二輪と温泉と音楽とサッカーをこよなく愛する伝説の男の物語

MADE IN JAPAN

なんと〜楽天AmazonCD20枚買いました!こんな事は初めだ。全て70年代初頭日本ロック黎明期の作品。マニアですね(^_^;)
いや〜、とにかく、良い買い物をしたと思う。久々に、知らない世界を体験し、衝撃と感動を知りました。なんで今まで知らなかったのだろうか…悔しく思えた。日本のロックは予想をはるかに超えた素晴らしい作品ばかりだった。今日は11月6日=116=イイロックの日ですね(^_−)−☆


まず、なんで?ネットショッピングしたのか?それは、店に売っていないから。レンタル屋にもあるはずがない。今はネットで検索すれば、すぐ見つかる。なんて便利な世の中なんだろう。昔々、これらのCDに興味を持った頃は、俺が20歳の頃。続々と過去の作品がCD化され始めたが、どこに売ってるかもわからなかった。その後、入手困難なまま、あきらめるしかなく…次第に、記憶から消えていったのだ。あれから20年…ついに、入手可能な時代が来たのだ。

しかも、今回入手したCDは、過去にCD化され廃盤となり、再びCD化された再発CDなのだ。中には2,3度再発してるものもある。って事は、今回入手しなければまた廃盤となり、次はいつ入手出来るかわからんのだ。メーカーとしても、決して儲かる作品ではないので、マニアの為に善意で再発してるようなものだろう。再発シリーズ「NAKED LINE」が今回の主なシリーズだ。しかも、\1300とリーズナブル!ほんま、メーカー様ありがとう(^人^)感謝m(__)m

まあ、やっと入手した作品が、信じられないほど素晴らしい作品だったわけだ。聴くまでは、どうせ日本だろう?なんて見くびっていたが、とんでもない。ぶっ飛んでしまったのだ!俺の考えは完全に覆されたのだΣ(゚д゚lll)

では、なぜに、日本70年代ロックなのか?

基本的には、俺はイギリス70年代ロックを敬愛している。世界が一流だとすると、日本はB級グルメと言えるかな…? でも、今回のはマジで世界レベルと言える!ある意味、世界を超えてるかもしれない?今、そう思ってる。サッカーと同じで、日本は元々世界に程遠い存在だった。でも、世界レベルに追いついてきたではないか!サッカーなら、日本を応援するでしょ?だったら、ロックも日本を応援してもいいよね?まだまだ過小評価されてる日本ロックに、世界レベルに達した伝説の人達がいた事を伝えたい。
昨年、NHKで「ロック誕生40周年」なる特番を放送した。ここで見た日本人のロックに対する情熱に感動した。
それから、カミナリバンドの再結成!これも日本のロックってなんだろう?と再び考えるきっかけとなったのだ(^-^)v

今回の作品は、1970年〜1972年まさに日本ロック黎明期、ニューロックの夜明けの時代だ。1969年がニューロック元年と言えるだろう。俺が生まれた年だ(^-^)v ビートルズの「アビーロード」が何週もチャートの1位を独占していたのを、突然現れた新人グループ、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」が1位となった。世代交代?ニューロック新時代の始まりだった。

クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

日本では、内田裕也プロデュースのフラワー・トラベリン・バンドがデビューする。(ロックンロールは生きている) まだ、日本語のロックが確立されていない時代だ。
エニウェア

エニウェア

  • アーティスト: フラワートラベリンバンド,フラワー・トラベリン・バンド,内田裕也,マディ・ウォーターズ,ジョン・オズボーン,Ian McDonald,マッキンリー・モーガンフィールド,テレンス・ジーザー・バトラー,Peter Sinfield,Frank Iommi,Greg Lake
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2007/03/14
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では、今回入手したCDの中からいくつか紹介します。

まず、1970年発売されたフード・ブレイン唯一のアルバム「晩餐

晩餐

晩餐

キーボード柳田ヒロ、ギター陳信輝、ベース加部正義、ドラムつのだ☆ひろのスーパーグループ。実力派ミュージシャンによるセッション的な作品。ジャズ・ロックなインスト作品。各メンバーが1:1:1:1の比率で理想的。各メンバーのテクニックがぶっ飛び!これを聴いて、日本のバンドだとは思えないね。とにかく、最高な作品だ。


次に、これも1970年度作品。ミッキー・カーティスと侍の「

侍

  • アーティスト: ミッキー・カーティスと侍,ミッキー・カーティス,Tetsu Yamauchi,Mike Walker,John Redfern
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2007/03/14
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これは当時、日本では発売されてなく、ドイツ、イタリアで発売された2枚の作品を1枚のCDにまとめたらしい。3年間、ヨーロッパを武者修行中にレコーディングされたらしい。ロカビリー歌手だったミッキー・カーティスが日本ロックを世界レベルに押し上げるべき作ったバンドだ。当時、ミッキー・カーティスと言えば、内田裕也と並び日本ロックの二大立役者だ。ハードロックに執着した内田裕也に対し、ミッキーは幅広い感性を持っていたようだ。サイケ、アートロック、プログレッシブロックとミッキーの豊かな音楽センスを取り入れた世界にも無い唯一無二な作品となっている。逆に、日本調を世界ロックに融合させたようなユーロ・アバンがなんとも斬新だ!海外でも、その完成度の高さに驚愕したらしい。間違いなく超名盤だ!


次に、1971年度作品。ギター成毛しげる、ドラムつのだ☆ひろストロベリー・パス大烏が地球にやって来た日

大烏が地球にやってきた日

大烏が地球にやってきた日

  • アーティスト: ストロベリー・パス,クリストファー・リン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2007/03/14
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これは、実にブリティッシュ感覚に溢れた正統派なロックだ。成毛しげるはギターだけでなく、キーボードプレイも素晴らしい!残念ながら、亡くなってしまった。。。(-_-)
名曲「メリージェーン」収録!もちろん、つのだ☆ひろのボーカルだ。つのだ☆ひろって、メリージェーンを歌うだけの人だと思われがちだが、ドラムも凄まじいテクニックを持ってる!日本一のドラマーと言っても間違いないぜ!


その翌年1972年発売されたフライド・エッグの「ドクター・シーゲルのフライド・エッグ・マシーン

ドクター・シーゲルのフライド・エッグ・マシーン

ドクター・シーゲルのフライド・エッグ・マシーン

  • アーティスト: フライド・エッグ,クリストファー・リン,成毛シゲル
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2007/03/14
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これは、成毛+つのだのストロベリー・パスにベースの高中正義を加えての3人組み。まさに、史上最強のスーパートリオだ!高中がベースだぜ!?楽曲は、「大烏〜」以上にブリティッシュを極めた印象。ツェッペリンあり、ELPありと、ブリティッシュ祭り大爆発!ここまで極めればたいしたもんだ(^O^☆♪ 御存じのように、高中正義は後にサディスティック・ミカ・バンドで日本を代表するギタリストとなる。

それに、このフライド・エッグの解散LIVEがめちゃくちゃ凄い!

グッバイ・フライド・エッグ

グッバイ・フライド・エッグ

  • アーティスト: フライド・エッグ,クリストファー・リン,Joe Josea,Sky Phillip,高中正義,つのだ☆ひろ,成毛シゲル
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2007/03/14
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これは、ぶっ飛び!3人のテクニックが大暴れ!ヤバイね…俺は目ん玉ひんむいて失神寸前…!(◎_◎;) 恐ろしいものを聴いてしまった…


次に、伝説のギタリスト陳信輝の1971年発売のソロアルバム。「SHINKI CHEN

SHINKI CHEN

SHINKI CHEN

  • アーティスト: 陳信輝,柳ジョージ,加部正義,ジョニー山崎
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2007/03/14
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フード・ブレイン解散後のソロ作品。なんとも、ブルージーでドラッギーなギターサウンドだ。聴けば聴くほど病みつきになる。不思議だ。ちなみに、陳信輝は中国人と日本人のハーフ。パワー・ハウスのギタリストとしてデビュー。海外支持率はNo.1だそうだ!世捨て度もNo.1?だそうだ…


ソロ発表後の1971年、伝説のギタリスト陳信輝が結成した3人組みロックトリオ、スピード・グルー&シンキのデビューアルバム「イブ前夜

イヴ前夜

イヴ前夜

これも日本のロックを語る上で欠かせないバンドだと思う。これがまたブルース・ハードでドラッギーな感じでたまらんのだ。クリームやグランド・ファンク・レイルロードをハードにプログレッシブにした感じかな?ベースはフード・ブレインで一緒だった加部正義(ルイズルイス加部)。加部もフランス系アメリカ人のハーフ、ドラムとボーカルのジョーイ・スミスはフィリピン人だとか… 日本人のグループとは思えんが、みな横浜を本拠地とした日本在住だ。それにしても、不健康極まりないサウンドだ♪これを聴きながら焼酎飲んだらヤバイくらいハイになれるぞ!ちなみに、加部は後にジョニー・ルイス&チャーで大活躍となる。


スピード・グルー&シンキ

スピード・グルー&シンキ

  • アーティスト: スピード・グルー&シンキ
  • 出版社/メーカー: ストレンジデイズ
  • 発売日: 2009/09/19
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その後の2枚を1枚にまとめたアルバム「SPEED,GLUE&SHINKI」このCDはMADE IN ENGLANDって書いてある。詳細はわからんが、輸入版みたいだ。前作以上に暴力的ドラッギーなサウンド♪ニューロック時代に産み落とされた貴重な作品だ。


ニューロック黎明期に活躍した日本を代表するギタリスト水谷公正の唯一のソロ・アルバム「宇宙の空間」も入手した。

ファズの名手らしい。神秘的なサウンドの中に、ジャズ・ロック的な荒々しいファズギターが堪能出来る。聴いていて、なかなか癒される作品だ。


そして、若き19歳の天才ギタリスト竹田和夫率いるブルース・クリエーションに元祖女性ロック・シンガーのカルメン・マキを迎えての 1971年発売のアルバム「カルメン・マキ&ブルース・クリエイション

BLUES CREATION

BLUES CREATION

  • アーティスト: カルメン・マキ/ブルース・クリエイション
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1993/11/21
  • メディア: CD
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これも、ニューロック期を代表する名盤だ。後に、クリエーションとして洗練されたロックへと向かっていくわけだが、この頃のブルースに傾倒した若き竹田のギターは荒々しくアグレッシブで、なんとも神がかり(^人^) たっぷり竹田のスーパープレイを堪能出来る。マキのボーカルは、やはりジャニスに影響受けてるようだね。


最後に、今回入手したCDの中で最も謎な作品がこれ。LOVE LIVE LIFE + ONE の1971年発売「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU

LOVE WILL MAKE A BETTER YOU

LOVE WILL MAKE A BETTER YOU

グループ名は略して3L+1。ギターに水谷公正、キーボードに柳田ヒロ、ドラムがチト河内あたりが有名どころ。そして、忘れてはいけないのが、+1はボーカル布施明なのだ!なぜ?布施明なのか?謎だ… それにしても、全く布施明のイメージではない。別人だ!狂ったような絶叫の布施明シャウトが聴けるww サウンドはジャズセッション風な印象だが、あのキング・クリムゾンの「太陽と戦慄」に先んじた超絶ジャズ・ロックの世界的名盤だそうだ!確かに、聴いていてスリリングだ♪とっても貴重な1枚だ(^-^)
太陽と戦慄(紙ジャケット仕様)

太陽と戦慄(紙ジャケット仕様)


と、いくつか紹介したわけだが、どれも日本人だと思えないほど世界レベルの名盤ばかりだ。まあ、入手困難でなかなかチャンスが無いまま20年経っていたわけで…今回、ふと思い出したように入手出来た状態だ。今回入手しなかったら、いつ出会えるかわからない。いや〜買って良かったね〜(^-^)/
今回は1972年頃までの日本語のロックが確立してなかった時代の作品。これ以降、サディスティック・ミカ・バンドやキャロル、四人囃子の登場で日本語のロックが定着していく事となる。当時、日本ではロックは一部のマニアだけの音楽で、決して儲からない時代だ。世界的にも日本のロックはあまり知られていない。それでも、情熱に満ちた素晴らしい実力の日本人がいた事がとても嬉しく思える。もう、何人か亡くなった人もいるが… メーカーも一部のマニアの為に再発してくれて本当にありがたい。中には、入手困難で数万円も値段が上がってるものもあるからね…
様々な実験や可能性の追求に溢れた日本ニューロックの夜明けから40年… 70年代の終わりと共にニューロック期は消滅する。まさに恐竜が絶滅したように… まあ、個人的には、今回のCD入手によりニューロックの幅が広がったね。自己満足だが、これらのCDを聴きながら涙してしまうほど感動してしまったのだ(^_^;) 単なるマニアではなく、おバカなのか…?いや〜、泣けるわww 
すでにiPhone4Sにたっぷり録音したので、いつでもどこでも一緒に生きていけます♪
誇り高き偉大なる大和魂!MADE IN JAPAN