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2017-02-04 政治的大変動の時に,読むべき本とは?

[]みすず読書アンケート2017 みすず読書アンケート2017を含むブックマーク みすず読書アンケート2017のブックマークコメント


みすず』(みすず書房,2017)1・2月号「読書アンケート特集」を例年どおりさっと眼を通した。146名の回答が掲載されている。

6人が挙げている図書は、カルロ・ギンズブルグ著,上村忠男編訳『ミクロストリアと世界史歴史家仕事について』(みすず書房,2016)。三島憲一氏, 松本潤一郎氏,矢野久美子氏,前田耕作氏,喜安朗氏,市村弘正氏の6名(5名から6名に訂正2017―02―05)。未読。



4人がリストアップしているのは、梯久美子著『狂うひと‐「死の刺」の妻・島尾ミホ』(新潮社,2016)と、スヴェトラーナアレクシェーヴィッチ著,松本妙子訳『セカンドハンド時代‐「赤い国」を生きた人々』(岩波書店,2016)の2冊。


狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ


『狂うひと』については、拙ブログ(2016-12-30 )で触れた。

アレクシェーヴィッチは、2015年ノーベル文学賞を受賞し、既に、以下の3冊が故三浦みどり氏の翻訳、2冊は松本妙子の訳。

チェルノブイリの祈り』は、岩波現代文庫で一部拾い読みしている。



3人の推薦は、加藤陽子著『戦争まで‐歴史を決めた交渉日本の失敗』(朝日出版社,2016)、草光俊雄著『歴史工房英国で学んだこと』(みすず書房,2016)の2冊である


戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

歴史の工房――英国で学んだこと

歴史の工房――英国で学んだこと


2人が挙げている図書の中で、気になった7冊を以下に記す。


1.渡辺京二著『私のロシア文学』(文藝春秋ライブラリ,2016)


2.山本貴光著『「百学連環」を読む』(三省堂,2016)

「百学連環」を読む

「百学連環」を読む


2月4日付け「朝日新聞」の「be」フロントランナーに、「哲学劇場主宰として山本貴光氏と吉川浩満氏のお二人が紹介されていました。今、期待されるネット時代哲学者である


ヒッチコック映画読本

ヒッチコック映画読本

ハワード・ホークス映画読本

ハワード・ホークス映画読本


3.山田宏一著『ヒッチコック映画読本』(平凡社,2016)

4.山田宏一著『ハワード・ホークス映画読本』(国書刊行会,2016)



山田宏一ヒッチコック映画読本』は、映画版ヒッチコック/トリュフォー」(2015)の上映に合わせて出版された。もちろん、映画撮影の基本となっている『定本映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(晶文社,1990)をもとにした映画で、マーティン・スコセッシデビッド・フィンチャーアルノー・デプレシャン黒沢清ウェス・アンダーソンなど著名な監督たちが、如何にヒッチコックに影響を受けているかインタビューしたドキュメンタリーである



5.御園生涼子著『映画の声‐戦後日本映画私たち』(みすず書房,2016)


御園生涼子氏は、40歳という若さ逝去された。本書は彼女の遺稿集である


6.木下千花溝口健二論: 映画美学政治学』(法政大学出版局,2016)

溝口健二論: 映画の美学と政治学

溝口健二論: 映画の美学と政治学


7.阿川佐和子著『強父論』(文藝春秋,2016)

強父論

強父論



國分功一郎は、「アンケート回答」に、次のように記している。


民主主義がこの数年提起している問題特に2016年に我々に突きつけた問題を考える上で絶対に避けて通れないのが、ハンナ・アーレントであろう。アーレント人間は必ず複数いるというこの至極当然な事実から出発し、その複数人が(暴力的ではなく)言語を使って同意を獲得し、一致して行為することが政治本質であると考えた。問題はこのプロセスが、何か徳のようなものアーレントの言う「原理」を必要とする・・・原理」はアーレントによって「平等への愛」とか、ギリシア人たちが言う「常に優れた者であろうとすること」などという言葉説明さされている。・・・インターネット登場以来、政治風景から実に見事に消え去ったのが、この「原理」に他ならない。(p20)


2016年に起きたそして2017年も続いている大変動について、再度アーレントを読むべきだと、國分氏は次の3冊を必要不可欠な参考文献であると終えている。


過去と未来の間――政治思想への8試論

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活動的生

活動的生

革命について (ちくま学芸文庫)

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