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2011-04-08

高専4年生から新入生へ

高専4年生から新入生へを含むブックマーク

高専に入学してきた皆さん、本当におめでとうございます。現役高専生として心より歓迎いたします。

きっとこれから入学する「高専」についてさまざまな期待や心配などが心の中で渦巻いているかと思います。私も今年で4年生になるわけですが、私なりに新入生の頃にちょっと知っておけばよかったなと思ったことを含めて、アドバイス的なことを書いてみようと思います。

※自分の高専での経験が基なので、他の高専とは多少事情が違うかもしれませんが、その辺はご了承ください

あなたは「生徒」ではなく「学生」です

これは声を大にして言っておきたいですね。というか、入学説明会なんかでも高専の先生方から言われてきているかと思います。

少し詳しく書くと、

「生徒」は中等教育機関(中・高校)での呼称

「学生」は高等教育機関(高専、大学)での呼称

なので、16歳にして大学生と同じく「学生」という呼称を用いることができることに誇りを持っていただきたいと思います。所属としては同年代の友達より高い機関に所属していることになるので、嫌われない程度に友達にドヤ顔ができます(笑)

ちなみに高専の学内において自分のことを「生徒」なんて言うと一部の先生にはちょっと怒られたりするのでご注意を。

高専生」の友達を作ろう

同じ学校で友達を作ったほうがいいというのは言うまでもないことだと思いますが、ここで重要なのは「高専生の」というところです。

高専というのはだいたい1都道府県に1校かそこらだと思うので同じ悩みを打ち明けられるのは(現実世界では)同じ学校の友達になってしまいがちです。

しかし、高専生は全国におよそ6万人いるんです。Twitterにはだいたい1500〜2000人の高専生ユーザがいるようです(OB含めて)。それにTwitterにおける高専生(以下高専クラスタ)は団結力が他の高校生、大学生と比べて結束力が強い!テストや高専祭といったイベントの日程がけっこう似通っていたりするので、同じ悩みを抱えていたり、あるいはさまざまな情報を得ることができるわけです。現実世界では数人から数十人しか友達がいなくても、ネットを通じて全国の高専生と友達になれるわけです。

先生と仲良くなろう

高専によっては「先生」ではなく「教官(員)」と呼ぶところもあるようですが、私のいる高専では基本的に「先生」なので、この先もそう呼称させていただきます。

高専には「職員室」がないんですね。基本的に各先生に「教員室(研究室)」が割り当てられていて、先生はそこで授業の準備をしたり(先生の専門分野の)研究をしています。

教員室があるということで、たとえば授業で分からなったところがあったときにその先生の教員室を訪れて質問をしたりすることが出来るわけです。まぁ先生もいつも暇なわけではないので忙しい時期に行くとあっさり帰されたりしますが、基本的に学生の質問を先生は待っているようです。

質問以外にも成績の相談や、授業以外でもその先生が研究している分野についての質問なんかをしてもいいのではないでしょうか。気前のいい先生だとお茶を出してもてなしてくれたりします(笑)し、そういうつながりを持つことは後の話にも関連していいことにつながります。

部活でもなんでもいいから学内に「教室以外の自分の居場所」を見つけよう

高専というのは不思議で、規模は小さいながらもコンピュータは他の学校より多かったり、ごっつい工作機械が勢揃いしていたり、無駄に工学系の本が充実した図書館があったりして、その上(一応)学生に全面開放されているわけで。それだけの素晴らしい、充実した環境を活用せずに学費を払い続けるなんてもったいない!!私はそう思います。

まぁ実際問題、高専自体が過疎地に建っているところが多いので家が遠い人にはなかなか厳しいところがあると思いますが、テスト勉強を図書室でやってその帰りに教員室に寄って分からないことを聞いたりとか、電算機室(平たく言えばパソコン室)で調べ物するとか、ロボコンとかプロコンやってる部活に入るとか…

そうしているとおのずと友達も増え、学業にも身が入るというものです(くれぐれも熱中しすぎて成績を悪くしないように!)。

学校から支援を受けて何かをやってみよう

これは上の項目にも関連してきますが、知っての通り高専といえばロボットコンテストとかプログラミングコンテストなどの大会に参加していて、そのために部活や有志が日夜マシンやプログラムの製作に汗を流しています。(私もその一人です)

これらの大会に参加するには、もちろんお金がかかります。ロボコンであれば試作費だとか、プロコンであればパソコンとか開発環境とか。こういった大会に参加するのに必要なお金は限度はあるものの、まとまったお金を学校からもらうことができます。このもらったお金でロボットの材料を買ったり新しいパソコンやソフトを買ったりするわけで、こういった分野に興味がある人から見れば「学校からお金をもらって好きなことができて、しかも将来必ず役に立つ」ということになるわけです。

もちろんそれ相応に成果を出さないとあとで色々と言われることもありますが(経験者は語る)、そういった分野に興味がある人を学校は応援しているので、活用してみるといいと思います。

ロボコンとプロコンの話しか書いてないですが、学校は普通の部活動ももちろん支援しています)

技術者になりたい!」という志を持ち続ける

高専の学校案内を見ると、いかにも技術者志望の人が集まって日々切磋琢磨しているように見えますが、実を言うと学生全員が必ずしも技術者になりたくて入学してきたというわけではありません。国立だから、私服校だったから、家が近いから…という理由で入ってくる人もいます。

途中で大学の文学部に編入する人もいます。また高専3年生を修了して他の大学の理学部工学部に入学する人もたまにいますが、勉強についていけず留年する人、普通高校に行く人…と、そういう人もいらっしゃいます。私も1年に1人のペースで友達をそういった理由で見送ってきました。

ただ、本当に専門分野に興味があり、技術者になりたい!という強い志を持っている人は上の学年に上がることができ、たとえテストの点数が悪くても単位を落としすぎて留年することになっても、社会に出て素晴らしい技術者として活躍されています。そういった先輩を私はたくさん見てきました。

私はネットワーキングに興味があって高専情報工学科に入りました。ネットワークの授業が本格的に始まったのは3年になってからでしたが、授業は楽しくて仕方なかったです。高専カリキュラムに興味を持って入った方は、ぜひ諦めずに頑張っていただきたいと思います。

おわりに

私は高専に入ってよかったと思っています。大変なことももちろんありました。高専オープンキャンパスなんかで「学生の声」みたいなものが配られたところもあるかもしれませんが、あそこに書いてあることは事実です。レポートが大変だったりとか、テストで60点以下(赤点)取って再試受けたりとか、そういった経験はよほど頭のいい人でなければ誰しも経験することです。そういった大変なことより、もっと楽しいこと(友達とか、部活とか、設備とか、Twitterでの高専クラスタとのつながりとか)がたくさんあったから、ここまでやって来ることが出来たのだと考えています。

ぜひこれから5年間の高専生活、楽しんでください。

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