さて、昨日コンプしたので「Summerラディッシュバケーション!!1.1」の感想でも書いてみる。このゲームは「Snowラディッシュバケーション!!」の続編となる「Summerラディッシュバケーション!!」に、キャラ追加&回想モードを追加した作品。
 このゲームの基本的なelementは「孕み」「近親相姦」「寝取られ」です。・・・ヒデェな、オイw。前作をプレイしてないんで細かくは分からないのですが、とにかく登場人物はほぼ全員なにがしかの血縁関係があり、それが連綿と連鎖しているという末期的に狂った設定。例えば、父親*1が娘を孕ませ、その娘が生んだ娘をさらに孕ませるとかいうインモラルどころではすまされない爛れた相姦関係がはびこっているワケですよ。さらに狂ってるのは、孕ませる年齢。○学3年とか4年とか当たり前。しかも、そのコらに「売り」までやらせたり、その模様をシューティングして売りさばくなど、THORR'S HAMMERばりの暗黒陰惨doomっぷり。中には当然出産に体が耐え切れず死亡しちゃったりしたキャラも・・・(((((;゜Д゜)))) *2。とにかく、作品のバックボーンは恐ろしく黒いのですが、実際のゲームはわりと軽めな仕上がり。
 元々廉価ソフトなだけに、良くも悪くもあっさりとした味付けになっており、喰い足らなさは残りますが、このタイトルに関してはそれが吉に出ているかと。この設定で本編もそのテイストで押し通したら、普通のエロゲ・ヲタは裸足で逃げ出すと思うw。俺はゴリゴリな路線で行って欲しかったけどねw。
 で、そのあっさり目な味付けの最たるトコは、やっぱグラフィックでしょうか。枚数も少ないし、絵柄やCGの塗りもあっさり風味。ただ、そのあっさりとした絵柄がボテ腹絵には妙にマッチしてる気がする。だもんで、たまに妙にエロいんだよなぁ。ただ、総合的に判断すれば、設定とかの狂いっぷりに絵は完全に喰われてます。
 ゲームの内容は・・・乱暴に言ってしまえば、主人公が孕ませるか敵役が孕ませるかってなカンジw。まぁギャルゲ・マナーに則った展開。「いつ、どこで、誰と逢うか」っていう王道路線。ちょっと選択肢を誤れば狙っていた女のコが片っ端から孕まされちゃって、主人公はそれを見てるだけ・・・という鬱ゲーw。でも、ここでも「あっさり」が作用してまして、そもそも女のコたちとの逢瀬がそんなにグっとくるワケでもないので、別に孕まされちゃってもそれはそれで良しっつーかw。ただ、中にはその孕まされる過程やオチが酷いのもあって、そういうのはさすがにへコむ。例えば、電話で処女喪失&中出しの実況中継を聞かされるとか、目の前で「売り」の現場を見せつけられ、あまつさえ助けようとしたところを肝心の女性のほうから拒絶されちゃうとか。
 ところで、「寝取られ」のどこが良いの?ってな方も多いでしょう。普通に考えれば、最愛の相手を目の前で奪われてしまうワケで、良いコトなんて全く無いのですよ。じゃあ、なんでそんなモンが良いのかと言うと、これは俺の個人的な性癖で言わせてもらうのですが、「最悪な自己愛の歪んだ発露」とでも申しましょうか。Self Boastの究極の表れでもあるのですが、要は穢された彼女への想いではなく、「あぁ、目の前で最愛の人が穢されていくのをただ見つめるコトしか出来ない俺。俺はなんでこんなに無力で無様なんだ。こんなダメな俺をもっと見て!」という「俺」への自己偏愛にグっとくるっつーか。「穢された彼女への想い」など刺身のツマに過ぎないのですよ?そんなモンよか「なんて可哀想な、でもなんて無様で醜悪な俺」への想いのほうが全然萌えるじゃないですか!「こんな俺ってどうよ?」ってなモンですよ?*3ま、俺がドMなせいもあるんですがね。
 閑話休題。ま、基本的にはプレイしてて愉快なノリではないのですが、かなり属性が偏向しているので、そういった意味では貴重なタイトルではあります。とりあえず「ぺド」「孕み」「妊婦」「NTR」といったキー・ワードにフックを感じた方は、プレイしてみるが吉。逆に言うと、上記の属性のどれにもフックを感じない方はプレイせぬが吉。あっさりしてるとはいえ、生半なエロ好きでは耐えられない世界観が構築されてますんで、そこら辺を踏まえた上でチャレンジするべし。ただ、このソフトって限定品だったんで中古で買うしかないのねん。勧めておきながら申し訳ない・・・。定価が¥3255なんで、購入を考える際の参考に。

*1:この人が「寝取る」人

*2:一応、上記のシチュは作品中で入手出来るVTRなどで断片的に語られます

*3:あくまでも二次元限定っつーコトでお願いします