読んだ本

仁義なきキリスト教史

仁義なきキリスト教史

架神さんの著作ということで、戯れに購入してみた。
ゴミ程度の世界史知識しか持ちあわせていない自分でも、なかなかに楽しめた。

序盤のイエス本人が活躍する部分が、全体通して最も面白かった。
これは、予備知識のなさを差し引いてもだ。
中盤以降は、ベースのストーリーに魅力が薄い。
主要な登場人物が権力闘争か、金か、「俺の聖書解釈だけが正しい」といった排他的な信仰、
この3つのうちのどれかに捕らわれている。正直、面白味がない。
これをよくぞ読み物として成立させたものだ。広島弁による演出が効果的なのだろう。

ヤクザの抗争という喩えは意外に見えて、暴力と欲にまみれた歴史をよく表しているようだ。