追尾BOT求む

タイヤの空気が抜けてる顧客(とは認めたくないが)が出現し、延々と怒り出す。
「二年前、ここで前輪タイヤのパンクを修理し、『治りましたよ』って言われた。それがなんだ。知らないうちに後輪の空気が抜けている。全然説明がない。わけがわからないよ」
しばらく宥めてから対応した。


いや、「あんた、客じゃないから、わけがわからないなら、わけがわかるようになってから来い」って言いたいが、そうも言えないのがなあ。



こういうことを言うと、ネットだと
「顧客はワガママなのが当然。対応できないならヤメロ」
「前輪左側のパンクを治したって、いくら世界最高峰F-1メカニックやツール・ド・フランスサポートメンバーが治したって、釘を踏めばパンクする。ゴルゴ13に、バレットM82の12.7mm弾で撃たれれば空気は抜ける。すべての可能性を説明し、顧客が納得するまで説明しなかったお前の落ち度」
とか、そういう非難が殺到するので、そういう自己責任マンを追尾して、彼らが愚痴を言った時に集中砲火を浴びせるBotが欲しい。


えっ?俺に愚痴を言わせるアベ政権のせいだから、俺の愚痴に文句があるなら、まずアベ政権を批判するのがスジ?そうですかそうですか。

戦術と戦略

創作だと、主人公が奇策方策を駆使し、巨大な敵の司令部を一点奇襲したり、小部隊で敵を釣りだして隘路で包囲殲滅したりするわけだな。当然、それを読んで「カッコイイ!」と思うわけだ。


んで、もうちょっと時が経つと、「戦術で戦略の劣勢を覆すことはできない」みたいなことを嘯くようになる。厚みのある(こういう表現だけで、なんとなく田中芳樹の匂いがするのだが)陣を敷き、索敵を密にし、予備部隊を配置しておく。敵の陣形がなんであれかんであれ、見つけたところで戦い、予備部隊を投入するのだ。


んでんでんでんで、実際に働いていると、創作ではきょうのやられやく、無能な将軍に共感しちゃうんだな。
「敵兵力は3万。6万あれば勝てます」なんていうと、
「キミ、我軍は精強ですとか言ってたろ?2万とは言わないけど3万で勝てよ」
って話になるし、


「敵部隊を撃退!追撃しますか」って言われると、
「釣りくさい。ホントに釣りくさい。だけど、ここで伏兵を恐れ、索敵を密にしながら前進すると納期に間に合わない。即位記念日までに戦果あげないと、査定がやばいんだよな・・・将軍会議で叩かれるまえに手土産つくらないと」
って話になる。


とにかくまあ、戦術で勝つのも戦略で勝つのも大変だよな。