日本維新の会と結いの党は、21日までに結成する新党での意思決定方法を「多数決」
とする方針を決めた。党規約に明記することを検討している。両院議員総会や総務会な
どで結論が出ない際、多数決を採ることを想定している。多数決の導入は、維新の橋下
徹代表のこだわりが強い。維新が次世代の党と分裂する前、トルコとの原子力協定に多
数決で反対と決めたが、共同代表だった石原慎太郎氏が「高校の生徒会ではない」など
と反発した経緯がある。次世代幹部は「分裂の原因の一つになった。多数決は多数派工
作を招き禍根を残す」と指摘する。

 

多数決で決めなければならないくらい、党内では様々な考えを持つ議員がいると言って
しまって良いのか分からないが、トップダウンで物事が決められないのは、石原氏のよ
うなタイプには歯がゆかったことだろう。旧日本維新の会は大阪系と太陽系で色分けを
するのが簡単なくらい、議員構成がはっきりとしていた。数で言えば大阪系が圧倒して
おり、今回も結いの党の議員の方が少ない。これでは同じ轍を踏むことになりかねず、
基本的な政策では一致を見ておかないと後々苦労するのではないか。橋下氏、江田氏の
共同代表制と言い、失敗する要素しか見えてこないのだ。