熾火研究所*電子工作室

2011-07-10

LED腕時計つくったよ!

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とりあえずの続報にてスミマセン:

なんと ATMaga328P 搭載モデルが 2012/01/17 に登場しています。

こちらはなんとオープンソース。そしてワンチップ。…これは熱い!

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http://www.sparkfun.com/products/10870

…惜しむらくは、基板の色。SparkFun カラーなのでしょうがないのでしょうけども…。

【2012/03/24 追記】



最近 [misc] タグばかりが増えているような気もしないが。…しかたない、メイン企画のほうがどうもなんとなく滞っているので、キットを何の節操もなくノーマル組みしてレポートし、お茶を濁しておくテスト。


よいキット続々

国内外を問わず、最近おもしろい電子工作キットが次々と生み出されている。たぶんそんな中のひとつ、「腕時計キット」が SparkFun で扱われ始めた。

これはおもしろい。

LED腕時計というとロシア(旧ソヴィエト連邦)製のものが思い出されるが、いまではバングル型のアイテムを中心として、なかなか安価で気軽なモデルも結構出ているようだ。そんな中でも、プリント基板のデザインを生かしたアクリルベゼルの腕時計、しかも組み立てキット…。これは一部 某クラスタにうける。…飽くまで一部に限られるが、一部には確実にうける。


国内でも販売しないかなー。


…と思っていたら ”SparkFun 商品はなんでも取ります!” というスイッチサイエンスさんが速攻対応。

思わずポチッていた。


…とか思っていたら、早速来た。 速い、速過ぎるよスイッチさん!

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【後日追記】

日本橋シリコンハウスさんでも扱い開始(2011/07/15)。



早速つくってみるよ。

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基板はこんな。


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使用されている LEDモジュールと IC (プログラムPIC, RTC)。

LEDモジュールは 残念ながら秋月で最近販売されるようになったものとは違うタイプのようだ(サイズやピン数も異なるので差し替えできない)。

…と思ったら、SparkFun で LEDモジュール単体販売もしているようだ。日本国内ではストロベリー・リナックスさんが在庫を持っている。

   
   

赤色の他にがある。青は電圧の関係でこのキットには使用不可だが、緑と黄色は Vf が同じなので差し替え可能だ。やった!


…作業に戻ろう。


実際の作業は、プロジェクトサイトに載ってる手順に従えばよい。

説明書は付いていない。

英語がわからなくても(というかいちいち読まないでも)写真だけ見ていけば充分わかるので、小学生でもできる。

部品点数は少ないし、部品の取り違えも起こりそうにないほど単純なので(抵抗 3本は全て 10kΩ とか)、特に難しいところはない。はんだ付け段階で気にすべきところがあるとすれば、7セグメントLEDモジュールを さかさまに付けないよう気をつける、というところだろうか。あと2個のICも向きを間違えないように。(でも正直そんなところだ。)

てなことを言っているうちに、サクっとコア完成。ゆっくり確認しながら 30分ほど。

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意味はないけれど、積層セラミックキャパシタは手持ちのもの(青い)を使用してみた。世界の MuRaTa 。特に深い意味はないのだけど、なんとなく黄色いキャパシタをとっておきたかったので(← そっちかい!)。

時刻を点灯させると、こんな按配。

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びがーん。

…といっても、点灯するのは 3秒間だけ。

基板裏面にあるパッドに はんだジャンパを施せば常時点灯にできるが、電池がすぐなくなるだろう。

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基板の裏側には RTC (リアルタイムクロックIC)からデータを取り出したり、PIC からゴニョゴニョしたりするためのパッドが用意されている。…しかし、機能的にカスタマイズできる内容はほとんどない。表示も、24時間制表示もできないし、点灯時間の延長などもできない。やるとするならば、PIC を再プログラミングするしかないと思うが、いずれにせよ時計側に操作ボタンが 1個しかないので搭載できる機能は限られるだろう。…そう、これは飽くまでシンプルな「腕時計」だ。


さて、完成を急ごう。もたもたしてるほどのものでもない。


このキット製作で、場合によっては最も難しいかもしれない工程、それが「アクリルの保護シール剥がし」(笑)。 その実、結構剥がれにくいので、勢い余ってアクリルパーツを割ったりとか、割らないまでも、傷つけたりとかしないよう、充分気をつけよう。

(そうでなくてもこのアクリルパーツは細工がこまかいので破損しやすい。)

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せっせと剥き中。

【後日追記】 (2012/01/05)

アクリル板の保護シートは水に 1分ほど浸けるだけで綺麗に剥がれるらしいです。これから製作する方は、お試しあれ!

スイッチ部分の細工は、なかなかよくできている。嵌合も悪くない。

付属のネジを締めるには、トルクスの No.10 を使用しよう*1(こういうときにこそ、気の迷いで買ってしまったマルチドライバー的なジャンクツールが日の目を見る)。あるいは、2.5mm のマイナスドライバーを使うか、さもなくばペンチ(プライヤー)でつまんで締める。いずれの場合も、相手がプラなので締め過ぎないこと。適当な道具が見当たらなければ、別に指で締める程度でも全然構わないぐらいである。 なお、ミリスケールの六角レンチアーレンキー)は使えない( 2mm では噛まず、2.5mm は入らない)。

因みに付属のネジは ISOねじ(ミリネジ)ではないので換装する場合には注意(当然、紛失にも注意)。おそらくインチネジの No.4 というサイズ。長さは 約10mm 。

この、アクリル板を必要枚数積層してケースにするアイデアは、小型のガジェットにはいろいろ応用できそうでヨサゲかもしれない。…た・だ・し! NC だとかレーザー加工機だとか、プラスチック精密加工のできるマッシーンが自由に使えるならば(+ CAD で図面が引ければ)、の話ではあるが…。


というわけで、あっさりと完成。

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まあ、でかいでかい聞いてましたが、…ものすごく…大きい…です…(おいやめろ)


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というわけで、市販の腕時計では「そのサイズ、阿呆か」とか、「おまえはそれをつけて何に変身する気だ」とか、「それ持ってると、どこの秘密戦隊と通信できるんだよ」とか散々に言われがちな(…そんな言われねーよ) CASIO PROTREK (PRW-1000J)とサイズ比較。…すると…あーら不思議。そんなにばかでかくないような気がしてきたでしょ?


…すみません、充分にでかいっすね。

因みに直径は 60mm 、厚さは 12mm (※最大突起部含まず ← これが言いたかった


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さて、ありあわせではあるが、昔 PROTREK 用に作ったベルクロバンドをつけてみた。両面タイプのベルクロなら無加工で使用できるし、自作するなら 20mm 巾のベルクロと、プラスチック製 角カン、あとはスーパーX のような接着剤があれば簡単に自作できる。

全部手芸店にいけば入手可能。 好きな色のバンドをつくってみよう。

または、自転車用すそバンドが無加工で使えたりする。 あるいは「通しタイプ」の腕時計バンドなら既製品がそのまま使用可能(※ 巾 20mm 以下、分厚くないものに限る)。そういうのを探してみるのも、いいかもしれない。


作ってみての感想などをば

とにかく簡単。はんだ付けもしやすい。ちょっと手先の器用な子なら、なんの問題もなく完成できるであろう。きちんとはんだづけして、きちんと組めば、設計通りきちんと収まる。なかなか気持ち良い。 ただ、出来上がるものが相応に「おもしろい」かというと、んー、ちょっと肩透かしを食らうかもしれない。一担組み上げたその後、たとえば 置き時計に改造するとか、別の何か自作ガジェットのクロック部に仕立てるとか、応用するにはいい素材かもしれない。

…まあ、その為には、せめて外出し用のピンヘッダブースがあるとか、クレードルに乗っかるような設計になってるとか、そこまで詰めて欲しかった気はする。アクリルベゼルの完成度がなかなか素晴らしいので、これを改めて弄る気にはなかなかなれないというのが本音。


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あとまあ、言うまでもないことを敢えて言っておくならば、防水性は皆無。清々しいほどに、防水性は皆無。油断しがちな部分だと思うので、気をつけたいところである。くどいようだが、大事なことなので何度でも言っておこう、防水性はまったくもって皆無である。



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透明ベゼルが涼しげで、夏の工作にはよいですね。


夏休みの工作にするには…ちょっと簡単すぎるかな?

女の子ならペンダントに仕立てたり、缶バッジみたいな使い方をするといいかも。

男の子なら電源を工夫したり、スイッチを改造して手を叩くとつくように…とかどうだろう。



そんなわけで、この意味不明な時計を シタリ顔で腕に付けてるやつが秋葉原とか山手線車内あたりにいたら、それはたぶん高確率で私ですので、餌を与えたり威嚇したりしないように気をつけてください。

*1:ほんとはインチスケールのアーレンキー(3/32")というべきところなのだろうけど、持ってないですよね、普通。ていうか私は持ってません。