オーケストラ・ダスビダーニャ第21回定期演奏会の感想〜アンネ・フランク、ウクライナ、日本社会をめぐる理想と現実〜
◆今年もオーケストラ・ダスビダーニャの演奏会に行くことができた。喜ばしからずや。今までにないほどのさらに充実した演奏を聴くことができた。また楽しからずや。音楽としてあくまで上質でありながら、音楽を超えたものを示す。また君子ならずや。
◆何やら久し振りに書き始めたら『論語』冒頭のパロディになってしまった。論語は我が東洋の人道(倫理)の古典であるが、ショスタコーヴィチの音楽もそうした普遍的な道を指し示す域に達していると思う(internasionalen!)。
◆2月11日、すみだトリフォニーホールにその音は響いた。その言葉が歌われた。その一端でも書き留めておければと思う。指揮者はいつもどおり、長田雅人氏、テルミン独奏は濱田佳奈子氏、バス独唱は岸本力氏、合唱はコール・ダスビダーニャ。