王子様とお姫様

http://www.geocities.jp/sinobu_yuki_o/diary-2001-08.htm#8c

『そして、王子様とお姫様はいつまでも幸せに暮らしました』というのは恋愛描写メインのギャルゲーにおいて最も多用されると思われるエンディングの形式だが、なぜこの形式が頻繁に用いられるのかといえば、これが幸せの永続を暗示しているからだ。もちろん実際には永遠に幸せに暮らすなどということはあり得ないのだが、永遠という感覚はともかくも私たちを安心させる。そもそも、瞬間を永遠にしたいと願わないような幸せなど偽物だとさえ言っても良いくらいだが、それはともかく、私たちは夢がずっと続いていくことを信じることができるからこそ物語の終わりを安心して受け入れることができるのだとも言える。

 物語は終わるが、世界は終わらない。
 シナリオが終わっても、キャラクターはそこにいる。
 なぜ物語に「オチ」が必要なのか、という問題は考え中。
 夢オチは、世界をひっくり返すので好きじゃない。