整腸亭日乗 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 07 | 08 | 09 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 05 | 09 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 05 | 06 | 09 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 |

2017-10-31 坂口安吾は何度も甦る

[]坂口安吾坂口安吾論を含むブックマーク 坂口安吾論のブックマークコメント

柄谷行人が、『坂口安吾全集』(筑摩書房,1998−2012)の「月報」に「坂口安吾について」を連載していた。月報連載分を第一章として、個別論文を第二章、第三章が全集関連ものを収録したのが、『坂口安吾論』(インスクリプト,2017)である


坂口安吾論

坂口安吾論


主に、「日本文化私観」と「イノチガケ」を引用しながら、安吾アナクロニズム的な存在を浮上させている。


坂口安吾全集〈04〉

坂口安吾全集〈04〉


筑摩書房版『坂口安吾全集』は所蔵しているものの、書架にたどり着けない状態であり、青空文庫で読む。皮肉なことだ。かつて冬樹社版の『定本坂口安吾全集』を、その装幀の良さから古書で購入したいと我慢を重ねたあげく、編集者関口光男が、筑摩書房版では、柄谷行人と組み、執筆の編年順配列にするという画期的全集になることを知り、購入した。



しかに、安吾作品は、ジャンル別に編纂しても、あまり意味がない。なにしろ文体小説エッセイ・伝記等、すべて同じ文体で書かれている。

坂口安吾作品については、すでに「坂口安吾デジタルミュージアム」ウェブ上に開設されていて、こちらを参照していだだければ、作品論など小生の見解など、書く意義を見いだせない。


ここでは、全集刊行時に「月報」に連載された「坂口安吾論」が一冊の書物になったことを寿ぎたい。それだけである

太宰よりも安吾、と言うのが私の好みだ。

それより、柄谷行人さえ、「日本文化私観」が戦後に書かれたと思い込んでいたことに、首肯するしかないという感覚

時代に寄り添うという姿勢安吾には視えないことが良い。

「イノチガケ」は1940(昭和15)年に発表されている。「日本文化私観」は、1942(昭和17)年発表である戦後無頼派と称された安吾は、戦前・戦中から作家であった。

安吾には「崇高」(サブライム)傾向があり、美の基準を「崇高」(不快を通して得られる快)に置いていたようだ。そこを柄谷行人は見抜いている。



坂口安吾デジタルミュージアム」に掲載された「年譜」は、4つに別れ、安吾祖父母の世代を前史として、文壇で出る前、文壇デビュー戦前戦後から没年までと詳細に記録されている。


小生の気にかかる作品文庫で挙げれば、以下のとおりとなる。

堕落論」「日本文化私観」「白痴」「桜の森の満開の下」「二十一」以下の自伝青春作品、「不連続殺人事件」など多数。

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 (岩波文庫)

桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 (岩波文庫)

不連続殺人事件 (角川文庫)

不連続殺人事件 (角川文庫)

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)

肝臓先生 (角川文庫)

肝臓先生 (角川文庫)

風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)

風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/PreBuddha/20171031