ラノベが終わった、という話。

htt://d.hatena.ne.jp/magokoro/20050912#p1
via b.hatena

ラジオでも触れたけど、ラノベがアニメ化し始めた時点で、この業界、或いは現象は末期となった。ラノベ業界では、アニメ→小説という変換は珍しくなかったが、その逆を辿った時点で、「小説」という形態から逸脱してしまった時点で、既に未来は用意されていない。そこに文学性は存在せず、特定の消費者から要請されたその他の要素の拡大しかありえなくなる。

 ハイプ曲線*1ラノベにも適用される話だし、辺境が発見され、交流が進むと辺境でなくなる話だし、記号が消費され、大波は過ぎ、投資は回収されて収益が評価されるフェイズに入るという話。
 二列あった書店の棚が一列になっても、その中で新しい才能は出てくるかもしれないし、それでも既存の作家はシリーズ新作を出し、私を楽しませてくれるかもしれない。アニメーションやコミック、ゲーム、もしくはその他のジャンルで、革命的変化が起き、前衛はそちらに移動するかもしれないし、また長いときを経て、文章メディアに注目が集まり、第n次ラノベブーム、と称されて、みんな思い思いに歴史を評価するかもしれない。
 カテゴリーの盛衰は、作品への投資を増減させるけど、それと作品の質は直接関係しないと思った、そういう話。