バカとテストと召喚獣
- 作者: 井上堅二,葉賀ユイ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/01/29
- メディア: 文庫
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「こんな教室はいやじゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷房完備だが、彼のオイル最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、組代表の雄二をたきつけ対クラス戦争を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けだった!?
今更感がありますが、まあいいでしょう
全てが「バカだから」で片付く
成績順にA〜Fクラスに分け最下位のFクラス、つまり全員「バカ」にすることによって普通のコメディより更に面白く、バカらしくなってます。だってバカだから。
特に注目すべきは主人公の明久でしょうね。遊びへ多くお金を使ってしまうがために食事は砂糖と水と塩とか…ビタミンや他のミネラルを摂取しなくて生きていけるのか…。また、人としての常識が欠落していたり、恐ろしいほどに鈍かったりと問題のあるやつです。一応やるときはやってるようなので、愛すべきバカ(褒め言葉)だと思いますが。
それと、ムッツリーニ。彼を師として仰ぎたい。趣味(エロに関して)にだけ全精力を傾けて、他の勉学を無視するなど到底私にはできませんwやってみたいけれど、後が怖いので…。
神童、と呼ばれた時代がありました
色々と学園バトルものはあると思うんですけど、クラス単位でやるのはあまり類を見ないのではないかと。
バカだから、かも知れませんがクラスの連帯感とか必死さとか、そういうのが読んでて伝わってきました。ただ成績のレベル順に並べるのではなく、「試験召喚獣システム」を用いて「戦争」はできて、更に使いようによっては下位クラスが上位クラスに勝つことができるかもしれないと、ならばやることは一つ「下克上」ですよね!本当の戦争よりは随分と軽いですが、設備に不満のあるクラス(Fクラス…)などにとっては一大事でしょうから。
にしても今回の「試召戦争」の為の計画を練った雄二は凄いね。最後には見事にオチをつけてもらいましたが、それまではかなり計画通りであったわけで。敵にすると怖そうだなぁ。
ところで
皆さんのが受けとっている「バカ」のニュアンスってどういう感じなんでしょう。関西ではバカは気軽に使う…とかは聞きますが。