本当の自分主義

http://d.hatena.ne.jp/tenkyoin/20070702#p1

そして最も重要だと思うのは、そのような「本当の自分」という幻想こそが、カルトや洗脳の格好の対象にされてしまう、ということだ。「わたしは、ありのままのあなたを、知っていますよ」という甘言は、典型的なカルトの誘い文句であろう。

  • 前提:低い*1自己評価、もしくは対外評価
  • 仮定1:「本当の自分」が存在する。
  • 仮定2:「本当の自分」は、なんらかの障害によってスポイルされている。
  • 論理的な帰結*2:「ある人」によって、発見された『本当の自分』は、「本当の自分」であるが故に、称揚されてしかるべきである。
    • 論理的な帰結*3から発展される予想:『本当の自分』は、「ある人」の前にしか現れないだろう。
      • 「本当の自分」を体感できるのは、「ある人」と喋っているときだけ*4なので、「ある人」から離れられなくなったりするかも。


あ、なんか面白い釣りの仕掛けだなぁ。
ちょっと言い換えると、社会的には高く評価されない特徴を、個性とか、ありのままの自分とかいって持ち上げると、褒められなれない人間はコロリといっちゃうと。

*1:相対的に

*2:のような何か

*3:のような何か

*4:正確には、仮想「ある人」を、脳内メモリに稼動させれば、自省可能となる