2007-01-09
■[PCBL]私立BL学園、入学式。
「みなさん、入学おめでとうございます。」
校長先生の声が狭い講堂に響く。
ここは、私立BL学園。美術系の専門学校に、中学と高校が付属している。規模は小さいが、自由な校風で有名な学校だ。
今は、中高合同の入学式の最中である。
入学式といっても、高校は中学から持ち上がりの生徒が八割以上を占めている。だから、まわりは緊張感というより、休み明けのだらけた空気の方が支配的だ。その中で、高校受験をして入学した僕は、落ち着かない気分を味わっていた。
そもそも、こんな改まった格好をしているのは、高校からの中途入学者と、新中学生だけだった。BL学園では生徒の服装も自由なのだ。美術系付属ということもあってか、かなり変わったファッションをした人も多い。前の方の席にはゴスロリがいるし、振り袖や袴も何人か見た。若手落語家みたいな格好の隣には、金髪を逆立てたパンクというかロックというか、とにかく気合の入った頭が見える。
そして、4〜5分の1くらいの生徒は、ぱっと見では性別がわからない。入学式が始まる前に、可愛らしいピンクの花模様のロングスカートをはいた子とすれちがったが、友達と会話しているのを小耳に挟んだ限りでは、その子は声変わり後の男の声をしていた。名簿や席順も男女別にはなっていないから、自分の隣に立っている生徒だって男なのか女なのか、さっぱりだ。
チラリと右隣の生徒を見ると、オレンジ色の髪の毛を無造作にかきあげているところだった。同じ色のカジュアルなジャケットが良く似合っている。
目が合って、にっこりと笑いかけられた。目元は、やわらかい印象だ。女の子か?いや、顔だけじゃわからない。けど、体型もわからない。
性別なんて、別に、どうだっていいことなのかもしれないけど、やっぱり気になるだろう?それとも、この学校に通ううちに慣れてくるんだろうか。
左隣は、よかった、わかりやすい。というか、この文化系な香り漂う学校の中では珍しいくらいに爽やかなスポーツ青少年って感じだ。肌が自然に焼けた色をしている。
左の彼の方は、僕の視線など気付いていないようで、まっすぐ前をみて校長先生の話を聞いている。真面目なんだな。
「自ら考え、自ら学び、自ら動き、自分の未来を切り拓く力、夢へ向かってはばたく力を、みなさんが、このBL学園で養ってくださることを、心から願っています。」
校長先生の(意外にも)短いお話が終わった。きっと2分もかかっていないだろう。それでも、周りからはあくびが聞こえる。おいおい、僕のいた中学なんて30分もかかったんだぞ?
ともかく、僕の高校生活は、ここから始まるんだ。
かったるそうな同級生たちの中で、僕は一人、決意を新たにしていた。
ジャスティスです♪
承認掛けましたので、取り急ぎご報告にあがりました。
お話、おもしろそうですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます<(_ _)>
リングへのロゴを左にさっそくはっておきました。
これからもよろしくおねがいいたします。