- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/11/28
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (6件) を見る
桜玉吉といえばアスキー系しか仕事をしていないような印象がある。一時期小学館でも連載があったような記憶があるが、その作品を読んだ記憶がない。業界で特に愛されている玉さんのファンが文春編集部にいたのだろう。漫画家的に「あの文春で連載している」というのはステイタスだろうなとおもう。
連載当初は心を病んでいる桜玉吉に配慮して「隔週連載」という謳い文句だった。連載を奨めた編集者はよほどのファンに違いない。結局、毎週ちゃんと掲載されている。書き殴りのようなアスキー系の仕事と比べると、やはり丁寧に描いているし、発表媒体がふえるというのはいいことなのだろう。
内容は近年のエキスがつまったような内容でファンには嬉しい。ただ新規の読者を開拓できるような内容でないのは確かだろう。でもそれでいいのだ(^^)
一つだけいいたいのは「装丁がおかしい」ということだ。最初ガワを外すための仕組みがあると思ったのに、どこを探しても何もなく、中を読むためには外側の厚紙を引き剥がさないといけない。丁寧に引き剥がしたつもりだったのに、手が滑って破けてしまった。中古転売を防ぐためなのだろうか・・ 姑息なことはやめて欲しい。