カスタマイズの喜びは、CSに直結する

辛口予測・戸田覚のPC進化論「高価なマウスやUSBメモリーが売れる理由」
デジタルARENA

パソコンは、買った瞬間がうれしいだけでなく、後からソフトやハードを追加する度に楽しめる製品であるべきだ。少なくとも昔はそうだった。今でも自作ユーザーは、CPUやグラフィックスカードを換装して、速度向上を喜んでいる。

ところが、いま売れセンのノートや一体型は、何の増設もできやしない。もちろん、それが万人向けに作られているのは良く理解している。確かに、増設などできない方が割安でもあろう。しかし、パソコンの大きな魅力の一部分が失われていないだろうか?

PCの話なのにどうして本weblogで扱うのか?と言われそうですが…PCにしてもスマートフォンにしても、結局のところユーザーが求めている部分は、「自分流にカスタマイズして、使いやすく、触っていて楽しい端末にしたい」という欲求があるからこそ、これらの周辺機器にお金をかけたりしているんじゃないか、と思うんですよね、私を含めて。ユーザーがそういう使い勝手の向上を求めていると仮定して、それを実現してくれるだけの端末なのか、という点で、個人的にW-ZERO3シリーズは非常に楽しい端末になっていると思います。


逆に、キャリア側がメーカー&キャリア的な視点で端末を出しても、ユーザーにそのメリットや魅力が響かないのは、拡張性の低さやデフォルトでの使用条件の限定度などからユーザーができることが制限されていること、つまり不自由さがあるからかなぁ、と個人的には思います。その当たり、ウィルコムは非常にポイントを押さえてきているという印象ですね。キャリアは別に、スマートフォンを積極的に販売し、ユーザビリティーの高い端末を提供してくれようとしてくれているわけではなく、またコンテンツビジネス展開のための導入窓口としてスマートフォンを使おうとも考えていないように感じています。あくまでもMNPなどの流れの中で、新規契約や乗換需要を取り込めるための一方策として、スマートフォンを使っているだけなのかな、と。


いい端末を、いい料金プランで、海外のスマートフォンで普通に出来ていることを国内でもできるように、いつなるんでしょうかね?(´・ω・)