架空の杜

The journey is the reward.

第214話感想 西沢さんがより重要なキャラクターに・・・

畑先生自身も仰っていますけど西沢さんが魅力的です。思うに西沢さんの魅力と畑先生の心の美しいところって重なっている気がします。畑先生にとっては久米田先生にミコノス島に連れて行ってもらったことが本当に心の宝になっているのですね。西沢さんがナギにお礼を言う箇所は久米田師匠へのお礼にも読み取れます。感謝の心を忘れないって美徳ですね。

絵柄がストーリーマンガモードに

朝風さんのコマをみて特に思ったのですが、全体的にどのキャラも以前より上半身をズームアップして描いています。それと絵のベーシックな部分がギャグマンガのそれからストーリーマンガのそれに変わっています。アニメの二期はラブコメ色が強いとのことですので、執事ギャグからストーリー寄りのラブコメに作風を変えつつあるのがよく分かります。

サブヒロインの筆頭はヒナギクから西沢さんに・・・

ハヤテに関してドギマギと赤面を繰り返すヒナギクより、ナギとも特別な絆で結ばれつつある西沢さんの方がキャラとして重要になってきたのではないでしょうか? 今週の西沢さんの立ち位置はマリアのそれを脅かすぐらいですよね。あとキャラの中で西沢さんだけは人として成長している感じがします。今週珍しくナギがらしくない言葉を投げかけたのは西沢さんでした。ハムスターの独走が続くのか次週も楽しみです。

FLAG43 Moon Child

何度も申し上げていますけど若木先生のストーリー構成力は超一流だと思います。連載当初は類型的なパターンの美少女を桂馬が攻略していくだけのマンガだと思っていました。しかし、この作品にはちゃんとエピソードごとに主題があるのです。新シリーズも名作の予感がします。今回のテーマはリアルに背を向けた者同士の争いです。これまでのエピソードはリアルを拒絶しながら自分の信じるセカイを貫く桂馬の胆力が決め手みたいなところがありました。しかし、今回の攻略相手は桂馬と同じく現実に目を背け自分の信じる美のセカイに閉じこもる九条月夜さんです。近親憎悪みたいな関係が最初から描かれているので前途多難です。そこに仕掛けられたのがエルシィの呪いです。九条さんに変化が起こったことでストーリーがどう転ぶのでしょうか?全く想像がつきません。今回も見事な展開を期待しています(^^)