日本の医療の行き先

手術には、麻酔が必要だ。で、麻酔科医の不足の話は昔から聞く。
仕事は増えて、待遇が悪くなった麻酔科医はフリーになる。
http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2006/03/post_4aeb.html

手術の種類や時間によらず1件あたり5万円というのも聞いたことがあるが,これは「法外に安い報酬」である。麻酔時間2時間以内の全麻で,腹臥位やエピドラなどのオプションがまったくつかない,いわゆる基本料金的な保険点数は6,100点,つまり61,000円である。分離換気+エピドラの肺切では麻酔だけの保険診療報酬が20万円近くになることがある。一律5万円では勤労意欲を失ってしまう。

 日本は資本主義国なので、価格に対する倫理的評価はしない方向で。
 麻酔の保険診療報酬の90%以上を支払えば、勤労意欲が維持されるのだろう。
 ただ、おそらく、その報酬額は、麻酔機械類、電気代、補助作業員の報酬、を含んだものとして考えられている(あくまでも、誰かが勝手に考えているだけ)のではないかと思う。麻酔科医へ報酬を支払い、機械のレンタル料(や償却費)などを払って、赤字になったら、それは別の場所から充填しなければならない。で、例えば、手術の報酬は
http://homepage2.nifty.com/medicalbills/ryousyuusyokaisetu,syujutul.html
 こんな感じ。



 手術を受ける場合、料金表と納期を見比べる時代はすぐそこに迫っているっぽい。
 正規の外科医、麻酔科医だと料金50万円保険カバー。でも一年待ち。
 フリーの外科医、麻酔科医だと以下略。



 あ、医療は中国だと安い、インドだと安い、という人。のんびり飛行機に乗れる病気ばかりだと限らないよ。


 さらに、じゃあ、医者をインドや中国から連れてくればいいじゃん。という人。その実現性はともあれ、あなたのポストがインド人や中国人に奪われる可能性も考えてね。


 それでもって、なら俺生活保護で暮らすよ。という人。社会保護予算が以下略。