会える」との連絡があり、
妻と二人でそそくさと出かけて行った。「ぴーす」は店員さんに抱かれて現れた。
「2ヶ月弱(2006年4月20日生まれ)で1.3kgとトイプードルとしてはやや大きめ」
とのことだったけれど、犬を飼ったことなどない僕たちには十分に小さく見えた。

   

でも「大きめ」と聞くと「どこまで大きくなるんだろう?」って不安になる。
「スタンダードプードルくらい大きくなるんですか?」って聞いたら笑われた。
(今から考えると恥ずかしい質問だけれど)

今度は短い尻尾が目に止まった。
(こんなときってなんで不安な要素にばかり目が行くんだろう?)
「短くってかわいいじゃないですか?」
そう言われると確かにそうだ。黒ウサギみたいでかわいい。
(以来、短い尻尾はぴーすのシンボルとなった)

僕たちの不安をよそに、床に下ろされた「ぴーす」は、
途端にレーシングカーのようにグルグル全速力で駆け回る。
自由を満喫してる?ぴょんぴょん跳ねるように走るから、
耳がパタパタして、またそれがウサギみたいでかわいい。
ときどき、店員さんや私たちに寄ってきては愛想を振りまく。
抱き上げると、愛嬌いっぱいの表情をする。
そこにいる誰からも笑いがこぼれた。

こんな出会いをして、飼うの買わないの、なんて言える訳がない!
いつまでも彼女の周りにいる誰もをこんな「ぴーす」な気持ちにして欲しい、
そう思って「ぴーす」と名づけた。
もちろん、ぴーすは今も僕たち(パパとママ)だけでなく、
両親(ジジとババ)、祖母(ヒイババ)までも「ぴーす」な気分にさせてくれている。


◆ぴーす「自由はきもちいいよ!だれだって走り回りたくなるよ!」