「東方風神録」の舞台である長野県諏訪市+αに行ってみた。 その一
遡って昨年の10月はシルバーウィークに「東方風神録」の舞台である諏訪を探訪してきました。
きっかけは、同じ職場にいる東方厨に「長野まで聖地巡礼に行かね?」と行ったら「ええで」といってくれたため。きっかけがそんな感じなので始終超ユルユルでした。
6:00 諏訪湖SA
広島の県境から車で10時間、ここが長野県諏訪市である。
東方厨の友人(イケさん)の家で風神録をして神奈子様にピチュられてから車をかっ飛ばしてきたので本当なら疲れているはず・・・というよりこの直前まで助手席で死んでいたのだが、湖を見た瞬間テンションMAX。
「おおっー!ほんとに諏訪に来たんだなぁ!」
と、感動しながら諏訪湖SAへ。
そして車から降りた瞬間、そんな感動を吹き飛ばすような10月のものとは思えない寒気が襲いかかる。
この時半袖、車に付いている温度計によれば気温は6度。
地元はまだまだ夏の雰囲気を残す暑さだったので、長袖さえあればなんとかなるかと思っていたのだが、甘かった。使う機会はあるまいが一応、ということで持ってきたダウンを早速着こむ。
結果としてこのダウンをほぼずうっと着ていたのだから、やはりここは瀬戸内とは気候が根本から違う。
10月の長野はダウンを要する。これがまず最初に諏訪で学んだことだった。
8:00 白樺湖における十六夜咲夜長野県民説
実はここから諏訪の大社に直行するのではなく、まずは上田城に行こうという話になっていた。そのまま高速で行くのは味気ないし、少しは観光もしたいよねということでビーナスラインを経由していくことにしたのである。
こんな岩清水や
白樺の並木道や
Windows XP的な草原とか
とにかく高原地帯特有の景色の移ろいが美しく、なかなか走りごたえのある道路である。
ちょうど夏の青々しく爽やかな時期と、彩り鮮やかな紅葉の時期の端境だったからか走っている車はかなり少なかったが、その分快適に走ることができた。
そのほかにも、道中立ち寄った道の駅 美ヶ原高原美術館
ご覧のとおりここは日本でもっとも高い位置にある道の駅であり、夏には快適に車中泊ができるということで有名なところなのだが、どれほど涼しいかといえば
10月の昼間だというのに石油ストーブがフル稼働
…これもし真冬にここ来たらどうなるんだろう、とは思ったが、あとで調べてみると冬季はビーナスライン自体が閉鎖されるため必然的にここも閉鎖されるのだそうだ。
スタッドレスタイヤを履く習慣すら薄い地元では考えられない気候・・・
本当に長野では気候関係でカルチャーショック受けることが多い。
とまあそれなりに野郎だけのドライブを楽しんだわけだが、もちろん完全に観光目的というわけではなく、一箇所だけ探訪目的でもちゃんと立ち寄っている。
それがここ、白樺湖である。
別に何がある、というわけではなく、個人的にここが「霧の湖」のモデルではないかと踏んでいるからである。
東方で出てくる霧の湖が歩いて半刻(一時間)ほどの広さというからだいたい外周が4〜5kmということになるが、この白樺湖が丁度それぐらいの大きさなのである。
二次創作なんかだと幻想郷では貴重な水辺かつ合法的に水着が見れる場所ということで出番の多い霧の湖だが、大体このぐらいの大きさなんだということが実感できる。
また、諏訪の近くにあり、なおかつ位置関係からしても諏訪の辺りを人里と見立てればおおよそ位置関係もそれっぽい。ということで神主はこの白樺湖を念頭において「霧の湖」というのを考えたのでは?と考えた次第。
(ついでに言えば、この湖は戦後すぐにできたダム湖なのだが、戦前からそのダム建設を推進したのがほかならぬ守矢さんという人だったりするので、茨歌仙の要素もあるのかもしれない)
ここはリゾート化が進んでいるので観光・保養目的の洋館がそこかしこに立っているのだが、紅魔館にしても、ここに極初期に立てられた洋館の一つが幻想入りしたのでは?と考えることもできる。
このへんは全く根拠のない妄想であるが、現地の様子を見てそのような妄想を働かせるのも探訪の魅力の一つなのだ。
と、ここまで考えてふと思い至った。
紅魔館がかつて白樺湖畔に建ってたとするなら・・・あれか、咲夜さんは長野県民だったのか。
だとすれば、あの時長野で走った道路の一部は咲夜さんが払った住民税でできたってことになるんだよ!ありがてぇ話だな!
と、そんなバカ話をしてゲラゲラ笑いながら、一路上田城をめざしたのである。
10:30 上田城及び上田駅
さて、上田城址である。
ここを訪れたのは観光…と見せかけたサマーウォーズ(ついでに戦国BASARA)探訪のため。
そういうわけで早速、これが「サマーウォーズ」の陣内家の門のモデルとなった上田城の城門である。
実際に見てみると中々立派なものなのだが、「サマーウォーズ」作中では陣内家の人が持ってきた船でボコボコにぶっ壊されているのである。世界の危機とはいえもう少しやり様がなかったのかあのオッサンは。
そして、その背後のあるのが真田神社。
その名の通り真田幸村を始めとする真田家の武将を祀っている神社なのだが、真田幸村で神社とくれば…
そう、痛絵馬である。
これや
これや
これなど
男とはまた違うベクトルで好き!という気持ちが発露されているのが面白い。
あとやはり絵かきさんが多いのか、絵の平均的なレベルがものすごく高いのである。
無論絵馬だけではなく
これとか
これとか、上田城周辺を歩くと戦国BASARAのイラストをよく目にすることになる。
どちらかと言えば歴史系の観光地は男性が多いので、より市場を広げ、観光客を増やそうとする方策の一つなのでしょうね。
おみやげもかなり戦国BASARAが多かったのだが、写真を撮り忘れたため割愛。
で、そこから舞台の一つとなっている上田駅へ。
友人を待たせているのでささっと済ます。
まず、ここが上田駅についた所のシーン。
作中では「上田わっしょい」のPR映像が流れていたが、当時は実際にテレビモニターがあったようで。
しかし、現在のところはご覧のとおりふつうの看板に変わっている。
あと、駅のそこかしこにはまだ「サマーウォーズ」で上田市をPRしまくっていた頃の名残が。
当時は垂れ幕やらスタンプラリーやらで大盛り上がりだったと言うが、さすがに放映から数年経った今となっては当時の面影を残すものも少なくなっている。
そのわりに、もうやっていないスタンプラリーの台紙が残っていたり。
あとは丸窓が特徴の別所鉄道の車両もタイミングが合えば・・・と思い別所鉄道のホームに行ってみたが
この有様である。
なにこのやる前から断られてる感は、奥の方にパネルが見える辺りが哀愁を誘う。
時間があれば待つこともできたのだろうが、それすらも叶わないので泣く泣く車へ帰り、一路諏訪へ、そして本チャンの東方の聖地巡礼である。