天皇民営化

日本国家の制度としては天皇制を廃止し、共和国になる。
天皇制は民間で支持するものが資金等を出し合って自主的に運営していく。


メリット 
・時代遅れの君主制を廃止し名実ともに民主主義国になる。
天皇という伝統的存在は民間の家元制度のようにして存続させることができる。
天皇皇族方がガチガチのしきたりの世界や無意味な公務から解放される、自由な仕事に就くことができる。


デメリット及び問題点
国民感情が納得するか?→納得を得たという前提で話しているので、その時期が来るまで待つ。
・民間で費用負担が可能か?資金難で往生では意味がない→大掛かりな国家的儀式も必要なくなるし、つつましくやれば可能だろう。
・日本国家とかかわりなくなっても天皇といえるのか?→天皇家自体はむしろ日本国家よりも古いから問題なし。
よって特にデメリット等なし。


だが、すると民間人になったかつての天皇皇族が政界に進出し、あるいは担ぎ出されて、日本共和国の大統領の座や、大統領が儀礼的存在なら、実権を持つ首相の座を目指すかも知れない。合法的な選挙の結果そうなるなら別に構わないとも言えるが、天皇制を廃止したら、一種の天皇大統領や天皇首相ができました、では何か釈然としないものもある。
要は、国民がどういう選択をするのか、これにかかっている。
天皇民営化なんて当分は実現しそうもないことではあるも、共和制は時代の趨勢であろう。


(関連項目)
天皇、国号、国語の問題


(追記)
天皇制は精神的な価値観に基づくものであるが、公的な制度として存続が認められるものごとの正統性や根拠がもっぱら経済的価値のみで量られるようになってきた昨今の風潮だと、天皇制の経済的価値を具体的に説明できなければ、国家の制度としての天皇制も根拠を失うことになるかもしれない。いずれ、そうした方向からも「天皇民営化論」が現れるのではなかろうか。