バスカヴィル家の犬（5/10）

●「バスカヴィル家の犬」

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朝の四時半頃の新宿って歩いたことある？

空気が冷たい中をよくサメズを真ん中にして、伊勢丹や丸井の前を歩いた。

道にはタクシーしかいなくて、自分達が特別な人間に思える。

空が青くなって、ありきたりの朝が来てしまっても、夜明けの美しい風は、サメズのロンゲの先や、エイフクの白くて細い首、僕の頬にまだ残っている。

そんな朝の新宿。

僕のサメズの思い出。【続く】

●「バスカヴィル家の犬」

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･第2話：「エジプト十字架の秘密」
･第1話：「八百万の死にざま」
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