ラノベの定義

htt://d.hatena.ne.jp/monogragh/20050817#p1

よく「ライトノベル」によって「ジャンルの壁が崩れてきた」というようなことが言われるのですが、おそらくそれは「ライトノベル」が既存の意味での「ジャンル」ではないからだ、と考えてます。SF・ミステリ・純文学を指す意味での「ジャンル」というカテゴリとは次元が異なるカテゴリの一つが、「ライトノベル」だろうなと。なので、「ライトノベル」が意味するモノは、「ジャンル」よりもっと広い意味での「システム」が適当かと思っています。(「ジャンル」は「システム」のひとつという認識。)

htt://d.hatena.ne.jp/trivial/20050817/1124228957

ライトノベル」という枠組みが「ミステリ」という枠組みや「SF」という枠組みとは別次元(メタな位置)にあるという指摘。でも、なんかおかしい。

htt://d.hatena.ne.jp/jouno/20050818/1124375799

ラノベという言葉はインターフェイスなんじゃないか。クラスではなく。

だから、多重帰属が可能であり、実装非依存。

まあ、ほとんど冗談ですが。

こういう、「説明や概念化がひとごとにかなり異なる」のに「具体例としてはよい一致を示す」事象の解釈というのは難しい、というかめんどくさい。

htt://d.hatena.ne.jp/pavlusha/20050818#p2

 仮に「ライトノベル」がクラスだったとしたら、それは従来のジャンルとはまったく別の基準で“小説”集合内部を切り分ける方法を指しているのであって、そういう意味での「別次元」ではあるけれど、従来のジャンルによる区分けとは特に直接の関連を持たず、互いにメタな関係にあるわけでもない……という状況のようにも見えます。

 例えば、「SF・ミステリ・純文学」といったジャンルは内容によるクラス分類法、「ライトノベル」が文体なりパッケージなりその他の「具体例としてはよい一致を示す」何かによるクラス分類法、そしてこの両者の間にはいかなる関係もない、という捉え方も出来るのではないでしょうか。

 ともあれ、ラノベの表現型は、書店の本棚の一角、コバルトの隣のいくばくかのスペースに並べられる本、であり、ラノベDNAを持ったまま、ラノベを発現させない文章は、新刊書の棚に並んでいたりする。逆に、ラノベDNAを持っていない作品も、姿かたちが似ていると、この棚に紛れ込んだりする。みんなひっくるめて、ラノベをどう解釈するかは、楽しい議論のネタであろう。
 少年誌で、SFやファンタジーが許されなかった時代があり、新しい表現を目指した人間(の一部)が、美少女マンガ雑誌に集まったという、インタビューを思い出した。

わんもあ@ぴぃしぃず

 ぴすぴすのFD。
 まりりん、ナギ、妹と終了して、現在、たま。
 主人公のひさちーは、学園の教員という設定でありながら、なんか彼がヒロインじゃないかという雰囲気。たまルートで、要するに仕事も私生活も両立させようと頑張るたまを、主人公が押しとどめる場面に差し掛かっているが、どうみてもそれ、ヒロインの役だよな。

comic新現実 vol.5

 一部の評論、インタビューのみ。
 蛭児神氏は、ショタ萌え、妹萌えの元祖で、リョウジョクされる側の少女になりたかったとか。知らないことだらけ。でも、何が一番面白いかというと、70年代マンガを読み、80年代マンガ界を担った人の証言がこれだけあるのに、それが現在に伝わっていない目に入ってこない、ということか。少なくとも、インターネットを眺めているだけでは分からなかった証言が山のようにあった。
 巻末の広告は角川一押し(?)の軍曹。ある時期、クリエーターのインキュベーターとしての役割(の、いくばくか)を、プラモ雑誌やゲーム雑誌の出版社が担っていたことを思い出す。
 追記:(元)蛭児神氏のインタビューは、オタと非モテを語る際に面白い題材だとおもうんだけど。