「キャラメル」「バグダッド・カフェ」「NINE」
「キャラメル」
3月12日サールナート1階大ホールで15:30の回。客入りは35人ほど。
日本では1年以上前に公開された中東の女性の群像劇、という地味な内容の割に客入りがいいのは、2010年シネギャラリー会員は無料だから。
つーかもうDVDが出てるんだよな、これ。
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そこで女性がどう生きてるかなんて、イメージがまるで出来ない。
しかしこの映画に描かれていたのは、どの国でも普遍の人間の姿。
いろんなことがあって、いろんなことを考えて、時に考えずにいろんなことをして、その結果いろんなことになって、それでも生きていく人間の姿。
女性は弱くて、傷つきやすくて、したたかで、強くて、怖い。
「バグダッド・カフェ」
シネ・ギャラリー右側で3月13日15:30の回。客入りは15人ほど。
日本での公開は1989年だそうだ。その頃、俺はまだ映画館で映画を観る習慣を持っていなかった。
この作品を最初にレンタルビデオで見たのは1993年頃だと思う。その時に「映画館で見たかった」と思ったのを覚えてる。
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様々なカットに象徴的に込められてるような意味もあるそうだけど、そんなの気にしてたらちっとも楽しめないような気がするなー。
「NINE」
静岡ピカデリー1で16:30の回と19:00の回。客入りは25人ほどと60人ほど。
なぜ2回見たかというと、16:30の回は爆睡してしまったから。これは決してつまらなかった、という意味ではなく、清酒鑑評会で吟醸酒を飲みすぎてしまった。
ただ、爆睡したとはいっても2度ほど起きたところがある。「ビー・イタリアン」と「シネマ・イタリアーノ」のところ。
久々のミュージカル映画、なんだけど、ベネロペ・クルスをはじめとするオスカー俳優が大挙して出演してるせいだろうか、あまりミュージカルっぽくないし、音楽とダンスとストーリーが一体化したミュージカル独特の雰囲気というものは極めて低い。
確かに歌は上手いし、ダンスも目を見張る。でも一曲終わるとノリがそこで切れちゃって、眠かったらオヤスミナサイしちゃう感じ。空回りする天才が見切り発車で始めて、過去の人生をかぶせながら自信を喪失していく過程は、眠くなかったら最後まで見れるし楽しめる。しかし、ひきつけるものって点ではイマイチ足りなかった。