熾火研究所*電子工作室

2012-03-10

「例のダイオード」販売開始してみました

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(事の顛末に関しては↓この下のエントリ↓を。)

なにかと不手際があるかと思います。 あらかじめ御諒承ください。

何か問題が生じたらすぐ畳みます。あと、商品の追加は今のところ予定しておりません(初回ロット終了でたぶんおしまいにします ← ですが、まずそんな売れないのでゆっくり御検討ください

【2012/05/01】


なお、教育普及関連の用途には無償で御提供、若しくは貸与させて頂く準備がありますので、メール等にて御連絡頂けますよう、お願いいたします。堅苦しいことは考えておりませんので、お気軽にお問い合わせください。(展示用 POP 参考例 →(Rev.02)【PDF】【JPEG】)

はやぶさの「こんな事もあろうかとダイオード」についてまとめておく。

忙しい人の為のかんたんなまとめ:
↓この画像を。…で、残念ながら 80円では入手できません。
  【2012/05/01】販売ページ開設しました。いっこ前のエントリから飛んでください

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とまあこんな感じで冒頭からいきなりネタバレしてますが、基本的に検索では型番がかからないように書いています。理由は、全部読んで頂ければだいたい御理解いただけるものと思っています。

この「探査機はやぶさの例のバイパスダイオード」実物(と同じもの)を御覧になりたい方は、東京都千代田区秋葉原)の「3331アーツ千代田」にある「はんだづけカフェ」にて展示していただいていますので、お近くへお越しの際は是非。たぶん期間限定。

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スイッチサイエンス本社ショウウィンドウでは営業時間外でも見ることができます

【2012/04/18】




個人的覚書にてすみません。ログっぽく。ずらずらと。

(※ 2012/03/20 追記等、内容更新いたしました。その後も適宜追記・修正しています)




はやぶさの帰還からもうどれだけ経ったのだろうか。…と思って確認してみたところ(時系列記憶の弱さに定評のある熾火研究所)、ここで前に書いた記事がこのへんだった。 2010/06/13 が、帰還、そしてはやぶさ最期の日だったようだ。

もう 1年半以上が優に過ぎた。思えば、東日本大震災よりも先に帰ってきてくれて本当によかったんではないかという気がしている。ストーリー的には無い話ではあるが、もし帰還がちょうど 1年後だったら*1、日本人はあんなに歓喜して迎えることができただろうか?


…とまあ、そんなことはいいとして。


私も折に触れてはやぶさのことを思い出しては、なんとかして「イオンエンジン A の中和器と B のイオン源 のなかだちをして起死回生のクロス運転を実現させた」というあの「こんなこともあろうかとダイオード」の型番等がわからないものか、と、調べたり、Twitter で【募集】したりしてきた。そしてあわよくば手に入れて手許に置きたい、自分の組んだ回路に使ってみたい。 …勿論、成果が全くなかったわけではないのだが、実質は、ほぼ空振りだった。

【ぬる募】 御存知のかたいらっしゃいましたら教えてください:イオンエンジンニコイチ化を実現し、はやぶさの窮地を救ったというダイオードの型番。噂では「¥70 程度の民生品」とのこと。 #hayabusa

2010/06/18/20:16:28

http://twitter.com/OkibiWorksLabo/status/16462314672

RT などで応援してくれる人はいたのだが、核心情報は入って来ず。


で、原典たる「こんな事もあろうかと論文」をあたると、

概略的な回路図(ブロックダイアグラム的な)はあった。そこから読み取れることはといえば、せいぜい「ごく普通の電力用ダイオードである」ということぐらい。耐圧は高めか。信頼性の問題を除いて単純に電気的仕様だけならば 1N4007 でも 10D4 でもおそらくは務まる仕事だ。




このへんまでが去年。…で、ここあたりからが当エントリの本編。


さて、もう世間はやぶさにも飽きたか、あるいは、地震だぁ原発だぁでそれどころじゃなくなった感もありつつ、それでもたまにはやぶさ関連の話題が入ってくる。2012/02 には新たな漫画が出版された。(作者さんのサイトや Pixivニコ動などで全部読める。)

私も、思い出したように、Twitter で喋りながら初心に返って調べてみたりした。

見つかったのが、これ。


ダイオードの型番調べている人がいるのでトライしたが至らず。論文からすると1500Vに十分な逆耐圧、順電流は数百mA、外見はクロ現2010-6-11でこれが映った。普通のシリコン整流タイプかな。 #hayabusa

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わーい(*゚▽゚*) (気付くのが激しく遅くなりましたが)ありがとうございます!!!

【追記】見直してみたら、結構最近の POST (2012/02/21)でした。重ねてありがとうございます。



…もっとも、ここに映っている「このダイオード」がほんとうにあの「はやぶさに使われたバイパスダイオード」なのかどうか。その保証は全くない。それこそ、整流ダイオードだったらなんでもいいぐらいなのだから、「たとえばこんなような」ということで同等スペックのものを撮影しただけなのかもしれない。

でも、それを言っていては進めないわけで…。

見た感じもあんまりありふれた、見慣れた石という印象ではないし、だとすれば敢えて違うものを放映する道理はない。番組のトランスクリプト(書き起こし)を見ても(明言はしていないが)ニュアンスは「使用されたそのもの」である雰囲気…。


とりあえずこのダイオードを探してみよう!


…しかしそれも、結論からいえば相当に無理ゲーだった。

ざっくりいうと、線は太いので耐電力は高めのシリーズ、ガラス封止の接合型シリコンダイオードで高信頼タイプ、ファストリカバリタイプかどうかは外観からはわからない。

そうこうしているうちに Twitter で情報をもらう。 JAXA の認定電子パーツリストがネット上にあると。…おお!

しかしながら、肝心な「宇宙用共通部品データベース」(http://eeepitnl.tksc.jaxa.jp/)は、謎のサーバ落ち。…陰謀か。陰謀なのか。*2とりあえず「webarchive.org」や Google キャッシュなどから 2003年の年間ログを掘り起こし、廃品種(認定解除品)ダイオードの型番は幾つか見つかった。

部品名部品番号最終受注
高耐圧シリコンファーストリカバリダイオードNASDA 1S2593A最終受注案内中
中電力スイッチングダイオードNASDA 1S2458A
シリコンファーストリカバリダイオードNASDA 1SR151A
シリコン電圧ダイオードNASDA 1SZ56

上の 2つが関係ありそう。

…しかし、ネット検索してもリストに挙がっているような型番のダイオードはほとんど見つからないとのこと。…何故だ。

別の方が見つけてくれたサイトによると

これらは日立の石らしいということが判明。

日立は、ひとつの石に2つの型番を持たせているらしく、ネットで検索かけてもヒットしないのはそうした理由らしかった。


データシートでも、

旧版では併記されているが、現行のものでは

EIAJ No.(1S****)は記載されてすらいない。そしてモデルチェンジ?もあったらしく、U07 シリーズのボディカラーは現行品の白っぽい色ではなく、以前は………青だった…(!)


一瞬、全俺が色めき立った。

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…しかし、ガラスモールドとは言っても、形状がクロ現の写真のものとは違う。あと、U07 シリーズでカソードマークが黒のものは「U07M」= 1S2594 であって、 JAXA のサイトにあった 1S2593 = U07L ではない(こちらのカソードマークは黄色)。そして帯は 2本。微妙に違うのだ。

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こちらは U07J(=1S2592)。「ボディ:青色」といってもこんな感じらしい

1S2458 にいたっては写真すら出てこない。(シリーズの仲間である 1S2455 は とある高専の定番部品に挙がっていた。…がやはりこちらも図を見る限りではまるまるっこいスタイル。)

そのほか、

いろいろ見て回っても、結局のところ やはり日立ダイオードは外れだったと言わざるを得ない。



振り出しに戻る。




ちょっと休憩。

私も以前別の場所に書いたが、「数百g 〜 数kg になる予備電源回路でなくて僅か 1g 足らずの受動部品で実現したのがすごい」。…しかし「ガムテープのたとえ」や「クロス運転という最後の最後の悪足掻き的な運転モードのために回路を準備した凄み」というのには新たに納得。

様々なレポートを見るかぎり、はやぶさにとって機体の重量バランスは非常に重要な要素だったわけで(復活→生還の鍵もそこにあった*3)、重量そのものというよりはそのバランスを崩させるわけにはいかなかったところに敢えての追加実装、これがどれほど危険な賭けだったかは想像に難くない。

因みに、的川泰宣名誉教授の語るところによると、打ち上げ数日前に滑り込みで(しかも内緒で)実装されたものらしい。…もしかして:空中配線? (*゚▽゚*)

で、まんがに登場するダイオードの姿はこんな感じ。

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「探査機はやぶささん」p.86 あるいは Pixiv の こちら より)

んんんー、微妙にチョークコイルっぽい…(^^;)でもイメージやサイズ的にはあってる雰囲気

ときに ISAS 「今週のはやぶさ君」におけるダイオードの画像といえば、これなのだが…

( 2009/12/03 付)

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拡大して見ると

← 手元に検波用しか
ありませんでした
申し訳ありません

…これ、たぶん 1N4148 若しくは 1S2076A 。小信号用整流ダイオードですね。検波用ショットキーで似た外観のものがあるにはありますが、そんなものを持ってる人が 1N4007 あたりを持ってないはずもなく………

こまけぇこたぁいいんだよ!




休憩終わり! (・∀・)



…さて。

というわけで、JAXAデータベースサーバが落ちているうえ(※ 2012/03/10現在の話。ただし、その後もしばしば停止している模様)、これが復活したところで満足な情報が載っているとも限らない。しかも、クロ現で映っていたダイオード、どうも日本のもの、という感じがしない。たとえば、外観は若干これに近い気がする。

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美しい。これは STMicroelectronics (STマイクロ)の製品。 10本¥200。

(因みにこれの同シリーズで耐圧 100V の「BAT41」と「BAT46」は千石電商で売っていた(@20)。)

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勿論、これはこれでケース形状とかだいぶ違うんだけども、系統、というか、「におい」が近い。

(※同じような外観のダイオードということで妥協するならば、現時点これらが一番入手性がよいだろう。)

というわけで、ならば ISAS とか JAXA あたりが使うであろう汎用パーツって言ったらなんなのか、そりゃまあ当然 NASA だよなぁと。


そこでこんなサイト。

ついでに、改めてじっくりとクロ現ダイオード写真を見てみると、これ、数字とかアルファベットの刻印がありますね。そこで明るさとかコントラストとか画像をいじりまくりながらオカルト的な眼力を発揮してみたところ、「1N58〜」…??とか、「MSC」…?とかの文字列が言えてきた気がした。最早「神の啓示」の領域。「MSC」っていえば、 MicroSemi のことでしょうか!

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※ 画像を正位置にして見るだけで、文字認識率は格段に向上する。あと、色調やコントラストなどのスライダーを動かしながら画像を見ると、止まっている状態より読みやすくなることがあります。獣は、完全に静止した物体よりも動いているもののほうが見やすいのです。…後学の為に。

NASA のリストを見れば、なんとなくそういう型番のダイオードがあるじゃないですか。(しかも製造元は MicroSemi (MSC)だったりするじゃないですか。)

そこでそのリストから定格がそれっぽいのを拾って型番で画像検索してみると…かろうじてひっかかってきた「青いダイオード」の画像。eBay に出品されているそれは、…それはまさしく?

おお、うんうん、似てるね!ちょっと違う気もするけどいい線いってる気がする!*4 ktkr! (・∀・)

…しかし、こちらのショップは米国内のみの対応、海外発送はやってない。

同じ型番でも、また、同じシリーズの素子のはずのものでも、全く異なる外見の画像がヒットしたりする。



というわけで、万事休す。しかも NASA 御用達だけあって 所謂 MIL スペックの品であり、所謂レアもの。生産数量もそう多くないらしく、手軽に入手できる代物ではないようだ。…ま、それもそうか。

画像から手繰れば、米国のオーオタ系ショップで似た外観のものがみつかったりもするが…

残念ながら、このへんまでのようだ。

惜しいところまで辿り着いている気もしなくはないのだが、如何せん全ては憶測。しかも、あと一歩届いてない。ともかく今回で明らかになったのは、たとえその型番が判明したとしても、そうやすやすと手に入るものではない、ということ。こういう状況ならば、「入手したいから型番教えてよ」というような動機に対して「中の人の誰か」がこっそりリークしてくれるとかそんなことも望むべくもなかったわけだ。

確かに、同等品は ¥70 なり ¥80 なりで入手可能なのかもしれない。しかし「同じもの」となると、それは今や、不可能であろう。である以上、情報さえもこれ以上出てくる可能性は低いと言わざるを得ない。半導体素子がなんの為にあるのか。存在に意味を見出してはだめだ。機能こそがその価値だ。*5


MIL スペックの壁。そして流れ去った時間の濁流。
加えて、RoHS の深い深い谷。(※ はやぶさ開発・建造当時の電子部品は RoHS 発令前のもの。)*6



はやぶさはこのまま、微笑んでくれないのだろうか。  そっと教えてくれるだけでいいのだけど。それ以上、何も望んではないのだが。

使わないんなら、教えたげないよ。 (・ω・)」

はやぶさに、そう言われた気がした。






……(´・ω:;.:...








以上で記事終わり。…かと思いきや、続きがあります。

ピコーン!  (・∀・)

?!*7




というわけで、追記します。


その後わかったことの記録。

まず。

ここを読んでいるかたのうち 一定数は、少なからずとも「願わくば、あの『はやぶさダイオード』と同じ物を入手したい」と思っておられると思います。そんなかたの為にいくつか注意点を。

  • 2012/03 現在、入手は可能です。(ディーラーにもよるようですが、数千個の在庫を保有しているところもあるようです。)
    • メーカーサイト上では現行品番であり、廃品種(ディスコン)ではない模様。
    • ただし、日本国内の普通の電子パーツショップには、店頭在庫はありません。 ”ぼくらの部品庫” 秋葉原でも売ってません。
  • 当初流れていた(一部 TV 番組でも報じられたらしいですが)「¥80程度の民生品」という情報は、誤りでした。所謂「MILスペック」(軍用適合仕様)にして「NASA 認定品」(〜 JANTXV / JANS)に相当する型番でした。
  • JAXA による認定は特に見当たりませんでしたが、日本における宇宙開発で使用実績のあることがレポートなどからわかっています。
  • ネットでの購入が可能、しかし「Solid State Supplies」が供給しているものは「クローズアップ現代」で放送された映像のものとは異なる外観のダイオードになります。同一型番のダイオードは数社が製造していますが、件のダイオードは MicroSemi 社製のもの。ほとんどの通販サイトにおいてパーツの写真画像は添付されておらず、購入の際には注意を要します。
    • 同一型番で異なるパッケージのもの(=他メーカー製造品*8):
      f:id:OkibiWorksLabo:20120322060913j:image:w240
      ボディカラーは灰色。
      おそらくこれは、 NASA の情報を信じるならば Sensitron 社製品。
      若しくは、 こちらのデータシート に示されている品。
    • SemTech社の同一型番品:
      f:id:OkibiWorksLabo:20120331030537j:image:w200
      ボディカラーは白。刻印は「JTX1N…」とある。

    • (余談だが、Semicoa社も同一型番のダイオード製造を計画しているらしい(2010/10/12 時点の情報)→ こちらの記事。) 
      f:id:OkibiWorksLabo:20120407133813j:image:w360f:id:OkibiWorksLabo:20120407133812j:image
      MIL-Spec で出されることがほぼ確実なので、日本国内での入手性等に寄与する可能性は低い。
    • 販売価格だけでは判断できません。
    • もっとも、「同じ型番のもの」ということでよければ、外観の違いは問題ではない、という言い方もできるが…。
  • 2012/03 現在、「たかがダイオード」に出すべき金額かどうかは、正味な話、微妙と言わざるを得ない。「1個 ¥70 程度なら、持っておきたいかも」というような方向性で考えていた方は、残念ですが、諦めてください。

  • ひとことで言えば、「入手は可能だが、おすすめはできない」。したがって、ここでもテキストのかたちで情報を書き下しておくことを避ける次第。
    • 画像は型番が読めるような解像度で用意しましたので、御参照ください。
    • 確認済み情報としては、日本国内では Chip ▽・w・▽ での調達が可能。お知り合いの企業の購買担当の人に頼んでみましょう。*9
    • 型番に「US」というサフィックスが付いているものは「面実装タイプ」なので御注意。また、同じ MicroSemi 正規品のリードタイプでも「刻印違い」の存在が確認されている。
      f:id:OkibiWorksLabo:20120415085710j:image:w200
      自力で購入なさるおつもりのかたは、なんというのか、………幸運を祈ります。

というようなあたりが、現時点(2012/03/20 04/18 前後)までにわかっていることの概要。

事の経緯としては、このブログエントリを読んだ宇宙クラスタの方が Twitter 経由で情報をもたらしてくださった。とある講演会において NEC東芝スペースシステムズの方がその具体的な型番について言及されていたとのこと*10「求めよ然らば与えられん」。あるいは「Heaven helps those who help themselves」。

(註:ただし、該当 tweet(※ 型番でぐぐると出るかもしれない?) からのリンク先は前述のとおり MicroSemi 社のものではない点に注意)



もう少し書いておくと

  • RoHS 非対応。若しくは対応状況不明。(そもそも RoHS 指令に適合させるさせないという品目群ではない)
  • 予想されていた「1500V 超」という耐圧は不要だったようで(それだけの電位差がダイオードを駆け抜けるわけではなかったようだ)、絶対定格は 150V 6A 。設計上は高電流が流れるわけでもなさそうであるし、 30ns という超高速リカバリ性が重要だったとも思えず、要するに「電流ループを生じさせる為(要は空運転)、頑丈な電力用ダイオードならなんでもよかった。ただしイケメンに限る 小パッケージ品」ということだったのかもしれない(ここは憶測)。
  • 重量は 750mg とのこと(データシート↓より。実測ではリード込み 0.85g でした)

メーカー公式データシートPDF):



というわけで

以下、確認用(観賞用?)画像。


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f:id:OkibiWorksLabo:20120320171535j:image:w256(※方眼サイズ:約5mm)

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If=4.92mA にて Vf=0.50V でした

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@Th_vinmei さん、@azlab さん、@Galaxy1992 さん、@mewarabe さん、および、つくばクラスタ・宇宙クラスタの皆々様にこの場を借りて御礼申し上げます。m(_ _)m

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大事なことを書くのを忘れていました

打ち上げのギリギリ直前まで検討を重ね、打ち上げ後も決してあきらめずにベストを尽くし、はやぶさを見事連れ戻してみせてくださった JAXA / ISAS およびはやぶさプロジェクト関係者の皆様に最大限の称讃と敬意を。「たった 1本のダイオード」で成功したわけではない、でもそれはひとつの象徴として。

f:id:OkibiWorksLabo:20120401070729p:image:w160 *11



科学技術に興味を持ち、携わり、力を注ぐ、すべての人の心に 1本のダイオードを。

*1:帰還タイミングは公転運動に支配されるのでおおよそ 3年周期で巡ってくる計算であった。つまり現実には 1年後は無い。

*2後日追記。 2012/03/12 (未明)にはサイト復旧していたが、最新の「認定部品一覧」にはダイオードに関する記載はなかった。

*3:→ 『「はやぶさ」探査機は、受動的にも安定となるよう設計されており、現在のコーニング運動は、最終的には +Z軸まわりの純スピン運動に収束していきます。』(http://www.isas.ac.jp/j/snews/2005/1214.shtml

*4:実際は、ひとまわりぐらい小さいパッケージである。

*5:とはいえ、美しい部品のその美しさを否定するのもおかしな話ではある。

*6:実際は RoHS あんまり関係ありませんでした…もともと MIL スペックだし。…でも、 RoHS を満たしてないということが一般用途への普及を阻んでいるという側面は、もしかするとあるかもしれない。

*7:すみません、画像は飽くまで参考イメージです。

*8:電気的仕様は同一だが、「品質保証レベル」は異なる…とはいえ、MILスペックであることには変わりないらしい。(※ 他のダイオードでは同じ型番(定格などが同一)で軍用基準(耐久性など)を満たしていない、所謂セカンドソース品が製造されているものもある。)

*9Digikey にも品目はあるが、実際に購入可能かどうかは未確認。 → というか、2012/04 時点では「非在庫商品」なうえ購入単位(MOQ)が「4000個」…
因みに RS ONLINE では「扱いなし」。
MOUSER では「在庫なし」( MSC 製は uncataloged )。

*10講演会の時期は「はやぶさ帰還」直後の 2010/06 中旬とのこと。演者等の詳細はとりあえず不明。ダイオードの「実物」をお持ちになっていた模様。

*11:From : http://gigazine.net/news/20110916_hayabusa_cedec2011/

2012-02-27

エアカウンターS におあつらえ向きの袋を見つけてきたよ

忙しい方へ:「クリスタルパック S3.5-22」を使いましょう。以上

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自分で言うのもなんだが、これは見事。
(私の功績でもなんでもないですけどねてへぺろ☆(・ω<))


放射線計測器、とりわけ GM計については、ここにもいろいろとまとめて記載しておかないといけないことが、まあとにかくいろいろとあるわけですが、なかなか書けずにいます。事態がまだまだ流動的ということもあり、書けずにいるうちに陳腐化し…なんてことはすべて言い訳でありまして。

ともかく、放射線測定器の中でも私は GM管 から浮気する気はない、シンチとか手を出す気はない…なんて言っている私の手許に何故か、いつのまにやら、こんなものが。

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安かったんで、つい…

というのは半ば冗談としても、使い方次第では意外なほど「まとも」な計測器です、これは。…勿論、価格の割には、ですけども。でもって、使ってやるわけです。ポケットに入れるにはちょっと長すぎるので、カバンの中にぽいっと放り込んで、持ち歩くわけです。初代「エアカウンター」に比較して衝撃などの外来ノイズにはだいぶ強くなっているとの話ですが、それでも弱い・軽い衝撃では誤カウントしがちなんていう癖があるようで*1、あんまり腰にぶら下げて…なんていう持ち歩き方もしたくないところ。

エアカウンターγ線のみの計測なうえに計数率も低いので、ホットスポット探しのようなサーベイ用途には不向きです。だから、本来的に地面や土壌に近接若しくは接触させて計測するような使い方はしません。従って、そもそもエアカウンター本体が「コンタミる」(計測器自体が放射性物質で汚染されて常に高い放射線量値を示すようになってしまう)ようなことは「考える必要がない」わけです。…しかし。いま書いたとおり、どこかにブラブラとぶら下げて使うとかはしないほうがいい、となると、どうしても取り落としたりする危険性は高まります。水溜まりにでも落とした日には、一撃でアウトでしょう。それに、汚れるよりは汚れないほうがいいに決まっています。雨の日・雪の日に、濡れることを恐れて計測を断念するなど、本末転倒です。じゃあ、専用ホルダーのようなもの(→ こういうのとかですね)に入れれば万全なのかというと、これがまたかさばるし、取り出さないと値も読めない。

どうしましょう。  →→→ こうしましょう。

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ここで登場するのが、商品の陳列包装やラッピングに使用される所謂「PP袋」(OPP袋;PPバッグ)というもの。様々なサイズが揃っており、目的に応じてシール蓋つきなどのバリエーションも有効。軟質ポリ袋よりも透明度が高く、「中の物」がしっかり見えます。この「PP袋」の一種である「クリスタルパック」の「S3.5-22」というサイズが、まさにエアカウンターS にぴったりのサイズ。エアカウンターS のために製造されてるんじゃないかっていうくらい。

残念ながらシールフタ付きのタイプではちょうどいいサイズのものはありませんでした。ですが、充分ではないかと。セロテープや何かのシールでぺろっと止めてもいいし、折り返して輪ゴムを巻いてもいい。上の写真のようにビニタイ(ねじりっこ)で縛ってもいい。

因みにスイッチ操作は袋の上からでも問題なくできました。それに、破れたら交換すればいいだけの話です。


モノはこんな。

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上「クリスタルパック」と下「ピュアパック」はスペック的に特に何か異なるわけではなく、「クリスタルパック」が日本国内製造であるのに対し「ピュアパック」は海外製造、でもってちょっとお安い。それだけの差。サイズも厚さも同一です。

私はこれを、秋葉原からも程近い(ひと駅だから歩いてもいける)浅草橋シモジマ」にて求めました。

元々は業者さん向けの店舗用品のお店なので、意外なほどお安い。勿論、商売関係ない一般の人間も普通に購入できます。

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こういうのが嬉しい。モノを持参すれば店頭で「入るか、入らないか」とか試せるわけです。


「クリスタルパック」で検索するとネット通販やってるところが幾つか見つかると思います。

たとえば(※註:べつにこちらのショップが特におすすめというわけではありません)

実店舗でいえば、店舗用品・包装用品専門店でなくとも、大きめの文具屋さんなどに行くと結構置いてあるようです。「某クリエイティブライフストア」とか、ユザワヤなんかでも買えます。 御自身のエアカウンターS を、綺麗に長く使いたいとお考えの方は、探してみられてはいかがでしょうか。100枚でせいぜい¥200 程度、1枚 ¥3 しないならば頻繁に交換してもさほど勿体なくないですね。


念の為再掲しておくと、適合型番は「S3.5-22」(35mm巾×深さ220mm)です。



エアカウンターS」について、あと少しだけ書いておきます。

ネット上では頭ごなしに貶してる人とか、所詮は…とか、期待したほどの…みたいな言い方してる人も多いようですが、私は、「あの事故」後 1年を待たずしてこういう製品が世に出たことはまさに「日本の勝利」といって差し支えないと思っています。こんな哀しい勝利もないですが。まさかこんな時代が来るとは思っていなかった。でも、悲しくとも苛立たしくも、これが現実です。

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なんの変哲もない、ごく普通の街中の薬屋さんで、放射線計測器が陳列されているという、あんまり認めたくない現実がそこにはありました。今後ますます浸透していく特殊測定機器。「放射線測定器のある日常社会」。本来見ることも触れることもかなわなかったその得体のしれないものをうかがい知るための、同じくらい得体の知れない機械が、手を伸ばせば届くところにまでやってきた、そんな世の中。さて、これをどうするかは、我々に託されたわけです。目をそむけるのもひとつの身の処し方。この「棒きれ」を振りかざしてがなり立て、騒ぎまわるのもひとつの処し方でしょう。


このへんは、まあ何を言っても無駄な部分ってあります。


…そんな中で、私は、どうやったらこの「棒」を快適に・有益に使えるだろうか、とか、いろいろ考えて、試して、を今後も続けていこうと考えています。何かいいアイデアとかアイテムが見つかったら、披露していきます。

まあしかしだ。でもやっぱり言わせてね。エアカウンター(S) で、値を確定するなよ! 特に持ち歩いて、ウロウロする系の人! 異常な値が出たら、「ちゃんとした」GM計なりシンチレーション計なり持ってる知人に相談しようぜ。エアカウンターは「その程度の器具」だから。値段考えようよ。GEEK でもなんでもない人間が数千円で思いついたように放射線検出できるってだけで、本来「奇跡」ぐらいに思わなくちゃ。

数10万円、数100万円の計測器が何故断固として存在する(そしてそれがいまでも順調に売れ続けている)のか、考えようよ。

「百均のハサミ」だって、活躍の場はあるでしょう。頭ごなしに「こんなもの使えるか!」って言っちゃって存在を全否定するのは簡単ですが、それもまたどうなのか。ハサミのある世界と無い世界を想像する。エアカウンターS は放射線測定の世界を切り開く、おそらくいま最も入手が容易な「ハサミ」です。



もうひとつ、おまけ。

いつまで経っても記事にできそうにないので、半ば投げ遣りに(笑)


私がおすすめする(ローエンドクラス) GM計 は、こちら 2点。

勿論、コストパフォーマンスやコンパクトさ、お手軽さから考えて、ロシアGM計 「SOEKS-01M」や「RADEX RD1503 / RD1706」などもおすすめです。まだ高い値段をつけているショップもいっぱいあるので、できるだけ安く入手しましょう。(買うならばネット通販をお勧めします。理由は、安いからです。圧倒的に。)

何故イチオシでないかというと、それは電池寿命であったり、設定できる項目であったり、データが容易に取り出せるか否かであったり、…要するに実際に使ってみた印象としか言いようがありません。

こういうのは好みとか使用シーンの癖とかもあるので、ほんとはしばらく試せるといいんですけどね。…あ、リアル知人の方にはお貸ししますよ。

勿論他にも良い機種はたくさんあります。…ですが、私は自分で試してもいない機種についておすすめ・非おすすめ等 云々したくないので、余計な発言は控えておきます。私自身は(個人レベルでは) GM管、なかでも SbM-20 至上主義なので、かなりかたよってます。使用シーンによっては、私の選択は正しくありません。


因みにですが、精度とかなんとかはどれもいうほどの差異はないと思っていいです。もともとそんな期待するほどのものじゃあないです。GM管による放射線計測そのものが、そういう性質のものです。そのへんの勘どころは、とにかくいろいろ測って、値を実際に出してみて、測定者自身の経験値を上げていくしかないと思います。

なにしろ相手は放射線。いままで習って、学んできた常識とそこから培ってきた常識的感覚は、まったく通用しないのですから。

*1Twitter で拾った情報:内部解析やデータ分析を行ったかたによると、エアカウンターS では 4個内蔵されている半導体センサ(PD)をそれぞれ個別に監視しており、「すべて(あるいは多く?)のセンサが同時に反応したらそれはノイズ」と判断する多数決(多数否決?)処理をしているらしい、とのこと。放射線の性質を逆手にとった実に賢い方法だ。(ただし感度(計数率)は犠牲になっているということになろうか。)

2012-02-26

「秋月電子通商では昔、紙袋に商品価格をボールペンで書いて筆算をしていた」件についての覚書

秋月電子通商 秋葉原店の店員さんに言質とってきました。

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店員さん曰く「現在では電卓があるので筆算の必要がなくなった。また、ちゃんとレシートを出しますし、領収証も発行します。」とのこと。

残念ながら直接の物的証拠(=当時の(金額の手書きされた)袋)は手許には残っていないが、筆者も確かに「店員さんが商品を入れる茶紙の紙袋にボールペンで直に金額を書いてゆき、筆算をしていた」ことを確認している。


因みに、ここを見るような方には再確認の必要などないとは思われるが、一応。秋月電子で包装に使用される袋とは、概ねこういった茶紙の紙袋である。

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サイズは 2種類ある。普通サイズ(120×65×220)のもの*1には文字印刷等なし。大サイズ(155×95×320)の紙袋*2には両面に「ELECTRONIC PARTS」の文字が濃茶色で印刷してある(底面には「No.8」と印字がある)。場合によってはこれらの紙袋を更に白い手提げポリ袋(≒所謂コンビニ袋 or スーパーバッグ)に入れてくれる。大物商品の場合は直にポリ袋に入ることもある。


【後日追記】更に大物 or 大量購入の場合には手提げの紙袋もある。やはり茶紙でプリントは中袋と同じ「ELECTRONIC PARTS」。サイズは 320×410×115 (規格紙袋の「二才」というサイズ)。


以前(概ね、八潮店開店あたり〜秋葉原店 店舗リニューアル(2007/03)よりも前)には店舗に POS レジが無く、紙袋に書かれた金額がユーザーにとっても購入メモがわりとなり、有益であった。(筆者は袋を受け取ったあとに、金額の横に商品名を書き足して帰宅後の資料とすることもしばしばであった。)

現在(2012年)では購入に際してレシートが発行されるので金額メモは不要となった。混雑時には「合計金額を一括でまとめてレジ入力」のこともあるが、非混雑時や、混雑時でも特に依頼した場合、バーコード入力による商品名・コード・金額の入ったレシートを受け取ることができる。

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といった次第で、袋に書かれた筆算は簡易的な明細、あるいはレシートの役割も果たしていたのだった。



…こんなもんで宜しいか

「記載内容にいちいち出典が必要」というのならば、このブログエントリを Refer すればいいと思うよ!  (ていうかその為にわざわざこんなものを書いたんだが。)



後日追記

写真が追加されてました。素晴らしいです!

*1:規格袋の「S1」サイズ。

*2:規格袋の「K8」サイズ。
  袋サイズに関して cf. http://www.akinaishien.co.jp/spec/paper004.html

2011-12-04

ATP3010F4 / ATP3011F4-PU がうまく動作しない場合の傾向と対策について。

暫定的最新情報:

(MTM07 会場で買いそびれてしまった人のために)2011/12/16 夜に、約200個限定で AquesTalk Pico LSI ATP3010F4 がネット販売開始されました。

 → こちら。

たぶんすぐ完売となると思われます。【2011/12/18 記】

→ 1月頭頃、売り切れてました。【2012/01/14 記】

追加情報:

ファーム更新されて外部クロックが不要となった ATP3011F4-PU が発売されました。電源電圧も幅広く対応できるようになっているようです。価格は同一。

 → こちら。

データ通信部分に若干の制約がつきますが、発音等のスペックは旧タイプと同様とのこと。

さらに追加情報! ktkr !

ATP3011F4-PU が秋月で扱い開始されました!!!

しかもアクエストの中の人もびっくり*1お値打ち価格で御提供! 秋月さんありがとうございます!  【2012/03/26】

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こちらではお久しぶりです。(心の底から。)

というわけで、その後かなりグダグダとサボっていたりしているわけですが、そうこうしているうちに季節は巡り、待ちに待った祭典「Make: Tokyo Meeting 07」が開催されていました。さきの震災などの影響により「いっかいやすみ」となったため、前回から約 1年ぶりの開催。


今回も話題豊富な中、私が個人的に特に注目していたのが「AquesTalk pico LSI」。これのおもしろいところは、Arduino 標準機と同じチップをベースとして使用しているため、Arduino ボードを BreakOut Board として利用でき、手軽に音声合成実験ができるという点。*2

詳しい説明や参照リンク等は、非常によくまとめてくださっているこちらなどを御覧いただくとして



…私もゲットしてきました。

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超激戦でした…。MTM07 初日はもたもたしていたら売り切れ(それでも開始 1時間後ぐらいには駆けつけたのに…30分で完売したそうです)、2日目も開始10分ぐらい前にフライング気味に会場に侵入?してゲットしたらもうその時点で予定販売数の半分が捌けていたそうで…

すごい人気です。皆さんおもしろそうなものには超高感度です。

で、折角なので、その場で鳴らしたい…というか、喋ってもらいたいわけで、私も仕込んでいったわけですが、結論から先に言うと、…現場では、…喋ってくれませんでした。


しかし、完全沈黙ではないようなのと、ホワイトノイズはしっかり出ているので、チップの不具合ではなさげ。ひとまず展示ブースに戻って (株)アクエストの「中の人」(※お世話になりました。ありがとうございます)に現状報告めいたものをしてみたところ、そうした現象は既知とのこと。具体的には、クロック(クリスタル or セラロック)への配線が長かったり、これと音声出力への配線が干渉したりするとうまく鳴らn…じゃなくて、喋ってくれないらしい(※…と、説明書 PDF にも既に書いてありました。)

帰宅後 実験してみたところ、現象再現したので、実際どういうことになるのか、というサンプルの意味で UP 。

D

現象としては

  • デモモードではノンストップループ再生になるはずなのに、途中で止まる(勝手にリセット状態)
  • 再生開始後すぐ、若しくはしばらくしてホワイトノイズだけになる
  • 雑音のみ

などがランダムに発生。


参考までに

Arduino ボードに挿した ATP3010F4 をデモモードで起動する(フラッシュ ROM 内 15種類のプリセットパターンを繰り返す)には、Digital 8 ピンと 9 ピンを GND に接続して電源 ON (リセット)、

15種類のプリセットパターンのうちどれかを喋らせるには Digital 9 ピン を GND に落とした上で Analog 0 〜 3 のうちどれか(若しくは全て)を GND へ。

なお、これらの信号線は内部プルアップされているので普段(通常モード使用の際)はプルアップ不要です。

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(↑図は武蔵野電波さんの「Arduinoはやみ表 Ver.1.1」からお借りしました。)



傾向と対策

たぶんなんか凝ったこと考えずに「最も一般的な Arduino 」を準備しとけば成功したっぽい。


私の使用した Arduino 互換機ボードは「eJackino mini」というもので、

この書籍に付属する「eJackino」の更におまけのようなミニサイズ Arduino 互換ボード( Duemilanove 相当)。実はこのボード、省スペース化のため、CPU からクロック(セラロック)までの配線が少々長い。

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※ 因みに、同じく上掲書籍に付属する「eJackino pico」のほうはセラロックの引き回しが短い。(こちらでテストすればよかったのかもしれないが、残念ながら他の装置(GM計)に組み込み済み。)

その点、標準的な Arduino は、クロック(水晶)までの距離は最小限に抑えられている。

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というわけで、クロックと音声出力の干渉が原因だとすれば、素直に Arduino 標準機(若しくはそれに近いパーツレイアウトのボード)を使用すればいいということになるが、実際には(動画の最後の方でもわかるように)電源とスピーカ出力を差し替えたら eJackino mini でもちゃんと喋ってくれました。 (´・ω・`) ←いや、がっかりする必要はない

実際に色々なパターンで試してみた感触としては、横着しないでスピーカ出力にちゃんと別個の電源を与えてやればうまくゆく確率が向上するのではないかと。

その他に原因として考えられるのは

  • クロックの相性(セラロックには個体差が結構あるようです)
  • クロックの配線(一般論としても、短いほどよい)
  • そもそもクロックは水晶のほうがいいのではないかと。
  • 電源の品質(百均USB電源では失敗率が高く、また再生できても雑音が結構入ったりしました)

といったようなことが考えられるわけですが、じゃあどれかがクリティカルなのかというとどうもそういう感じでもなく、スピーカ直結だと絶対ダメとかいうことでもなければ電源がへちょいと全然ダメとかそういうことでもなく。恐らく 2つぐらいの悪条件が重なるとまずい、みたいなところ。


とはいえ


いい声で喋って欲しかったら真面目に考えてよね

アナログなめてんじゃないわよ! (*'▽'*))


というところはあるのかもわかりません。( ↑ pico談、らしい)


ひとまず「こんな状態になった場合にはこんなような原因が考えられるんで対策するといいかもね」という、先例として。 基板を自作する場合や、万能基板で組んだりする場合などに参考にして頂ければと。


ともかく

これものすごくおもしろいです。いろいろ喋ってもらって遊んでいます。

さて、では私はこの石を使って何をするのかというと、勿論、「これから考えます」ということで、甚だもっておあとがよろしいようで


D

(あっこれ「つ」の無声化してない方のやつだ… orz → してあるのはこちら!



【少し追記】スピーカ直結について

2011/12/10 追記。

ATMEL ATMega328 … じゃなかったゲフンゲフン、 ATP3010F4 のデジタル出力の絶対定格は 40mA max だそうで、低インピーダンススピーカを出力に直結するのは、ノイズ回り込み問題の他にチップそのものにダメージを与える危険性もありますので、覚悟の上、実験してください。いまのところ私の環境ではArduino での音声出力実験を含めて、チップがいかれてしまったというような事態は確認されていませんが…

試しにテスターで電流値を計測してみたところ、スピーカの種類によらず 概ね 45mA 程度の数値が出ました(「a-------------」の持続音で表示が定常化したところの値を読取)。 スピーカに表示されているインピーダンス値と電流値にこれといった相関は見られませんでした。ひょっとすると、チップが吐き出せるだけの MAX を吐き出している状態なのかも…

主電源給電は USB 5V 500mA 。均された状態での値が 45mA 程度、ということです。ピーク値ではもっと流れている可能性が高いです。やはり、あまりオススメできる使用状態ではありません。音質の問題等諸々も含めて、簡単なアンプを噛ましてやるほうがよさそうですね。


たとえば


(どうしてもアンプなど組みたくない(できうる限りシンプルにしたい)という場合には、音質は落ちますが圧電素子(圧電スピーカー/圧電サウンダ)などを使ってやるといいかもしれません。)



後日追記:ATP3011F4-PU に関する補足など

この動画によるインストラクションがすごいと話題に

D

…いや「話題に」というほど話題にはなっていない気もしますが、丁寧でわかりやすいのは間違いないです。 3010 → 3011 におけるシリアル通信速度自動選択のやり方(変更点)についても触れられてます。

*1cf. https://twitter.com/#!/nyaqu/status/184285198039531520

*2:あと、「注目」とか言うてますが、実は(株)アクエストさんに対しては「母音VST プラグイン」などをタダで使わせていただいていることに若干の後ろめたさみたいなものがあったりなかったり…で、話題にちょっとでも貢献できれば、という思いがあったりなかったり……。

2011-08-20

CRDとか好きだからー!

(別の場所から記事移動してきました*1

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だいぶ古いものらしいのだが、「400個 ¥500」という ひと山なんぼ的な価格で売ってたのでついうっかりとぽちってみた。

返品・交換不可の「在庫限り」特価品なので、興味のある方はお早めに。


こんな CRD 、実物は初めて見た*2。…というか、TO-92 パッケージの 2本足なんて、いまや レア中のレアじゃないか。

現状、日本で CRD というとほぼ SEMITEC(旧社名:石塚電子*3)一択。精度はいいが、なにぶん割高。数mA クラスのものでも普通に買うと 1個¥50〜¥120ぐらいする。秋月電子で 5個以上買うと 1個あたり ¥30、たぶんこのあたりが通常小売では最安。

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石塚…ではなく SEMITEC の CRD 。白いほうは 27〜33mA つまり 30mA・Typ(※たぶんディスコン) 。ガラスのほうは 18mA 。

f:id:OkibiWorksLabo:20110821170043p:image ※ (Ctrl)抵抗は省略可。

CRD というのは構造的には JFET そのものなので(JFET のゲートとソースを短絡しただけ)、技術水準的に製造可能な企業はいくらでもある。ただ、「狙ったものを欲しいだけ製造する」のはたぶん「不可能」で、どうしてもばらつきが出る。というか、そういうものである。

JFET でみると、こんな按配。

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現行のデバイスでもこれだけばらつく(というより「巾のあるものである」)。出荷時に「ランク分け」して粒を揃えている。これの場合は 0.3 〜 6.5mA を R, O, Y, GR の 4ランクに振り分けている。


だから、一応大体狙って製造し、できたデバイスの特性を計測して分別し、販売しているのだろう。これはどうしたってコストが嵩む。製品の精度を上げるということはつまり分別の刻みを細かくする、ということ。「売れない筋」が、必ず出てくる。たぶん「上手いこと出せば売れる」デバイスであるはずなのに製造メーカーが少ない(ほとんどない)のにはいろいろとそういう事情がありそうだ。意外にこまっかいノウハウが必要とか。あと、ビジネスモデルが組めないのとかね。

素人の想像だけど、たぶんプロはほとんど使わないのだろう。用途がホビーユース限定とあっては、出る数量も俄然知れている。 ちゃんと設計してあれば抵抗器で済むところに敢えて単価が数十倍の CRD を使う人はいない。使用条件がルーズなように見えて実は意外とタイト。パワーLED に使用するような 数10mA〜数A 駆動にはあんまり(全然?)向いてない。どっちに転んでも「微妙」なデバイスではある。

ネット上では「CRD がどうもばらつくようなので測定してみました。結果、ほら、こんなにばらついてました。正確に 10mA を示すものは…云々」みたいに言ってるのを見かけたことがあるが、「そうですね、そういうデバイスですからねー。」としか、正直いいようがない。


要するに微妙萌え



さて、冒頭の「格安 CRD」についてであるが、データシートはネット上で見つかった。

一応画像化してクリップしておいてみる(←何故テキスト化しない自分*4

f:id:OkibiWorksLabo:20110820211258p:image:w306

誤植(typo)修正済み。(クリックすると原寸表示します)


…ってこのデータシート、部品図が入ってないじゃないですかー!

というわけで、蛇足ではありますが、貼っておく。刻印面正面から見て左がアノード(A)、右がカソード(K)ですよ。

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f:id:OkibiWorksLabo:20110820211255p:image:medium

1983年当時の世界の CRD 。興味深い。因みに Vishay は JFET 生産から既に撤退したらしい(2008/10)。


J557 は定電流特性値が 3.6〜5.3mA(平均で4.5mA)と、巾は広い(要するにルーズな)ほうである…が、これは言い換えるとおおよそ±20%ということであり、Vishay の J500 シリーズとスペックシート上は同等と言ってよさそう*5。また、必ずしもひとつのデバイスの電流がそれだけの巾でぶれるというわけではなく、ある 1個を取り出した際にその範囲のどこかの値を持つことが保証される、というニュアンスである。

製造メーカーは InterFET というアメリカテキサスの企業のようで、JFET 専業という業態は珍しい…のかどうなのかはよく知らない。現在は CRD そのものは出していないらしい。(JFET を短絡すればいいだけなので、用途カテゴリとして紹介はされている。)


…まあ、ともかくだ。

性能やデバイスサイズ(石塚…じゃなかった、SEMITEC の CRD は DO-35 (最も普通なアキシャルリードタイプのダイオードと同じサイズ))、古さ、精度、…その他もろもろを無視するならば、通常 1個数十円するデバイスが 1個あたり ¥1 強で手に入ったわけで、 CRD 好きならこの気持ちもきっとわかるだろう。4mA 程度ならいまどきの LED 駆動にちょうどいいし。


CRD 好きっていうのがいるのかいないのか、そこはとりあえず考えないでおく。私以外に。

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…で、どうすんのかって? 使いますよ、勿論。



因みにですけども

書いていてちょっと気になったのが「SEMITEC株式会社」という、社名。よみがなが振ってあるんでもなし、アルファベット併記でもなし。なんで? こういうのってアリだったっけ。


…と思ったら、Twitter でちょうどタイムリーなリンクが流れてきよった。

平成14年の商業登記規則等の改正により,商号の登記について,それまでできなかったローマ字その他の符号を用いることができるようになりました。

…ほぅ。

「アリ」に「なってた」んですね。いつの間にか。

*1:追記していくうちに妙に気合が入ってしまったので…

*2:そういうものがあること自体は、CQ出版のオンラインPDFで知っていた。

*3:「平成23年3月:石塚電子株式会社 から SEMITEC株式会社へ社名を変更」だそうです
http://semitec.co.jp/corporate/corp3.html

*4HTML化 してるサイトなら既にあるので一応御紹介。
http://www.htmldatasheet.com/interfet/j557.htm

*5:そもそも、J500 シリーズのセカンドソース的な位置付けで製造されたと推測される