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Half the World Does Not Know How the Other Half Lives.

2011-10-16

on button down 復活

 光が弾ける音を聴いた。



 10月14日、”EASEL presents この4点”というイベントに行ってきた。会場は今までで一番多く足を運んでいるであろう渋谷O-nest。4点、ということで4バンドの出演があったのだが、普段ならどれも楽しみにしているところ、今回は申し訳ないが、1点の事しか考えれらなかった。on button down。5年振りの復活である。

 ポストロックプログレ色の濃厚なアレンジながらも、主軸にあるのはバンド特有のポップセンスとアチコさんの力強く雄大な歌声・・・そんなon button down(以下オンボ)を知ったのは、2ndアルバム「Nordic Forest」リリース時だったか。正確に言うと、トルネード竜巻繋がりで名前だけはその少し前から聞いてたように思う。一聴してすぐに気に入り、昔も今もライヴ主義的な考えを持たない自分が「これはライヴ観たい!」と本気で思った数少ないバンド。しかし中々タイミングが合わず、結局一度も観れないまま、2006年10月にバンドは解散してしまう。

 その後、石橋英子さんとアチコさんが組んだユニットのライヴは観る事はできた。ピアノと声のみで構成された、深遠な世界観。良かった事は良かったのだが、自分の中では違和感が残った。アチコさんの歌声は、バンドの中でこそ最大の魅力を発揮するのではないか?そう強く感じてしまった。オンボのライヴ観てないくせに、とか言われそうだが、そう思ってしまったんだから仕方がない。というか、CDを聴いただけでそう思ったのだ。音源で聴いた彼女の歌声は、バンドの演奏に乗っかって、大きくはばたいていた。

 程なくして、ART-SCHOOLdownyのメンバーとで、KARENというバンドを組んだというニュースを知る。彼女がバンドのヴォーカリストとして戻ってきてくれた事が、どれだけ嬉しかった事か。だが、そのバンドも一度もライヴを観る事ができないまま、2枚のアルバムを残して解散してしまう(当時の自分は仕事が忙しかったという事もあって殆どライヴに行けなかったのです・・・今ようやく余裕がでてきてちょこちょこと行けるようにはなっってきたけど)。KARENも大好きなバンド―正直に言ってしまえば、ARTよりもdownyよりも好きなバンドだったからそれは悲しかったが、解散はしょうがないな、と思った。ここで書く事ではない気がするので細かくは省くが、簡単に言えば、2枚のアルバムが素晴らしすぎたから。

 ということで、さすがにもうバンドで歌う事はないだろうなー、とか思ってしまっていた。その後ARTの戸高氏と組んだユニット・RopesのライヴをUSTで観た時、さらに強くそう思った気がする。いつかバックバンド従えてソロ活動でもやってくれたらいいな、そしたらライヴ行こう。そんな軽い気持ちでいた。その後、ケイタイモ(元ビークル)主導のWUJA BIN BINに所属してる事を知るが、かなり不定期なバンドらしく、そういえば未だ聴いた事がない。どんなバンドなんだろう・・・。

 オンボの中でもとりわけ「baby!Baby!」を愛していた自分は、なんとなく、本当になんとなくかけたいな、と思って、人生最初で最後のDJ出演の終盤で流したら、途中で何故かEjectボタン押して流れを止めてしまったのだった。ああ・・・。

 それから約一ヵ月後だったか。オンボ復活のニュースを知ったのは。・・・ええええええ!!!!!?????まじでええええええ!!!!!????・・・てかなんで今再結成なの!?いや嬉しいけどさ!・・・正直混乱しまくった。まさかまたやるとは思ってなかったからねえ・・・。しかも新曲も作った、という気合いの入りっぷり・・・。メンバーはアチコ(vo)、小林哉(Gt)に加え、リズム隊を活動当時からサポートしていた佐藤元彦(B)とオータコージ(Dr)、新たにトルネード竜巻のフタキダイスケ(Gt)(!)、Aureoleの矢野彩子(Syn&Flute)の6人編成。とにかく、この復活ライヴは観に行かなくては絶対に後悔する。あの歌声が今一度はばたく姿を聴きに行かなければ。そう思いながら会場まで足を運んだ。正直、ギリギリまで危なかったのだが。仕事と金銭面の関係で・・・(笑)

 何故今再結成なのか。アチコさんのブログには特にその辺りは書かれてなかったので詳細は不明。思えば、今年はたくさんのバンドが再結成を果たしている。そう、あの震災の絡みで。オンボも、それが絡んでるのかもしれない。そう思うと、素直に喜んでいいものなのか複雑な気分に。大好きだから余計。

 だがしかしそんなモヤモヤは1曲目のイントロ聴いた瞬間にどっか吹っ飛んだ。復活第一声として演奏されたのは、なんと「ノルウェイの森」。オンボの中でもとりわけヘヴィーな曲。復活の祝祭感などまるで無いかのような緊張感で張り詰めまくった幕開け。そして、歌が始まり、徐々に大空へと飛び立ち、最後には突き落とされる。鳥肌が立った。これがon button downっつーバンドなのか・・・。

 その後はこれぞオンボ!っといったポップな楽曲連発で光溢れる空間を作り出していた。そう、眩しいくらい光に満ち溢れていた演奏だった。各楽器がガッチリ合わさった瞬間の、光の粒が弾けたかの様な音が、本当に綺麗で印象的だった。

 MCで難しいと言っていたまだ名も無き新曲は、まさにオンボにしか生み出す事の出来ない楽曲だと感じた。確かにやたら複雑な構成ではあったけど・・・w今後の展開、期待してもいいと思う。

 それにしたって、「baby!Baby!」が生で聴けて嬉しかった。聴けるなんて思ってもいなかったから。そりゃあライヴ自体そうなんだけどさ。力強くも優しい、最高のLove Song。

 終演後、あまりにグっときすぎて、その後のアクトを観る気になれなかったので、早々とフロアから立ち去って6階へ(コレに関してはもったいなかったかなあ、と今になってちょっと思う。どれも好きなバンドなので次の機会に観に行きたいところ)。オンボTを買う時、アチコさんと少し話をする事ができた。DJ失敗の件を謝ったら「いやいやそんなそんな」って言ってくれてたな・・・wなんかコレ言えて良かった。

 次のライヴは12月29日、Aureoleの所属するポストロックエレクトロニカ中心のレーベルkilk records主催の3日間に渡るイベント”counter script”の最終日。場所はなんと渋谷WOMB!先日”Out of Dots”で行った時、フロアの広さ(主に天井の高さ)と音の良さに心底驚いたもの。よくこのハコ押さえたな・・・wというか、こんな大バコクラブでバンドのライヴってどんな音になるんだろう・・・。そういう意味でもとても興味深いイベントなので、行きたくてしかたがない。また、光を浴びに行きたいのだ。これを今年のライヴ収めとしたいなー。対バンも凄いので興味ある方は是非。・・・あのNATSUMENをまさかWOMBで観る事になるかもしれないとは・・・すげえ・・・。



 最後にアチコさんは、俺に「まだまだこれからのバンドなのでよろしくお願いします」って笑顔で言ってくれた。まだまだこれから続いていくそうだ。アチコさんはこれからも、しかも自分が初めて人前でヴォーカルをとった「バンド」で歌い続けると。出来る限り追い続けていきたい。とりあえずは、新作アルバム期待します。以上。


 


 2011/10/14 on button down Live at O-nest set list


 1:Nordic Forest

 2:Nordic Forest

 3:遠くで

 4:新曲

 5;baby!Baby!

 6:ミセバヤ