グーグーだって猫である

静岡ピカデリー2で10:10の回。客入りは70人ほど。
先着100名のメイキングDVDをGETするため珍しく初回に駆けつけた。

レイトショーと違ってファミリー層が多い。歩くとピューピュー鳴る靴をガキに履かせて映画館に来る、って親の頭おかしいんじゃないのか?本編が始まっても後ろのほうでピューピューうるさい。
猫は人間の3倍の速さで生きるっつーけど、ピューピュー鳴らしてるガキは猫の3万倍の速さで生きてとっとと寿命を終えろ、と呪ってみる一方で、上映中で席も離れてし、場内に目立つと思ったけど「ピューピュー鳴る靴、脱がせてもらえる?」って割と大声で言ってしまった。
しかし周りの衆はどうしてなんにも言わないのかねえ?
言ったのが効いたか、呪いが効いたかは知らんけど、そのうちいなくなったようだ。
そういうガキが喜ぶ映画じゃねーよ、これ。

吉祥寺か。俺とは全然縁のない街だけど、カルチャーっぽくて居心地の良さそうな街だね。映画の雰囲気も良かった。人と猫との関係だけではなくて、人と人と猫との関係がいい味を出してた。

大後寿々花がいい。麻子さんと前の飼い猫のサバとは長い付き合いだったんだから、サバの擬人化には同世代の役者を使えばいいのに、とも思ったんだけど、この透明感は素晴らしい。
猫を飼ってると無防備に寝てたりして、信頼してもらってるんだな、って
思ったりするんだけど、でも本当に幸せだと思ってくれてるのか、言葉で伝えてくれないからどっか不安なところがずーっと残るんだよね。
ペットロスの根っこの部分って、そういう不安や後悔なんじゃないのかな。
「楽しかった」って言葉で伝えてもらえれば、どれだけ幸せなことか。その重大な役割を十代がよく果たしたと思う。
つーか大後寿々花がペットロスで苦しんでる家庭を1軒1軒訪問していったら本物の女神扱いされるよ。

森三中はちょっと勘弁して欲しかった。映画には向かないんじゃない?
一方で小泉今日子は映画向き。アイドル時代の印象が強烈だから肌質とか、見ていたたまれない部分はあるんだけど、崩れそうで崩れてない微妙な質感がフィルムの画質にマッチしてる。妙に生々しいんだよなー。下着姿だって嘘っぽいのになんかドキドキしちゃう。

あとさー、タイアップが多すぎ。「ニャンとも清潔トイレ」はいいとして、中央特快だっけ?大人の映画だけど、大人の事情は見たくなかったかな。