amazonがmixiに殺られる理由 3

どうも、ポールです。かなり間が空いてしまいましたがamazonがmixiに殺られる理由 2の続き「CGMに見るamazonmixiに殺られる理由シリーズ」です。「amazonmixiに殺られる理由 2」ではマーケットプレイスについて書いていましたが、その続きはまた今度に回して、今回は最初の「amazonがmixiに殺られる理由 」の追記です。

え?mixiamazonのレビューの10倍!?

さて、amazonがmixiに殺られる理由で書いた「レビュー」に関してですが、さらに興味深い情報がありました。

Web2.0的成功学―複雑系の科学と最新経済学で時代を読む
この本によると前回私があげたものよりさらにベストセラーどころではレビュー数に約10倍もの開きがあるようです。これに関しては書評を書いているブログがありますのでよろしければ。

国家の品格」では、Amazonが392件、ミクシィが4133件。
「ウェブ進化論」がAmazonが159件で、ミクシィが1826件。(2006年9月調べ)

私が調べました所これは現在(2006.12.8現在)、

国家の品格Amazonが433件、mixiが4948件。 
「ウェブ進化論Amazonが189件、mixiが2237件。

となっています。mixiのレビューの勢いはとどまる気配はまだありません。

当のこの本に関しても、Amazonではレビューないですが、mixiには1件ありました。(2006.12.8現在)

数と質

ただし、ここで問題なのは「レビュー数が多いからってそれがどうした?」という問題です。本を買うときにレビューを参考にしようとは思うけども、量なんてものは一定数あれば十分なわけです。数百とか数千っていうレビューは一般的には必要とはされないわけです。

検索エンジンの検索結果でいうと1ページ目、よくて3ページ目くらまでしか普通は参照されないっていうSEOの理論じゃないですが、一定の量が担保できればあとの問題は間違いなく質であると。Googleでいえばそれをページランクとか諸々の技術で検索結果の質をあげています。Amazonでいえばレビューを評価する機能もあります。また、ベストレビュアーなんていう、「レビュアーの権威付け」機能が取り入れられています。これは例えば、「ベスト100レビュアー」のレビューの方が一般のレビュアーのレビューより参考になりやすいという具合です。

mixiは変化できていない

こういう機能はもちろんmixiにはありません。mixiに現在あるのは圧倒的な「レビュー数」だけです。ただ、質が一概にわるいかというとそういうわけでもありません。もちろんAmazonの方が総じてレビューの質は高いです。それはAmazonがそういう体制をしいているからであり、mixiにはそのような体制はしかれていません。理由はわかりませんが。おそらくユーザーの変化に追いついていないのでしょう。(貪欲にビジネスにつなげようという考えもないのかもしれません)

では、mixiが本腰いれたら?

仮にmixiが本腰いれてレビューを活かそうと考えたらどうなるでしょうか?Amazongoogleなんかの考え方を取り入れて、その圧倒的量を質に転換したとしたら。
レビューアーに権威付けしたら・・・
レビュー自体を評価できる機能を取り入れたら・・・
レビューの検索結果画面をアルゴリズムに則ったユーザーに最適だと思われる表示順位に変えたら・・・

もし、このような機能がどんどん取り入れられればユーザーにとってはmixiAmazonよりも本を買う際には参考になるのではないかと思います。プラットフォームとしてのAmazonへの依存から脱皮するには相当難しいとは思いますが、決して可能性がないわけではないでしょう。たとえば、全国にセブンイレブンの店舗網を持つセブンアンドワイとかと組んだりなんかしたら非常に面白いことになると思うのですが、どうでしょうか。
私個人としては「mixiミュージック」なんかより全然こういう面白い機能があればなんて思います。mixiがなかなか進化していかないのは、確信犯的行動なのでしょうか?もちろん、新しい機能を取り入れるのにもリスクはあるのはわかりますが、このような状況下で動きがあまりない(遅い?)理由が若造の私にはよくわかりません。

最後に専門書に関して

Amazonの方が専門書なんかには強いんじゃないかっていう声も聞かれるのですが、一概にそうはいえないんじゃないかなって思います。全てを調べたわけじゃないですが、Amazonにはレビューが0件でもmixiにはレビューが1件ついている専門書なんていうのは沢山あります。例えこの1件のレビューの質が低いにせよ、0件と1件の間にはとても大きな差があるのではないかと思うのです。

SNSの可能性はまだまだ!続きます。

このシリーズはもうちょっと言いたいことあるのでしつこいですが続きます。

今回は量を質に転換するっていう視点でしたが、次回その考えをもうちょっと別の方法でできないかみてみたいと思います。その際に今回の記事もまとめます。今回まとまりがないですので。