どうでもいいことかもしれない

2010-05-29

ブックマークコメントへの勝手なお返事と追記

前回の記事はかなり読み難い悪文であったにも関わらす、多くの反響を頂き少々驚いております。

読み返してみたら本当にじめじめした文章だったので、誤解されるのも致し方ない所。

という訳で今回はその追記と、ブックマークコメントへのお返事をさせて頂きたいと思っています。

誠に勝手ながら、お返事したい方にしかお返事しておりません。

なお、IDコールの敬称は省略させて頂きました。


まずは追記から。


私はとてもいい加減でお気楽な人間なので「悩む」という事はしない。 今回の事だって「考えたい」とは思うけれど、悩んでいる訳ではないのである。 「考えても無理」って判断しちゃったら、速攻放り投げちゃうし。

で、今回偉い人の教えに従って、自分に引き受けて考えてみた訳だが、これがちっとも上手く行かない。 上手くいかないのは当然で、私はそもそも「誰かに何かを言われてするという事」が出来ないからである。 自発的に自分からしようと思った事はするけど、したくない事は全くしないという、社会性の欠片もない人間だからなのだった。

社会性のない私は世間からどう思われようと割と平気なので、女性的な抑圧も、セクハラ的な事例もほぼ平気である。 身に危険が及ぶような事態であれば、それなりの制裁を加えるだけだし、セクハラ発言は「バカなんだね」と返すだけし「セックスしよう」と言われたとしても「しません」って答えて済む話だし。もちろん実際はもっと婉曲な言い回しをする訳だが*1

私がここまで平気で居られるのは、もちろん私自身の性格によるところも大きいが、こうした「女性から男性へ」の物言いはある種の正当性を持って受け入れられるからである。 つまり「社会的な後ろ盾」がちゃんとあるからなのだ。

一方の男性にはそんな「後ろ楯」はない。 

女性から男性へのセクハラDVは不可視化されているし、「男性から女性へ物申す」というような事は世間ではあまり受け入れられていない。 それこそネットでこそこそと(世間からは便所の落書きと言われる2ちゃんねるのようなところで)行われるくらいで、世間様に向かって堂々と言われるような事は殆どない。

その現状は問題ではないか? とかなり前から思っていたのだが、その解決の糸口はなかなか掴めなかった。

私は元々「自分は自分、他人は他人」という言う考え方なので「皆で一緒にやりましょう」というスタンスは取らない。

でも、自分に何か出来る事があれば、誰かがやってくれるのを待つよりも自分でやっちゃった方が速いな。と考えている。

前回の記事は、その「自分に出来る何か」を考える為のとっかかりだったのである。 人はそれをお節介と言うが別に良い。


ここからが、ブックマークコメントへのお返事です。

id:big_song_bird ジェンダー, 男女, * これはひどいセクハラは「相手がセクハラだと感じたらセクハラ」なので、反論の余地などないのだ」>こ れ は ひ  ど い 。それでは解決策を採ろうと歩み寄る余地が全く無いではないか(w。そうか、解決する気が無いのか

id:yining 「受け手側がセクハラと感じたらセクハラ」っていう認定基準は今更ながら甘すぎたよなー。王と言えども神と 法の下にあるというのに。

解決する気がなさそうな人も見かけなくはないです。

この原則自体たしかに如何なものか?と思わなくもないのですが「言い訳」を巧く用意して罪から逃れる人も居ますからね。

「ひどい」のはこれが現状ではほぼ「男性から女性へ」のケースで想定されており、男性の被害者が不可視化されている事です。


id:border-dweller 現状だと正解のないコミュの中で訓練してくしかないけど、玄人でもリスクそのものからは解放されないから社会的に失敗や錯誤のリスクを許容するか それとも共通のガイドラインをつくるか ダブルバインドはつらい

id:i666ka ジェンダー 本題とはズレていると思うが『「これが正しい女性への接し方です」などと言うものは存在しない』の辺りでこ の人とどう接するかを試行錯誤するのではなく「女性」全体を一括りにしないとつきあえん物かと思ってしまう

訓練や試行錯誤には失敗がつきものですが、今の社会は「失敗したら一発退場」な空気が蔓延していますからね。本当はそんな事ないのですが(ってこれは私がいい加減な人間だから言える事ですが)。 規則に忠実な人達にはガイドラインも効果的かもしれませんが、それこそ一括りにしてしまう事にもなります。多様性ってどこかで残しておきたいですし。 本当はどちらもが失敗を繰り返しながら成熟して柔軟に対応していけるのが一番だとは思っています。



id:monogragh gender ただ、個人的な意識のレベルに議論の重点が置かれすぎていないか、とも思う。経済的レベルや制度レベルでは 「男性であるメリット」「制度的特権」の存在感は依然として大きいように思う。

よく女性が「ブスは女性的な特権は得られない」と言いますが、そういう特権も、全ての男性に与えられている訳ではありませんし、そんな「特権いらない」と思ってる男性だっています。 社会から「持っているべき」というものを持たない人、持ちたくない人は辛いのですよ。(個人的な観測だと『幸せそうなブス』ってけっこう見かけますけどね、制度的な特権を得られなかった男性は大変そうな人が多いけど。どちらが良いとか言う話でもないですけどね。)



id:MersA はてな, ジェンダー, 心理 個人としての異性(別に同姓でも良いけど)との向き合い方の話と、社会的に男性女性が受けている抑圧の話を 無自覚に悪魔合体させてしまうと大抵悲劇が起こる気がする

本当はそうだとも思うのですが、セクハラとかって「社会問題」になってますしね。あと、男性のダブルバインドってやっぱり社会的な抑圧がかなり関係していますからね。それが「個人的なお付き合い」にも影響してしまうという。



id:namelesscult ジェンダー ジェンダーという鋳型が問題なんだと思うけどね。生育の過程で「こうあるべき」と言われたその規範に誤りがあった/自分に合わなかったために苦難の道を辿る羽目に陥るのは男女一緒。

id:shino-katsuragi 男女, 原罪 それでも生きてくんだよっ!という強さが求められるのもしんどい。/実際「女に生まれただけで全然ダメ」と 育てられたもんで「男だからダメなのよ」と言いたい気分は分かる。

育成の過程というのは、重い問題かもしれませんね。私は「こうしなさい」」とか「こうするべき」という言葉は殆ど使われませんでした。まず「あなたはどう思う?」というのが基本だったので。 

問題はそう育てられた人々が如何にして「自らの尊厳」とか「主体性」と言ったものを復元して行くかという事と、そのような過ちが繰り返されない事ですよね。



id:p_shirokuma 繁殖行動 社会全体の傾向としては、これはあると思う。例えば男性オタクが「やおい」に遅れまくって似たようなコンテンツ消費を発展させたのも、自分のジェンダーに対する抑圧が強まったことと関連していそう。

私は個人的には「やおい」の原点って「吉屋信子」的な少女小説にあると思っているのですが、そうだとすると「遅れまくって」ではすまないくらい遅れてると思います。

それは男性が「遅れてる」というよりは、これまでの社会では、男性の(というか男の子の)「内面」が無かった事にされていたからなのではないか?と思っているのです。

かくして「内面」を発見して、それを意識してしまった男性が「少女化している」と言われてしまうという。 まあ、あくまで個人的な見解ですけどね。



id:furukatsu 非モテ, ジェンダー, 社会 あきらめましょう

Twitterでそうつぶやくと、真矢みきさんbotが「あきらめないでー」と返してくれます。 私はあきらめたくはありません。



id:hatenkou001 オンナなんて性的客体でしかあるまい。それ以外なら同性の方がいいもん。

つまんない付き合い方してると、自分までつまんない人間になっちゃうので、私はそういう考え方はしませんね。あなたはご自由に。


id:mizukik 女性…というか、「不快です」とか「それは暴力です!」とか言ったら賛同してもらえる立場に産まれたかった

id:minakagami ジェンダー とりあえず、集団で「キモーイ」とか笑いながら虚弱男子を切り捨てるのはセクハラだと認めて欲しいよな〜。

id:h1romi 男女 どっちもどっちじゃないのかしら

id:himajin774 でもさ、セクハラで傷つく人は、絶対男女問わず居ると思うんだ。それが男だと無かった事になり、女だとあって当然になるみたいな、そこからして男性側も抑圧され…て、これこそ何度目だよって感じだな。

そうなんですよね。男性がこういう事を言うと「キモイって言われる方に問題が…」とか「キモイ人はそう言われて当然」みたいな人が必ず出てきますが、女性に向けてそんな事言ったら社会的には「セカンドレイパーのバカ」決定ですからね。

本当にどっちもどっちだし、男女関係ないはずなのに、と思うのですけどね。

こういう所も、男女平等に扱って欲しいものです。



id:alpinix 難しく考えすぎな気が。ハラスメントの中でセクハラだけに注目せず個人のコミュスキルの問題と考えるべき。 性に関わらず他者を傷つける人はいるし受取方が千差万別なのは自明。コミュ力高い人は自力で回避している。

なんという恐ろしい事を… 私はスキルで対応する派ですが「被害者女性」にはそんな事言えません。 些細な口喧嘩でも女性が被害者だった場合「被害者の声を封じるなんて!」と怒られそうです。 

危ないものには近づくな。これもスキルです。



id:waccher 社会 相手がセクハラだと感じたらセクハラ、というのは仕方ないとして、セクハラと感じたときに過剰に反応するか どうかが問題な気がします。訴える前にセクハラを辞めるように相手に直接言う必要があると思います。

私ならそうします。そうしますが… それを他者には言えません。私の場合はね。

ともあれ、セクハラについても男女平等に扱われる日が早く来て欲しいです。


id:god_eye 「私は自分の愛する自分に都合のいい女性像をあなた方女性自身でなく、AVやアニメやゲームの中に求める。 だからあなた方も男性に都合のいい男性像を求めるのはやめてくれ」と言う生き方も既にある

id:amaranthine いや、実際そうなってる。> もういっその事、男性は女性を相手に しない方が良いのかもしれない。そんな事すら思うがそうは行かない

それに対して文句言ってくるような奴はスルーって事が出来たら良いのですが、なにやら「正当性」のありそうな感じで文句言われちゃうって言うのと、そもそも勝負なんてしてないのに「負け」って認定されるのがむかつきます。



id:Naruhodius gender 性別云々の前になんでこんな極論に走っちゃうんだろうなー、女性に生まれてもこの人苦労してそう

ごめんなさい。私は「女に生まれて良かった」としか思ってません。だって楽しいですもの「女」って。

他の女性には「ずるい」とかいろいろ言われましたけど(ネットではなくリアルで)私自身は女である事の抑圧も感じた事は無かったし、一方で女の特権は享受してましたし。 確かに社会的に高い立場には居ませんが、それは私に能力がないからだと思っています。自分で選んだ道でもあるし。 私はそれを自己責任とは感じますが、男女差別のせいとは考えません。

なお、私は「自己責任論者」ではありますが、あくまで自分自身に対して思うだけで、他者には使いません。


id:inukorori 犬 のメモ 「あなたは私を傷付けてもよい。したがって私はあなたを傷付けてはならない」と大事な人には言いたい。

同感です。大切な人にだと自然とそう思ってしまいますよね。私にとって大切な人とは、その人がただ幸せで居てくれるだけで(例え近くに居なくとも)私に喜びを与えてくれる人なので。



id:NATSU2007 ジェンダー, 男女, 心理 一方、曾野綾子史観では「女は男を誘惑し挑発する罪深い者」として断罪され自衛(という名の自己批判)を 要求されるのであった。/ヘテロ男性の性欲を肯定する社会構造等前提スルーで語ると色々噛み合わない気がする。

そのような「社会構造」が男性をダブルバインドに追い込んでいると考えています。良い指摘ですね。





id:temtan 男女 良くまとまってる感じ。/その包囲網の中で一番リスクが小さいのは女性を一切相手にしないで「最近の男性は 女性に積極的じゃない」って批判に耐えるだと思う

別に悪い事してる訳じゃないのに、一方的に耐えるなんて必要ないと、思ってしまうのですよ。




id:h935 考え方 ダブルバインドは誠実に聞く耳もつ人ほどやられますよ、お疲れ様です。信田さんは断罪はしてないよ。加害者 になりうる可能性を忘れるなと言ってるだけでしょ。

いい加減な私がハッピーに生きてるのに誠実な人は苦労するって、不公平ですよね。

信田氏の発言により「傷ついた」という人もいると思うのですが、信田氏はその可能性についてどう考えるのでしょうね。お伺いできないのが残念です。


id:harutabe 私女だけど男はブサイクでも楽勝で生きてゆけるからその点は得してると思いますね。

最近ブスも非モテと同じくアイデンティティな問題な気もしてきました。 ブスでも楽しんで生きてる人もいるし。

でも、ブスは禁句ですが非モテはあまり禁句じゃないような。


id:GEGE えーと……。プロフその他考慮せず文章だけ読むと、男が(いや女だとは書いてあるが)ヤケになって「もうい い、生まれてきたことが罪なんだからさっさと殺せ!!」って大の字に寝ているように見えて仕方がないんだが。

本当に男性が書いていたらバッシングを受けたでしょうね。

私は個人的には「自らの手で相手を始末して罰を受ける」くらいの覚悟がないと「お前は罪人だ」と糾弾できません。



id:watapoco とっっても同感です。/私が一生働こうと思っているのは、正にパートナーの男性の重圧になりたくないから。 男が「仕事やめたーい」って言える社会にならないと、全然男女平等じゃないよね。

なんて素敵な発言。watapocoさんは私に勇気をくれました。 こういう女性もいるのですよね。



id:paradichlorobenzene 男女, 心理 男と女の数だけ不正解があり正解がある訳で一部の断絶はもうどうしようもない、と私は思う。みんなが同じ方 向向いてるのも気持ち悪いしな←無論、犯罪はダメ絶対とした上で。

そうですよね。個人的にはそうした多様性や、不正解に柔軟にそして的確に対応できる人間でいたいです。

*1:要はその「言い回し」が大事で、今回のいろんな記事の盛り上がりは「言いたい事は解るけど、その言い方なんとかならないの?」ってだけの話な気がする

alpinixalpinix 2010/05/29 11:19 こちらのブクマの一行コメントなんかに丁寧にコメントいただき、恐縮です。
>なんという恐ろしい事を… 
ブクマの100文字制限なのであっさり書いちゃってますが、意図はハラスメント全体の問題として考えた方が建設的な対応策が考えられるんではないでしょうか? というものです。Paris713さんが、自分に降りかかるセクハラを軽くいなせるのもコミュニケーション能力の一つだと思うし、それはセクハラだけに限らずパワハラや他のハラスメントにも転用できる能力ではないでしょうか。
ま、この問題は専門じゃないのでこれ以上深くは論じれないんですが(笑)。
 
(あまりブクマに反応しすぎるのも疲れます。今のハテブは数の暴力(これまたハラスメントの一つでしょ)の面も併せ持っているのでブクマをイナスのも今のネットではコミュ力の一つだろうと考えてます。

Paris713Paris713 2010/05/29 12:25 alpinixさん、ありがとうございます。

仰る通りだと思うのです。
ただ、私はそう出来てしまうけれど、他者に向かって「そうすべき」とは言えません。
私はセクハラだけではなく、何事も「さっさと対策考えて対応しっちゃった方が楽」と思ってるからそうするだけなのですが、そうは思わない人だっていますから。
人それぞれの背景がありますし、「能力」だけで片付けられるものではないと思うし。

ブクマについても同じ事で、私は反論や暴論も含め「こういう見方もあるのか」と楽しんでしまう方なので、暴力とは捉えていないのです。 
「バカ」って書かれても本当の事だから仕方ないし、「死ねばいいのに」とか書かれても実際に殺しに来るとかじゃないですし。来たら来たでその時対応すればいいし。 
そんな捉え方なので、私は何を書かれても(言われても)平気なのですが、でも「暴力と捉える人がいる」という事には自覚的で無ければならない、と思っています。

オヂオヂ 2010/06/13 10:23 >この原則自体たしかに如何なものか?と思わなくもない

とParis713がひっかかりをお感じのように、「相手がセクハラと感じたらセクハラ」というのは原則でも何でもないですよ。たとえば、多くの行政のサイトに書かれているように「一般的な女性労働者の感じ方」に照らして不快なものでなければセクハラではありませんよね。

オヂオヂ 2010/06/13 23:20 私の狙いは本当は均等法のセクハラ防止条項廃止なんですけどね。だって、「朝でも夜でも真昼でも恋はストリッパー」っていう沢田研二の歌もあるでしょう。そういう欲望丸出しなのは、現行法制下ならセクハラで即処罰か、上役に口実を使われて左遷ですよ。捨てハンでごめんなさい。削除していただいて構いません。

兵頭新児兵頭新児 2010/07/20 14:15 はじめまして。
本項と「傷つける性としてうまれた罪を知れ」、「イケメンは女性に優しい。」、大変興味深く拝見しました。
信田さんの発言が象徴するように、世間ではまず「男性は傷つける性である」「加害者である」というのがまず、疑うべくもないコンセンサスになっております。
しかし「イケメン」でおっしゃっていた「ブサメン差別(?)を許容する傾向」や、或いは痴漢冤罪の問題などを鑑みれば、そのコンセンサスそのものがどう考えても間違っているとしか思えません。
殊に後者は、考えてみれば女性が大変に甚大な加害者性を持っていることの一つの現れであると言えます。
男性に「お前はセクハラをするような卑劣な人間なのだ」と濡れ衣を着せることは、法的社会的制裁があることに加え、その男性の尊厳を徹底的に破壊するものです。
女性へのセクハラが女性の尊厳を破壊するものであることは論を待ちませんが、男性はそれに加え、法的社会的にも損害を被るわけです。
この「男性の尊厳」についてはいわゆる「男性差別論者」的な人もほとんど指摘をすることがないように思います。一方、フェミニストは女性が性被害を受けると「お前が誘ったんだろう」的な社会的被害をも被るのだ(被害者として慮ってもらえないのだ)と言い立てる傾向にありますが、それはちょっとレアケースではないかと思います。


「傷つける」の最後で

>「傷つける性」として生まれながらに「罪人」の烙印を押される事に怯える人を「脆弱」などと切り離すのならば、そう追い込む可能性がある自分というものだって引き受ける事も必要なはずだ。

とおっしゃっていますね。
これは信田さんに対する「そうは言うけれど、あなただって男性を傷つける可能性があるじゃない、自覚ある?」という問いかけなのだと思います。
そこでぼくもParis713さんにお聞きしたいのですが、Paris713さんご自身はその「自覚」がおありになるでしょうか?

大変不躾な質問で申し訳ありません。
そしてまた、ぼく自身は十中八九おありになるだろうとの予測の元、質問をしております。
ただ同時に、世の中の女性の99%まではその「自覚」がないのではないか、あまりに勝手ではないかとの思いから、Paris713さんのご意見を伺ってみたくなったのです。
『モテキ』で主人公の非モテ男性に「男なら自分から女に迫れ」とお説教を繰り返すガールフレンドは、いざその主人公が自宅へやってくると「あいつストーカー?」などと言い出します。
むろん、「元カレが悪質なストーカーになる」という事態だって充分にあり得るのですが、少なくともその漫画のストーリーはそのように読めませんでしたし、女性が自らのダブルスタンダードに対してあまりに無自覚であることの、一つの発露のように、ぼくには読めました。
お返事いただければ幸いです。

Paris713Paris713 2010/07/22 02:15 兵頭新児さん
コメントありがとうございます。
読んで頂いて(長かったのに)ありがとうございます。

私は、女性側の異議申し立てが所謂フェミニズムの後ろ楯にしっかり守られているのに対し、男性からのそれには何の後ろ楯も無い事、それどころかミソジニーや「差別的発言」と捉えられてしまいがちな傾向にある事を危惧しております。
(確かにそういう人もいなくはありませんが、レアケースですしそういう人は断罪可能というか、「今のご時世に何を言っているのか」という批判は社会的な正当性がありますよね)
ただ、一方的に男性側からの発言をミソジニーであるとか、バックラッシュだと捉えるのは、「女が発言するなんて、生意気だ」という態度とどう違うのかな? と思ったりもしますし。
セクハラに限らず、どのようなハラスメントも男女関係なくあってはならない行為です。
であるにも関わらず、女性から男性へのハラスメントは不可視化されているのも、問題だと思っています。
これは、男性側からそうした訴えを起こしにくい構造がある為ですが、そういう事もこれからは社会的な問題として扱って行くべきでしょうね。
 

>これは信田さんに対する「そうは言うけれど、あなただって男性を傷つける可能性があるじゃない、自覚ある?」という問いかけなのだと思います。
そこでぼくもParis713さんにお聞きしたいのですが、Paris713さんご自身はその「自覚」がおありになるでしょうか?
 
 
そうですね。その通りの問いかけです。
私は、一応その自覚はあります。 対男性だけではなく、女性に対しても「自覚」はしております。
自分が他者を傷つけ得る存在である事には、自覚的でありたい、と思っています。
 
どのように配慮をした所で、他者がそれをどう受け取るかは予測不可能でもありますし。
 

 
他の女性がどのように「男性を(というか他者を)傷つける可能性を自覚しているか?」というのは、正確なところは解りません。
自覚的である人もいるし、無い人もいるでしょう。
ただ、信田さんの発言は、書籍も出しているような影響力をもった人としては、あまりにもそうした事に無自覚に過ぎる、と思いました。

 
メディア(漫画やドラマなどの表現も含む)での描き方も、その事にあまりにも無自覚であると、私は思っています。
 
それが、「男性だって酷い扱を受ければ傷つくのだ」というフォローがあれば良いのですが、ただ面白がられて消費されてしまう傾向は、良くない事だと思っています。

>むろん、「元カレが悪質なストーカーになる」という事態だって充分にあり得るのですが、少なくともその漫画のストーリーはそのように読めませんでしたし、女性が自らのダブルスタンダードに対してあまりに無自覚であることの、一つの発露のように、ぼくには読めました。

 
このように受け止められてしまっても、仕方のない側面もあると思います。
これはある意味、女性にとってもあまりメリットのない事だと、私は思うのですが、
何故か多くのフェミニスト側からは、こうした問題があまり声高に論じられないのが、不思議でもあります。

 
いずれにしても、男性=加害者、女性=被害者という線引きは、あまり意味をなさなくなっているというか、不毛ですらあると思っています。

 
長々と書いてしまいましたが、お答えになっておりますでしょうか?

Paris713Paris713 2010/07/22 02:19 オヂさん
コメントありがとうございました。

ご返答が大変遅くなってしまった事、申し訳ありません。
トラックバック先にも一応コメントさせて頂きました。

基本的には、オヂさんの仰るとおり事は解ります、が、やはり被害者の声を奪うような事があってはならない、とは思いますので、やはり、男女の差なく、こうしたハラスメントの問題が扱われる事を望みます。

オヂオヂ 2010/07/23 14:27 お返事ありがとうございます。前回のコメントは過剰反応だったと思います。Paris713さんの本意は男性への抑圧の一つとして「相手がセクハラと感じたらセクハラ」という原則を挙げたということでしょうから。ご自身がそれを丸ごと信じていらっしゃるわけではないということと読解いたしました。

男としては、上で述べられている人もいるのですが、たとえばセクハラに当たらないもの(たとえば相手が不快と言っていないもの)を指して、第三者が私がセクハラをしたのだと断罪されたりした場合、非常に困るし、苦しみます。その第三者の言動こそがセクハラじゃないかと。

兵頭新児兵頭新児 2010/07/25 01:16 ていねいなお返事ありがとうございます。
そうなんですよね、女性に異を表明する者は少し前ならば「差別主義者」、今は「ミソジニスト」です。
後者の言葉は、「女性を嫌うことそのものが悪なのだ」という、普通の人間であれば恥ずかしくて言えないような、ものすごい偏狭な思想の表明に他ならないのですが、昨今、フェミニストたちはこのワンワードを相手にぶつける以外、戦術がないまでに追いつめられている感があります。


>自分が他者を傷つけ得る存在である事には、自覚的でありたい、と思っています。


そうですよね。
仮にどんな弱い人間でも相手を傷つけることはあり得る。
状況によっては貧者が金持ちを、黒人が白人を傷つける可能性もあるわけで、それを「弱者からのカウンターパンチだからGJじゃん」で済ませてしまってはならないはずです。
ただ、男女間の場合は、(ご指摘のように、女性から男性へのセクハラというのも結構あるようではあるのですが、しかし)一般的に男性に能動性が、女性に受動性が求められ、それによるメリットデメリットを互いに享受しているわけです。
ですから「女であるがためにセクハラを受けるのだ」というフェミニストの論法は一応正しい、しかしそれは「男であるがために(強者故の)加害者扱いを受けるのだ」という男性側のデメリットと全く表裏一体なわけです。


例えば、前回も例に出した『モテキ』は女性に支持を受けているようですが、草食系男子に「女に積極的に迫れ」とお説教しておいて、舌の根も乾かぬうちにストーカー呼ばわりすることのダブルスタンダードぶりについて、一体どれだけの女性が疑念を覚えたのでしょうか。近い例で、警視庁のストーカー対策委員をやっている女流エッセイストが、「今時の日本人男性は受け身でダメだ、イタリア人男性は素敵」などと書いていて、呆れたことがありました。
これを男女逆転して考えるならば、「お前は女なんだから従順にまただけ開いてろ」「でも男が稼げと言うのは男女平等に反する。お前が食わせてくれ」と言っているのと似たようなものでしょう(まあ、そういう男性はそれでモテそうですが……)。


そうしたダブルスタンダードに対する女性の無自覚は、かなり普遍的なように思われるのですが、どうでしょうか?
いや、Paris713さんに女性一般のことをお聞きするのも、おかしな話かも知れませんが……。


それと最後にすみません、


>これはある意味、女性にとってもあまりメリットのない事だと、私は思うのですが、
>何故か多くのフェミニスト側からは、こうした問題があまり声高に論じられないのが、不思議でもあります。


ここはちょっと意味がわかりませんでした……。

Paris713Paris713 2010/07/28 23:10 オヂさん、ありがとうございます。

そうですね、この第三者の問題というのは、非常に厄介な問題ですよね。
「大きなお世話」で済めばそれでいいのですけど、なかなか複雑ではあります。
 
 
 
兵頭新児さん、ありがとうございます。

そうなのですよね。
「弱者」あるいは「被害者」であれば何をしても許されるのか? というと必ずしもそうではないはずなのですが、やはり「弱者」に対してだとそれを言うことすらためらわれてしまう、というの現状としてあったりします。
でも、それは別の意味の差別なのではないかな? と私は思うのですけどね。

 
例えば誰かが私を「弱者」として看做して、「この人は可哀想な弱者なのだから...」という遠慮から私に対して「批判」や「反論」をする事がためらわれる、という状況があったとしたら、私は逆に哀しいというか残念に感じますし。

 
>これはある意味、女性にとってもあまりメリットのない事だと、私は思うのですが、
>何故か多くのフェミニスト側からは、こうした問題があまり声高に論じられないのが、不思議でもあります。


ここはちょっと意味がわかりませんでした……。

 
 
これは上記のような女性の態度、例えばダブルスタンダードに無自覚だったり、男性が被る抑圧や差別に無自覚だったりする事、つまり他者の問題を矮小化して捉えてしまう事は、フェミニズムの人達にとっても「どうでも良い問題」ではなくて「大きな問題」として捉えても良いような問題であるにも関わらず、フェミニストの間では何故かこうした事があまり語られない事の疑問です。

 
あと、女性がダブルスタンダードに無自覚である事が普遍的かどうか、というのは私には解りませんが、こうしたイメージが持たれてしまう事自体は、女性にとってあまりメリットがないでしょうね。
「しょせん女なんて考えが浅いんだ」なんて思われてしまう可能性もあるでしょうし。
ダブルスタンダードに無自覚であるのが普遍的というのは(実際にそうなのか、それとも例に挙がった漫画のようなメディアが作り上げたイメージなのかは解りませんが)「イケメンは女性に優しい」でも書いたように、女性がお客様扱いされている事が、背景にあるように思えます。

兵頭新児兵頭新児 2010/07/30 23:24 お返事ありがとうございます。
ぼくはまだ、このブログのいくつかの文章でしかParis713さんを存じ上げず、大変不躾な物言いになってしまうのかも知れませんが、正直、フェミニズムにはあまり期待できないと考えています。


確かに、「フェミニストたちめ(女どもめ)弱者に居直りやがって」という感覚は既にある程度は男性たちに共有されつつあり、それは決していいことではない。
とは言え、その問題を彼女らがどこまで直視しているかは、彼女らが痴漢冤罪の問題を「スルー」している時点で明らかと言われても、仕方がないように思います(事実、冤罪被害を受けた男性たちに対するフェミニストたちの鈍感さはどうしたことかと思わざるを得ません)。
ご存じかも知れませんが、アメリカでも、数十年前に近しいことが起こりました。
フェミニスト系のカウンセラーが女性患者の記憶から「幼児期の性的虐待の記憶」を次々に「思い出」させ、患者たちに犯人たる父を訴えることをそそのかすことがブームになったのです。
その結果、何万世帯という家庭が破壊されましたが、その後に「幼児期の虐待の記憶」は偽の記憶なのではないかとの可能性が指摘され、この記憶回復ブームは一応の収束を見たようです。
が、この問題について果たしてどこまでフェミニストたちが真摯に受け止めているかは、大きな疑問です(日本のサバイバーたちの間でも、これらの騒動を起こした『生きる勇気と癒す力』『誰にも言えなかった』といった基本図書はいまだバイブル扱いを受けているようです)。


これって、要は「あの男が私に痴漢したんです!」「誰がお前みたいなブスを触るか、自意識過剰だ!」という、互いの性的尊厳を描けたバトルですよね。
男性が痴漢だということも、女性の自意識過剰だということも、或いは第三の可能性(他に犯人がいる、その女性は自意識過剰に陥っているわけではないが、純粋な勘違いである)もあるわけですが、一度バトルになるとそうした第三の可能性などを考えるより、とにかく相手の男性のせいにしてしまいがちな傾向が、女性にはあるように思えます。だってそうしなければ、自分に性的な魅力がないことを認めることになってしまいますものね。
フェミニストたちは、そうした意味で引っ込みがつかなくなったバトラーであるとすらいえるように思います。
むろん、普通の女性たちはそこまでカリカリしていないでしょうが、こうした場合に自分が相手の性的尊厳を破壊してしまうかも知れない、という危険性については、やはり無自覚な人が多いように感じられてしまいます。

オヂオヂ 2010/08/04 18:50 Paris713さん、ありがとうございます。釈迦に説法なのですが、「相手がセクハラと感じたらセクハラ」というのを、Parisさんが返答したブックマーカーで「仕方ない」と言って受け入れている人がいるのであえて書くと、法律としてセクハラ防止条項があるべきだとする人たちでも

1.性的な言動であること
2.相手に不快感を与える言動であること

の1、2両方を同時に満たすものでなければセクハラではないという理解があり、これが現在法的に有効な最も広義のセクハラの定義です(人のものを勝手に流用するようで決まりが悪いのですが、大野さきこさんがブログに書いたセクハラの定義なんか、非常にいいのかなと思います)。たとえば、1に照らして性的なものではないのに性的と受け取ってセクハラ騒ぎになったのを私はネットで見たことがありますが、これなどは「相手がセクハラと感じたらセクハラ」という定義の問題点があぶりだされたケースだと思います。

「セクハラに限らず、ハラスメントはあってはならないこと」とおっしゃるのだとしたら、せめてセクハラについてだけでも、拡大解釈せずに、つまりは日本フェミニストカウンセラー協会などのフェミニズムの弊害に陥らずに、説得力のある定義のもとで、問い続ける姿勢を取っていただきたいというのは、大変不遜な言い方になるのですが、私の希望でもあります。

オヂオヂ 2010/08/04 19:11 間違えました。
×日本フェミニストカウンセラー協会→○日本フェミニストカウンセリング学会

Paris713Paris713 2010/08/05 17:40 兵頭新児さん、ありがとうございます。
いつもお返事が遅くなってしまって、ごめんなさい。
私はフェミニストではないので、フェミニズムに対する期待のようなものはありません。
(恩恵だけ受けておいて言うのもなんですけどね)
ただ、女性にはそのような後ろ楯が有り、男性にはそれがない(現状として)のは問題だと思っています。
性暴力の被害についてのお話は、なんとも言えない部分があります。
一概に「被害者意識」でくくってしまうのは、あまり賢明だとは思いません。
それよりも「加害者は男性、被害者は女性」という思い込みの方が危険であり、男性被害者が不可視化されていたり、声をあげ難い事の方が問題だと思っています。

 
オヂさん、ありがとうございます。
いつもお返事が遅くなってしまってごめんなさい。
私はセクハラと思えばセクハラである、というを否定するつもりはないのです。
というか、否定できない、と言った方が正確でしょうか。
どのようなハラスメントであっても、相手が不快ならばそれはしてはならないと考えています。
それは男女に限った問題ではない、と思っています。
男性被害者も女性並みに被害を訴えやすくする土台を作る為にも、ある意味「セクハラと感じたらセクハラである」という意識はあっても良いと思っています。
個人的には私も上記のような定義が望ましいとは思っていますが「不快である」と訴える人の声を塞いでしまうような事はしたくはないと考えています。

オヂオヂ 2010/08/08 11:53 >男性被害者も女性並みに被害を訴えやすくする土台を作る為にも、ある意味「セクハラと感じたらセクハラである」という意識はあっても良いと思っています。



そういう意識が広がると、女性の性的な言動、たとえばセクシーな服装をしたり、化粧をしたりと言った行動も、それを「不快」と感じる男性がいたら、セクハラになってしまいます。私はそんな社会は嫌です。女性が一般的にどう思うかは、分かりませんが。

ハラスメントについては、私のブログに書いてトラックバックしたいと思います。

オヂオヂ 2010/08/08 17:31 で、実際あるんですね、巷間には。男性がある女性を自分の趣味の集いに誘った、女性は「うれしい」と言った、しかし、ほかの女性から何で私を誘わないかって疑問が社内で出た。その男は周りから案に「一人だけ誘ってほかの誰かは無視して嫌な気持ちにさせるのはセクハラだ」と言われた。


セクハラという言葉は暴走し過ぎ、というか監視社会に近くなっています。それがネットだけでなく、リアルでもあると思います。その監視される被害を女性も引き受けろというのは、被害対象を大きくするだけ。男女関係ない視点から、それでいいのという問いなのですよ。


セクハラをいけないといってその声を塞ぐなというのは格好いい。でも、「加害」を疑われたり、最悪の場合は、濡れ衣を着せられたりするのは、被害を受けるということなんです。「セクハラと思えばセクハラ」というのは、その被害を広げるんじゃないでしょうか。

りすりす 2011/02/26 00:22 男に生まれて得したと思ったことはないかな
女よりできて「当たり前」、あるいは「男女差別の結果」。劣っていたら「情けない男」、あるいは「そもそも女の方が優れている」
子供の頃からこういう状況で、自分の中には女性全般への警戒心があるように根づいてしまっているように思います
ただ「非モテ」というのは独身女性の「負け犬」と同じように、自虐のなかで独特の地位を確立しつつあるような気もします

senyou38senyou38 2011/04/10 14:17 はじめまして。senyou38と申します。
Paris713さんのお書きになる文章は非常に深い考察がなされており、論理的にも、感情的にも共感できる素晴らしいブログだと思いました。

私も普段から現代日本における女性の扱いが男性に比べて、異常に優遇されている、もしくは男性の扱いが異常に過酷なのではないかと思っておりました。

http://senyousociety.blog79.fc2.com/
↑このようなブログを書いております。
リンクを貼らせていただいてもよろしいでしょうか。
Paris713さんがブログをここ最近、更新されていらっしゃらないのでお目に留まるかわかりませんが、私のブログも読んでいただければ幸いです。

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