スペース・カウボーイ 【Space Cowboys:2000】

見た。


スペースカウボーイ 特別編 [DVD]

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古くなったロシアの通信衛星が故障し遠隔操作が出来なくなったために高度が徐々に下がり、通常ならそのまま大気圏突入させて燃え尽きるのを待つだけですむところをなぜか絶対に静止軌道に戻さなければならないという話になっておりしかもそれをNASAが担当するという。実は故障した回路の設計者がNASAのOBであるフランク(クリント・イーストウッド)で、あまりにも古い技術であるために彼自身にしか治せないためだった。


で、NASAは若い現役の宇宙飛行士チームを送ろうとするんだけども宇宙飛行し損ねた爺さんたちが自分たちを宇宙へ送らなければ協力しない、などと無茶を要求、とりあえず修理の技術だけ教わって爺さんチームには消えてもらおうとしていたところミッションがマスコミにもれて爺さんたち大人気、退くに退けなくなって爺さんチームは念願の宇宙飛行へと旅立った。


というちょっと考えれば無茶な話で、爺さんたちががんばって宇宙飛行士が満たすべき数々のハードルを越えていくところもそこそこがんばって見せてはいるけどやっぱりそれじゃちょっと足りないだろと。でもまあこまけーことは置いてみれば微笑ましい爺さんファンタジーなので、これでいいのかな。


宇宙空間に出た後の無重量状態の出来がいまいち。特殊効果というよりはパントマイム的な力技・アナログど根性で撮影されたとしか思えない。そのへんちょっと残念だった。問題の衛星については結構がんばっていた。


あとMIBで「この星の缶コーヒーはうまい」おじさんトミー・リー・ジョーンズの最後もなかなかよかった。あれフツーの映画なら15分は愁嘆場やってるぜ。そこをいともあっさり涙のひとつもないまま先へ進んだところはとてもよかった。ほんとうの最期もよかった。


でもそんないうほどいい出来の映画ではないな。若いときのフランクを演じたトビー・スティーブンスがイーストウッドにそっくりで驚いた。