感想:NHK番組「シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎 」第1話「D坂の殺人事件」

D坂の殺人事件 (江戸川乱歩文庫)
関連サイト→シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎 http://www4.nhk.or.jp/P3860/
放送 BSプレミアム
【※以下ネタバレ】


※第1シリーズ「1925年の明智小五郎」の他のエピソードはこちら→第2話 心理試験 | 第3話 屋根裏の散歩者

ミステリーの父ともいわれる江戸川乱歩。日本ならではの独特な世界を描き出し、後のミステリー作家たちに大きな影響を与えた。今回、乱歩の黄金時代ともいわれる1925年の短編の傑作3作品を、一流のクリエーターたちが斬新な演出で映像化する。


第1回は、鍵のかからない日本家屋で起きた密室殺人を描いた「D坂の殺人事件」、名探偵・明智小五郎の初登場作品。第2回は、練りに練った完全犯罪が明智の見事な推理によって暴かれる心理ミステリーの傑作「心理試験」。そして、第3回は犯人の視点で殺人事件が語られていく“倒叙ミステリー”の傑作「屋根裏の散歩者」。3回に渡って、名探偵・明智小五郎満島ひかりが熱演する。

第1話 D坂の殺人事件

■あらすじ

「D坂の殺人事件」  1月11日(月・祝)午後10時30分〜11時


江戸川乱歩の短編小説を気鋭のクリエーターたちが映像化するシリーズ。演出は宇野丈良。私(松永天馬)は東京D坂にある喫茶店で向かいの古本屋を眺めていた。そこへ友人・明智小五郎満島ひかり)がやってくる。店に人影がないことを不審に思って訪ねてみると、そこには女房の絞殺死体があった。古本屋は長屋の造りで、表も裏口も二階も誰かに見られていた。密室殺人だ。女房と幼なじみだという明智が疑われるが、その真相は?

【出演】満島ひかり,松永天馬,中村中,山中崇,津田寛治,末吉くん

 主人公「私」は知人の「明智小五郎」と共に、D坂の喫茶店の向かいの古本屋の様子がおかしい事に気がつく。店に乗り込んでみると、古本屋の細君が首を絞められて死んでいた。しかし店の表側は「私」と明智が見ていたし、裏側の路地の出口にはアイスクリーム屋が店を出しており、誰も出てこなかったという。さらに古本屋の両側の店の住民も怪しいものは誰もいない。つまり密室状態から犯人は消えてしまったのだった。

 10日後。「私」は明智のいる宿を訪ね、明智こそ事件の犯人だと告発する。明智は喫茶店に来る前に、古本屋と同じ通りにある蕎麦屋に入り、トイレを借りるといって裏口から出て、やはり古本屋の裏口から入り、そして細君を絞め殺した。しかしその際に電燈に指紋を残してしまったので、「私」と共に再度店に乗り込み、事件の発見者のふりをして、電燈にスイッチを入れた。これで明智の指紋がついていても怪しまれないという訳だった。

 ところが明智は「私」の推理を笑い飛ばし、蕎麦屋の主人こそ犯人だと言いだす。実は古本屋の細君は蕎麦屋の主人と浮気をしていた。蕎麦屋の主人は裏口から出て裏の路地をとおり古本屋に入った。蕎麦屋はSで古本屋の細君はMだったため、首絞めプレイをしていたところ、力が入りすぎて殺してしまったのだという。そして明智は部屋に置いてあった新聞に、蕎麦屋の主人が罪悪感に耐えかねて自首した、という記事を見つけ出す。


■感想

 三部作の第一話。非常に雰囲気が良くて大当たり。明智小五郎役を女優(満島ひかり)が演じる、という奇抜さはどうかと思ったが、ストーリーが面白く、女性が男言葉で喋るのもそのうち気にならなくなった。また建物をあえて見え見えのミニチュアで作り、俳優をそこにわざと稚拙な重ね合わせをして違和感をかもし出したり、メインキャラ以外の人物(学生の証人とかアイスクリーム屋)を「人形」で代用してアテレコしてみたり、と奇抜な演出をしており、斬新に思える。

 終盤、「私」と明智が、ミニチュアの家を取り囲んで会話したりするシーンも、シュールながら印象的。


 これは残り二本「心理試験」と「屋根裏の散歩者」にも期待できる。


※第1シリーズ「1925年の明智小五郎」の他のエピソードはこちら→第2話 心理試験 | 第3話 屋根裏の散歩者
  
※全エピソードの一覧はこちら→ 「シリーズ江戸川乱歩短編集」あらすじ・感想まとめ

感想:アニメ(新番組)「ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜」第1話:ちゃんと謎解きがあって一応推理物として合格


TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』OP主題歌「虹を編めたら」
関連サイト→アニメ『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』公式サイト http://haruchika-anime.jp/
放送 BS11
【※以下ネタバレ】

春――それは新たな出会いと思わぬ再会、そしてミステリアスな旋律と共に幕を開ける。高校への進学を機に、吹奏楽を始めることを決意した穂村千夏(チカ)。目指すは華麗で乙女なキュートガール。音楽教師・草壁と出会い、憧れを募らせるチカだったが、幼なじみの上条春太(ハルタ)との再会に廃部寸前の吹奏楽部と、チカの青春は思いもよらない方向へ……。部員集めに翻弄する日々と、仲間たちと交わす友情、そして次々に現れる謎(ミステリ)。チカとハルタの奏でる音楽がいま、高らかに鳴り響く!

http://haruchika-anime.jp/introduction/

第1話 『#01 メロディアスな暗号』

■あらすじ

 穂村千夏(ほむら・ちか)は、中学時代は部活動のバレーボールに明け暮れていたが、おかげで全く青春を謳歌できなかったことを悔やみ、高校では優雅な吹奏楽部に入ろうと考えていた。そして千夏は幼い頃の友人だった上条春太(かみじょう・はるた)と再会するが、春太も吹奏楽部部員だった。千夏は吹奏楽部の部員がまだ四人しかいないことに落ち込む。

 音楽室に向かった二人は、黒板の五線譜に赤い絵の具で何かのメロディが書き付けてあることに気がつく。さらに側には顧問の草壁宛の謎めいたメッセージが置いてあった。春太はこれが暗号だと考え頭を絞り、ついに書いてあった音符と数字が、キーボードのアルファベットに対応している事を解き明かす。その内容は卒業生からの草壁への愛の告白だった。

 翌朝、千夏は春太から、自分も草壁が好きなので二人は恋のライバルだ、と宣言される。


■感想

◆またしても推理小説原作アニメだが……

 新春スタートアニメの内の期待の作品の一つ。推理小説が原作ということで、推理小説をそこそこたしなんでいるワタシとしては期待大の作品。前期(2015年10月〜12月)にも推理小説原作のアニメ「すべてがFになる」と「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」が放送されたのですが、これがどうにもこうにもな出来で失望甚だしかったので、「ハルチカ」もどうなるかと危惧していたのですが……


◆良かった、ちゃんとした謎解きだ……

 一話目は五線譜に書き付けられた音符暗号を解読するという話。キチンと謎が提示され、ちゃんとした筋道の元に推理が行なわれ、解決が導かれる。ごくごく当たり前のことなのですが、推理物を名乗りながらこういう事をしてくれる作品が無いから(笑)、些細な謎解きをしただけなのに軽く感動しちゃいましたよ(笑) 推理云々が口先だけでなくて本当に良かった。


◆キャラクターデザインは、ね……

 キャラデザは……、ハルタもチカも幼すぎ。高校生どころか小学六年生と言われても通用しそう(笑) もうちょっとなんとかならなかったのかね。でもまあなんとか許容範囲。なまにくATKって「棺姫のチャイカ」の人ですよね。ロリ絵志向の人なんですかね?


◆衝撃、もとい笑撃のオチ

 最後、ハルタがチカに男好き趣味を公言するという、とんでもないオチがつきました。主役コンビの片割れの性癖がいきなりこれで、よくこんなのアニメ化にGOサインが出たよなぁ……、まあ、却ってハルタとチカの間に惚れたはれたの恋愛模様の可能性が無くなってすっきりした、といえるかも(笑) 甘ったるい学生の恋愛模様などは描くことなく、きちんとした推理物として頑張ってもらいたい。期待してます!

【原作】初野晴(KADOKAWA 角川文庫刊)
【キャラクター原案】なまにくATK
【監督】橋本昌和
【シリーズ構成】吉田玲子
【キャラクターデザイン】西田亜沙子
総作画監督】大東百合恵
【キャラクターデザイン補佐】大東百合恵
【楽器作画監督】杉光登
総作画監督補佐】杉光登
美術監督】佐藤歩
色彩設計】井上佳津枝
【CG ディレクター】平田洋平
【撮影監督】並木智
【編集】高橋歩
【音響監督】飯田里樹
【音響効果】中野勝博
【音響制作】グロービジョン
【音楽】浜口史郎
【音楽プロデューサー】吉江輝成
【音楽制作】ランティス



穂村千夏:ブリドカットセーラ恵美
上条春太:斉藤壮馬
草壁信二郎花江夏樹
成島美代子:千菅春香
マレン・セイ:島粼信長
芹澤直子:瀬戸麻沙美
檜山界雄:岡本信彦
片桐圭介:山下誠一郎
後藤朱里:山田悠希
朝比奈香恵:小見川千明

感想:アニメ(新番組)「ブブキ・ブランキ」第1話:話が理解不可能。ゲームのシナリオライターが関わったアニメだからまたハズレ?


TVアニメ「 ブブキ・ブランキ 」 オープニングテーマ「 Beat your Heart 」【通常盤】
関連サイト→ブブキ・ブランキ | BUBUKI/BURANKI http://bbkbrnk.com/
放送 AT-X
【※以下ネタバレ】

立ち向かえ。血のために。仲間のために。

http://www.at-x.com/program/detail/6916

第1話 魔女の息子

■あらすじ

 どこかの田舎的な場所。父親・明、母親・汀、男女の双子・東と薫子が暮らしている。汀は超能力的な物を持ち、「ブランキ」というロボット的な物を監視する役目を負っているらしい。ある日、薫子のせいで暴走的な事が起こり、汀以外の三人は地面を突き抜けて地上に墜落する(※つまり今までの舞台は浮遊大陸的なものだった)。

 10年後。海外から帰国した東は、秘密警察的なモノに捕まり「心臓のブブキ」を出せと凄まれるが、知り合いの朝吹黄金に助けられて逃走する。さらにそして「ブブキ」を使う他のメンバーも集まり、「ブランキの牢獄」という場所にたどり着くが、そこにあった「王舞(オウブ)」は骸骨状態で、東は愕然とする。


■感想

 うん、さっぱり訳が分からない(笑) いやー、参った。正月に放送した特番である程度初回の内容を見ていたので覚悟はしていましたが、全て見てもこれほど意味不明とは…… シリーズ構成をゲーム業界のシナリオライターで有名なイシイジロウ氏が担当しているので、警戒はしていたのですけどね。「ゲーム業界の有名シナリオライターがアニメの仕事をすると大抵(ワタシ基準では)失敗する」というジンクスが有るのですが、今回もバッチリ当たってしまったっぽい。

 次回もこんな調子だったら、もう縁が無かったと判断するしかないですね……

スタッフ
原作:Quadrangle
監督:小松田大全
キャラクターデザイン:コザキユースケ
ブランキデザイン:吉川達哉
ブブキデザイン:あさぎり
シリーズ構成・脚本:イシイジロウ北島行徳
音楽:横山克
アニメーション制作:サンジゲン


キャスト
一希東:小林裕介
朝吹黄金:小澤亜李
野々柊:斉藤壮馬
扇木乃亜:石上静香
種臣静流:小松未可子
万流礼央子:潘めぐみ
的場井周作:津田健次郎
間絶美:日笠陽子
新走宗也:木村昴
石蕗秋人:興津和幸

http://www.at-x.com/program/detail/6916

感想:アニメ(新番組)「最弱無敗の神装機竜《バハムート》」第1話:また初回にヒロインが主人公に柔肌をアレされてしまうアニメか……


最弱無敗の神装機竜≪バハムート≫ (GA文庫)
関連サイト→TVアニメ「最弱無敗の神装機竜」公式サイト http://saijaku.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話。
【※以下ネタバレ】

遺跡から発掘された、古代兵器・機竜。
亡国の王子、ルクスは何故か、機竜使い(ドラグナイト)育成の女学園に入学することに……!?
王立士官学園の貴族子女たちに囲まれた、
“最強”の学園ファンタジーバトルがはじまる!

http://www.at-x.com/program/detail/6919

第1話 『episode 01 朱の戦姫』(2016年1月11日(月)放送)

■あらすじ

 「アーカディア帝国」は5年前にクーデターで倒れた。そして現在、「アティスマータ新王国」。帝国の皇子だった「ルクス・アーカディア」は妹「アイリ」とともに、旧帝国皇族に課せられた賠償金を払うため、雑用係として働いていた。ルクスは「機竜」を操る「機竜使い(ドラグナイト)」を育成する学園で、うっかり風呂場で「リーズシャルテ・アティスマータ」の裸を見てしまい、リーズと決闘する羽目になる。しかしそこにモンスターが現われたため、ルクスは自分を囮にしてリーズにモンスターを倒させる。リーズはルクスの事を認め、学園に生徒として通うように取り計らう。


■感想

インフィニット・ストラトス!?

 このアニメ、いきなりオープニングからして期待させてくれました。何故かというと、女の子がみんな「インフィニット・ストラトス」のISみたいなものに乗って空を飛んでいるからwww いくらなんでもパクリ過ぎじゃない? と、この時点で興奮が抑えきれませんでした(笑)


◆あれ、三ヶ月前にも見たような……?

 その後ワクワクしながら視聴したのですが(ウソ)、機竜の見た目がISに似ているどころじゃなかった(笑) 今回の大まかな流れを列挙すると、


1)主人公ルクスが学校にやってくる
2)学校は戦士育成機関である
3)やってきた途端、ルクスはお風呂場でメインヒロイン・リーズシャルテの裸を見てしまう
4)ルクスはリーズと決闘する事に
5)リーズは学園最強キャラで、お姫様で、トレードマークは赤、だった
6)ルクス勝利的なオチとなり、リーズはルクスを認める

 って……、こんな展開、3ヶ月前にも見たぞ?


◆落第騎士とアスタリスクとの相似、再来

 2015年10月期のアニメ「落第騎士の英雄譚」と「学戦都市アスタリスク」が、第一話の展開がそっくりだといって当時話題になりましたが、

・どちらも学園超常バトル物。
・どちらも生徒たちは超能力的パワーを持っている。
・どちらも生徒たちは何かというとすぐに決闘したがる。
・どちらもメインヒロインはピンク髪。
・どちらもメインヒロインは外国のお姫様。
・どちらもメインヒロインの「二つ名」は火炎関連で「●●の●女」(「落第騎士」は「紅蓮の皇女」、アスタリスクは「華焔の魔女」)。
・どちらも転校イベントからスタートする(「落第騎士」はメインヒロインが、アスタリスクは主人公が、転入してくる)。
・どちらも主人公とメインヒロインの出会いは、主人公がヒロインの着替えシーンをうっかり見てしまうというシチュエーション。
・どちらも着替え目撃事件の後、ヒロインが主人公に決闘を申し込む。

http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20151009/p4

 リーズの髪の色がピンクでない事を除けば「またかよ(笑)」って感じですよね。


◆編集者にこういう内容を強いられているんだよ!!

 でも、これ多分作者が悪いんじゃないんだと思います。このシリーズは1巻目が2013年末発売ですので、多分その頃から編集者が作家に「今のトレンドだから、最初は主人公/ヒロインを転入させて、すぐに主人公にヒロインの裸を見せるように」て指導しているのでしょうね(笑) で、今になってその頃スタートの作品が次々とアニメ化され、その結果、どれもこれも初回にヒロインが主人公に裸を見られて決闘を申し込む事に(笑)


◆どこから来て、どこへ行くのか……

 まあ、とりあえず雰囲気は嫌いでも無いので、もう少し見てみようかなぁと思います。アニメがどこに行くのか見当をつけておきたいしね。


スタッフ
原作:明月千里(GA文庫/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案:春日歩
監督:安藤正臣
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:黒澤桂子
CG:オレンジ
アニメーション制作:Lerche


キャスト
ルクス・アーカディア:田村睦心
リーズシャルテ・アティスマータ:Lynn
クルルシファー・エインフォルク:藤井ゆきよ
フィルフィ・アイングラム久保ユリカ
セリスティア・ラルグリス:種田梨沙
アイリ・アーカディア:小澤亜李

http://www.at-x.com/program/detail/6919

感想:アニメ(新番組)「灰と幻想のグリムガル」第1話:また「現代の若者が有無を言わさず異世界に放り込まれて命懸けの戦い」か……


TVアニメ『灰と幻想のグリムガル』オープニング・テーマ 「Knew day」

関連サイト→TVアニメ「灰と幻想のグリムガル」公式サイト http://grimgar.com/オーバーラップ文庫十文字青スペシャルサイト http://over-lap.co.jp/narou/jumonjiao/
放送 AT-X
【※以下ネタバレ】

生きるって、簡単じゃない。


目が覚めると、ハルヒロは暗闇の中にいた。
ここがどこなのか、なぜここにいるのか、
そしてどこから来たのかもわからないまま。
周りには自分と同じ境遇らしき数名の男女。
彼らとともに暗闇から踏み出した先には
見たことのない世界、
「グリムガル」が広がっていた……。


記憶も、お金も、特別な力も―
何もない僕たちが手に入れた現実。

http://www.at-x.com/program/detail/6868

第1話 『Episode.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ』

■あらすじ

 「ハルヒロ」たちは記憶の無い状態で目覚め、自分たちがいるのは「グリムガル」という世界だと知る。ハルヒロたちはブリトニーという男から、有無を言わさず「義勇兵団見習い」として生きていくように指示される。仕方なく、各人はそれぞれギルドで技術を習得し、金を稼ぐためゴブリン退治へ向かうが、新米戦士たちにとってはゴブリンですら強敵だった。

脚本:中村亮


■感想

 はいはい、また「現代の若者が有無を言わさず異世界に放り込まれて命懸けの戦い」物ですか……、もう「ソードアート・オンライン」とか「ログ・ホライズン」とかで見飽きているんですけどね。どうせ、最終巻は「実はグリムガルはバーチャル世界で、全てはハルヒロたちの能力を試験するためのテストだった」とかいうオチになるんじゃないですか? 初回ですっかり興味無くしました。


 ところで、今回のサブタイトルを見ると、この原作/アニメは「ウィザードリィ」リスペクト系? 作品名からして、なんとなくWIZ小説「隣り合わせの灰と青春」と似ている気もするし。

スタッフ
原作:十文字青オーバーラップ文庫刊)
原作イラスト:白井鋭利(オーバーラップ文庫刊)
監督・脚本:中村亮
キャラクターデザイン:細居美恵子
制作:A-1 Pictures


キャスト
ハルヒロ:細谷佳正
ランタ:吉野裕行
マナト:島粼信長
モグゾー:落合福嗣
ユメ:小松未可子
シホル:照井春佳
レンジ:関智一
キッカワ:浪川大輔
ブリトニー:安元洋貴
バルバラ能登麻美子

感想:アニメ(新番組)「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」第1話:特撮ヒーロー+未来警察ウラシマン? 谷口悟朗作品のわりに安い感じが、それはそれで安心できる(笑)


Golden Life/OVERNIGHT REVOLUTION

関連サイト→TVアニメ「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」公式サイト http://activeraid.net/
放送 BS日テレ
【※以下ネタバレ】

第三次流砂現象によりその一部が泥濘に沈んだ東京。復興作業用に作られた、 高出力・強化外骨格<ウィルウェア>を使った犯罪の増加に対処すべく、警察庁警備局は、 その吉祥寺分室に第五特別公安課第三機動強襲室第八係──通称<ダイハチ>を新設した。 様々な法的制約としがらみに縛られながら、 知恵と勇気と口八丁で凶悪事件に挑む若者達(一部を除く)! 決裁完了、出動せよ!!

第1話 『File01 コードNo.538』

■あらすじ

 舞台は未来の東京。警部補「花咲里(かざり)あさみ」は、新設部署の「第五特別公安課第三機動強襲室第八係」(ダイハチ)へと配属される。あさみの仕事は、この評判の悪い部署の現状を調査し、存続か廃止かを上司に進言する事。ところがあさみが配属された途端、ダイハチに出動がかかり、あさみはそのままなし崩しに現場に出ることに。ダイハチは「ウィルウェア」(パワードスーツ)による金塊強奪事件を、それなりに迅速に解決する。

脚本:荒川稔久


■感想

◆まさか?!の「特撮ヒーロー」系アニメ

 谷口悟朗作品という事で、新春スタート作品としては結構期待をかけていたアニメなのですが、初回の感想は「安っ」というところかな(笑) 「コードギアス 反逆のルルーシュ」の谷口悟朗が【総監督】なら、とっつきにくいくらいに凄くスタイリッシュなオシャレ警察アニメ、だと予想していたのですが、良い方に外れました(笑) どんなアニメかと言えば、ズバリ「特撮ヒーロー物」(笑)


◆ひみつメカが一杯だ

 まず本部(?)は黒白ツートンカラーに塗り分けられた列車で、事件が起きると都内の一般の線路を通って現場に急行(笑) 列車がターンテーブルの上で回転する発進シークエンスとか、パトライトを光らせて線路を突っ走る警察用列車という設定だとか、思いっきり戦隊物みたいなノリで(トッキュウジャーか(笑))、この時点でスタイリッシュもへったくれもないと分かりました(笑) 敵の怪人、もといウェルウェアのデザインも、仮面ライダードライブに出てきたクラッシュロイミュードみたいな感じだし(こんなやつ→ http://www.tv-asahi.co.jp/drive/roy/003/)、あまつさえ主人公たちが着用するウィルウェアは「宇宙刑事」みたいなデザイン(笑) さすが「仮面ライダークウガ」で鳴らした荒川稔久先生ですわ(笑)

 そうそう、列車が途中で台車を切り離して巨大車両として道を走り出すあたり、「未来警察ウラシマン」のマグナポリスみたいで懐かしかった(笑) 刑事がヨロイ的なモノを身に付けて戦うというところも似ているしね。つまりこのアニメは特撮ヒーロー+ウラシマンという事で良いのかな。


◆キャラクターデザインは佐伯俊

 キャラデザ原案は漫画「食戟のソーマ」で天下を取った佐伯俊。この人も偉くなったよなぁ。エロ漫画誌快楽天に描いていた頃から、いつかデカイことをやってくれるとは思っていましたが……、メカのデザインがある意味オールドスタイルなのに対し、人物造形は今風なので救われていますね(笑) 両方古典的だったら目も当てられない(笑) ところで花咲里あさみの声って小澤亜李? てっきり日笠陽子だとばかり思ってた。


◆使い古された設定の分、安心か?

 こういう「一見ダメそうに見える連中が現場ではエリートよりよほど使える」というパターンの話は今までにいくらでも見てきた気がしますが、それゆえに、今後の展開の見通しがつき、「今後どうなっちゃうの?」と不要な心配せずに済みます。予想とは随分違う作品でしたが、これはこれでそれなりに面白くなるのではないか、という気がしますよ。


◆苦言も一つ

 ところで公式サイトのストーリーのページ http://activeraid.net/story/ に、裏設定的なモノをズラズラ列挙しているのですが、こういうのどうなの?って苦々しい思いしかしない。本編では説明が足りず、裏設定書を読まないと話が理解できないようなアニメなんて、自ら「この作品は出来損ないです」と認めているようなものでしょ。こういうのはいかんと思うよ。

スタッフ情報
【キャラクター原案】佐伯俊
【総監督】谷口悟朗
【監督】秋田谷典昭
【アニメーションキャラクターデザイン】西田亜沙子
【シリーズ構成】荒川稔久
【音楽】中川幸太郎
【3DCG制作】オレンジ


音楽
【OP】AKINO with bless4「Golden Life」
【ED】相坂優歌透明な夜空


キャスト
黒騎猛:島粼信長
瀬名颯一郎:櫻井孝宏
花咲里あさみ:小澤亜李
星宮はるか:石上静香
山吹凛:倉田雅世
八条司稀:村田太志
山吹陽:相坂優歌
ミュトス:花江夏樹
舩坂康晴:大川透
天野円:大西沙織
協会さん:鳥海浩輔
稲城光太郎:緑川光
小湊恵里子:大原さやか
ドック:山下大輝
Liko:黒沢ともよ

アニメ「最弱無敗の神装機竜《バハムート》」第1話速報【ネタバレ】:またそれか(笑)


最弱無敗の神装機竜≪バハムート≫ (GA文庫)
関連サイト→TVアニメ「最弱無敗の神装機竜」公式サイト http://saijaku.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話。
【※以下ネタバレ】

んん? 以前どこかで見たような……?

 アニメ「最弱無敗の神装機竜《バハムート》」の第一話を見終わったのですが……、展開が、

1)主人公ルクスが学校にやってくる
2)学校は戦士育成機関である
3)やってきた途端、ルクスはお風呂場でメインヒロイン・リーズシャルテの裸を見てしまう
4)ルクスはリーズと決闘する事に
5)リーズは学園最強キャラで、お姫様で、トレードマークは赤、だった
6)ルクス勝利的なオチとなり、リーズはルクスを認める

 って……、なんか3ヶ月前にも見たような流れなのですけど?

落第騎士&アスタリスクのネタかぶり、再び

 2015年10月期のアニメ「落第騎士の英雄譚」と「学戦都市アスタリスク」が、第一話の展開がそっくりだといって当時話題になりましたが、

http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20151009/p4
・どちらも学園超常バトル物。
・どちらも生徒たちは超能力的パワーを持っている。
・どちらも生徒たちは何かというとすぐに決闘したがる。
・どちらもメインヒロインはピンク髪。
・どちらもメインヒロインは外国のお姫様。
・どちらもメインヒロインの「二つ名」は火炎関連で「●●の●女」(「落第騎士」は「紅蓮の皇女」、アスタリスクは「華焔の魔女」)。
・どちらも転校イベントからスタートする(「落第騎士」はメインヒロインが、アスタリスクは主人公が、転入してくる)。
・どちらも主人公とメインヒロインの出会いは、主人公がヒロインの着替えシーンをうっかり見てしまうというシチュエーション。
・どちらも着替え目撃事件の後、ヒロインが主人公に決闘を申し込む。

 リーズの髪の色がピンクでない事を除けば「またかよ(笑)」って感じですよね。

これでアニメ化確実、な手法(笑)

 多分、これは作者が悪いのでは無く、数年前から編集者が作家に「今のトレンドだから、最初は主人公/ヒロインを転入させて、すぐに主人公にヒロインの裸を見せるように」て指導しているのでしょうねぇ(笑) 

 しかし逆に考えるんだ、「アニメ化するほど成功した作品は、全部このパターンを採用している」と考えるんだ。だとすれば、「学園バトルテーマで、最初に転入→裸→決闘のコンボをやっておけば、100パーセントアニメされる」ということなんじゃないか? これはすごい事を発見してしまったのでは……