Hatena::ブログ(Diary)

Diario da PIATTI このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-07-30 イタリア買い付け道中記 2017夏 その3 このエントリーを含むブックマーク

Albaアルバ、白トリュフの村。


小さな村ながら世界中のファンがこの美味を楽しみにやってくる。

ゆえに道案内にAlba文字多し。


北欧を襲った熱波はまだまだその余力を残していて、最寄りの駐車場クルマを停めて

歩くこと数分で音を上げそうな暑さ。


秋深まる頃はきっと世界中から美食ファンでごった返すであろう村の中心部には、

うだる暑さに音を上げた観光客地元人達がちらほら。


f:id:PIATTI:20170730171932j:image f:id:PIATTI:20170627152214j:image


それでもめげずに歩き続け、PIATTIで取り扱っている白トリュフ塩生産者の直売店へ。


色々と説明試食をしていくつか購入。

豊潤な香りの白トリュフ比較的優しい黒トリュフ、使い道が異なるのだなぁと改めて納得。

今後のバリエーションに加わるかはまだ分かりませんが、いくつか検討したい商品が見つかりました。

やっぱり実際に訪ねてみるもんです。


f:id:PIATTI:20170731192137j:image

f:id:PIATTI:20170731192138j:image 


軽く昼食を取り、一路クーネオ県のValcasotto:ヴァルカゾットへ。

さすがにピエモンテ、Piedi di monte(山の麓)という語源の通り、 山又山、

クネクネ道をひた走る、という感じです。


ここは、チーズバタークオリティの高さから世界中賞賛される

Beppino Occelli:ベッピーノ・オッチェッリの工房がある所です。


f:id:PIATTI:20170628085124j:image


なるほど、着くや感じる気持ちよさ。

綺麗な湧水深呼吸したくなる空気。


事前にアポイントを取ってあったので、スムーズ工房見学となりました。

バター製造工程葡萄絞りかすをつけている手元などが見れたら良いのになぁと

当初思っていたのですが、説明を受けながら工房を廻っていく内に、

段々とそういう手段ではなく、彼らの考えている事、哲学が浮かび上がってくるようでした。


山肌を流れる綺麗な水を上手く熟成庫内に取り込み、側溝に流して、

チーズのコンディションに合わせた湿度を作り上げていく。


f:id:PIATTI:20170730172647j:image f:id:PIATTI:20170730172643j:image


むせ返るようなカビの匂いに満ちた熟成庫もあれば、穏やかで優しげな香りが立ち込める熟成庫もある。

山羊や羊、牛と異なる乳、熟成の長い短い等々、それぞれに合った熟成庫のコンディションを

これらのスペースの中で上手く使い分けているのが良く分かります。

優れた熟成士、ですね。


f:id:PIATTI:20170730172842j:image

f:id:PIATTI:20170628110512j:image

f:id:PIATTI:20170628104744j:image

f:id:PIATTI:20170628104132j:image


こんな空気の綺麗な素晴らしい環境、とはいえ山又山です。

大きく目立つ産業も無い中で、細々と動物暮らしその乳でチーズを作るだけでは食べていけない

小規模生産者がまわりにゴマンといるのです。

次々に廃業していくそんな有様は痛々しいほどですが、遠い国の日本人が耳にしても身近な話です。


そこでこの会社の創業者はそんな人達と上手く折り合いながら、

この地で出来るチーズの良さを見事に知らしめました。

真っ当な価格でキチンと評価される、望ましいビジネスです。


f:id:PIATTI:20170730173710j:image

f:id:PIATTI:20170628114622j:image

f:id:PIATTI:20170730173713j:image

f:id:PIATTI:20170628112952j:image


この工房に併設する形で、現在食事は勿論、宿泊も出来るようになっていて、

その昔は山で出来たトウモロコシ蕎麦、栗を水車で挽いていたという水車や石臼を大切に残しながら

上手に見せています。


f:id:PIATTI:20170628122408j:image

f:id:PIATTI:20170628111510j:image

f:id:PIATTI:20170628122502j:image

f:id:PIATTI:20170628095510j:image


実はそのトウモロコシは 8 file:オット・フィーレと呼ばれる、昔ながらの“八列トウモロコシ”で、

これで作ったポレンタは大層美味との事。

その時は食べられなかったのですが是非トライしたいものです。


f:id:PIATTI:20170730172532j:image

f:id:PIATTI:20170628111712j:image


またトウモロコシの粉や栗の粉でつくった焼き菓子は素朴で飽きの来ない味わいが素敵。


北イタリアの山又山です。

小麦なんか出来ない、だからトウモロコシ

山の水を何とか利用して水車を回して粉にする。

水を加えて練るだけじゃどうにもならないので熱を加えてポレンタを練る。

熱いし時間もかかる。

羊にしたって山羊にしたって牛ほど沢山乳が採れるわけではない。

それを大事チーズにして保存する。


こんな貧しい食文化が一巡し、今はそれが武器となって世界中美食家を唸らせる。

そういう見せ方やその決まりをつくるに長けたイタリア人ならではの根性と工夫には恐れ入ります。


イタリアの各地を廻るにつけ、こうした食文化に触れる度、心が震えるのです。


次号へ続く。

2017-07-29 イタリア買い付け道中記 2017夏 その2 このエントリーを含むブックマーク

A.Giordano:ア・ジョルダーノへ。


もう何年ぶりか、という久しぶりでしたので、この店のドアを開けるのも何だか懐かしさ一杯でした。


Torino:トリノの街はさすがかつての首都、というだけあって威風堂々とした店構えをしたところが沢山あり、

それらを眺めているだけでも店舗デザインの勉強になります

f:id:PIATTI:20170730162834j:image

f:id:PIATTI:20170627091928j:image

f:id:PIATTI:20170627083421j:image

f:id:PIATTI:20170627074439j:image


この店も老舗の一つではあるのですが、何というか穏やかで温かみがあるところが

彼らのチョコレートの味わいとオーバーラップして素敵だなぁといつも思います


f:id:PIATTI:20170730163201j:image f:id:PIATTI:20170730163157j:image

チョコレートで作ったカップに、ヘーゼルナッツピスタチオスプレッドを詰めて...!!


f:id:PIATTI:20170730163154j:image

※PIATTIの定番、アルピンルーチェ


今回は事更に何かの商談、というわけではなく挨拶がてら立ち寄る感じでしたが、

ついつい色々と話しに花が咲き、あれこれ試食してはエスプレッソ飲んだりと思わず長居


そうそう、イタリアでは時々エスプレッソの出前、というものがあります

近所のカフェに頼んでエスプレッソやらカップッチーノやらをトレイに乗せて運んでくれるのです。

そりゃあ、カフェカウンター越しにくいっと一杯、が美味しいですが、この出前も中々乙なものです。


f:id:PIATTI:20170730163017j:image


あ、そういえば、今回新たな商品が登場していて、チェリーをマラスキーノという

ラスカ種のサクランボを原料としたリキュールに漬け、チョコレートコーティング

したものがありました。

チェリーの甘酸っぱさに程よいリキュールアルコール感が加わり、何ともソソる味わいに仕上がっています


f:id:PIATTI:20170730163047j:image


暑い時期は生産しない彼らですから、既に郊外にある工房はストップしています

また涼しくなって山のヘーゼルナッツが程よく実をつけた頃、製造再開しますので

その際にオーダーしようと思います

どうぞお楽しみに!


f:id:PIATTI:20170627105729j:image


後ろ髪を引かれつつ、挨拶をしていざ出発。

少しだけ中心街を歩いていくつかの店に立ち寄り、食材を買いました。

試食、です。

前回の冬のボローニャみたく、ゆっくり街を練り歩いては気になる店にふらりと立ち寄って

買い求める、みたいな余裕は今回は無いので、かなり急ぎ足ですが、ま、しょうが無いですね。


その際、買ってみて美味しいなぁと思ったものの一つに少し変わったサラミがありました。

Salame d'la Duja:サラーメ・ドゥラ・ドゥーヤという、ピエモンテ州のNovara:ノヴァーラあたりを

中心として作られるサラミです。

乾燥を防ぎ、保存にも適するという意味で、サラミの表面にラードがたっぷり塗ってあります

これを拭って食べるのですが、なるほどしっとり感があって優しく広がる美味、という具合で上々です。


f:id:PIATTI:20170627093446j:image


で、どこでそれを食べたかって?

はいレンタカーの中です(泣)

だって時間が無いんだもん。


そうそう、今回は車移動が多いのです。

借りたクルマはFIAT500Lという、ミニバン風でちょっと大きめ。

ディーゼルマニュアルイタリアでは良く見るパターンですね。

出来れば新型のアルファロメオジュリア、なんてのが乗れれば嬉しいですがそんなの夢のまた夢。


f:id:PIATTI:20170627075003j:image


ゆるゆると、次の街、Albaアルバへ向かいました。


次号へ続く。

2017-07-28 イタリア買い付け道中記 2017夏 その1 このエントリーを含むブックマーク

今回はアリタリアで行き帰りとなりました。


運良く足元の広い席が取れたのでラッキー!

でしたがテーブルが思いっきり傾いていて、これだと流石にコップに入れた飲み物もすべり落ちそうな位。


f:id:PIATTI:20170626142822j:image


そこでCAさんに頼むと


「あらま、そうですねぇ・・・


と言うが早いか


「ではこれをテーブルと膝の間に挟んでもらえないでしょうか」


と近くの席にあった毛布をサッと手渡し笑顔ニッコリ。


f:id:PIATTI:20170626142837j:image


はい、これが最も適した解決法だったに違いないです。

そんで良いのです。


機内食も望外?!に美味しく、スタッフ親切、快適なスタートとなりました。


f:id:PIATTI:20170626210821j:image


昨今のヨーロッパ情勢とは裏腹にローマに着くも警備はそれほどでも無く、

スイスイ進んでトリノ行きのトランジットまで余裕の移動。

今回はピエモンテからスタートなのです。


トランジットの途中でTIMイタリア電話会社で最もメジャー発見

街中よりも空いているのでここで新しいSIMを買う事にしました。

今まで持っていたSIMだとインターネット接続に難があったので、

電話番号は変わってしまいますが、良い機会かと。


Buongiorno、と挨拶


「Nuovo SIM、prepagato、internet e chiamare

 新しいSIMプリペイドネット電話がしたいです」


みたくキーワードを端的に述べると、笑顔で激速レスポンス


「10GB、1000minuti、20euro」


番号そのものの期限は通常通り1年で、4週間有効通信容量が10GB、

それに1000分の通話までついて20ユーロSIM10ユーロ通信通話10ユーロ

でまかなえる、という料金システムです。


今時、1000分!も電話しないと思うので、実質10GBをネットで使わない限り、

たったの10ユーロという驚きの金額


4週間経過、もしくは4週間内リミットを超えてしまった場合10ユーロ追加すれば済むとの事。


明快なシステムと低料金、素早い仕事ものの15分ほどで完了

ネット情報により、とりあえず支払いはcashで。

パスポート提示すれば良いので難しいことは何もありません。

国際空港ですから、こういう需要が圧倒的なのでしょうね。


今回の旅は車での長距離移動が多く、ネット回線携帯電話をナビとして酷使するため、

このシステムは大変有り難いです。

正直、これほど簡単安価とは思いもしていませんでしたので、幸先良いスタートが切れました。


次号に続く

2017-06-16 イタリア出張のお知らせ このエントリーを含むブックマーク

以下の期間、イタリア出張の為、店舗及びWEB営業をお休みさせて頂きます

お客様にはご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。


6月26日(月)〜7月5日(水)


今回は、ピエモンテからリグーリアロマーニャ地方と回り、最後トスカーナ州アレッツォという行程です。

滞在期間を考えるとかなりハードスケジュールだとは分かっているのですが、

ついついここもあそこもと欲張ってしまうんですよね...


帰国しましたら、旅の様子をブログにもアップしていきますので、どうぞお楽しみに!!

2017-06-15 トゥーマ・ドゥラ・パーヤ このエントリーを含むブックマーク

ピエモンテの白カビチーズ「トゥーマ・ドゥラ・パーヤ」が入荷しました。


f:id:PIATTI:20170615145410j:image



羊・牛・山羊の混合乳で作った白カビチーズ

Tuma:トゥーマとは、ピエモンテ地方方言で「小さな丸型のチーズ」の意味です。

Paja:パーヤ「藁」の上で熟成をさせていたこからこの名前が付けられました。

 

ふんわりとした白カビに覆われており、中身はとろりと柔らかくクリーミー。

塩味も控えめで、雑味のないデリケートな味わいです。香りのよいしっかりめの白ワインや軽めの赤ワインと一緒にどうぞ。


http://www.piatti.jp/prodotti/formaggi/tuma.html

follow me on Twitter