平和と安定の東アジア

今日は乙未年の元宵節ですね。もう正月も終わりだなあ。
今年のランタンフェスは台中だそうですが、この季節だとさすがにあったかいだろうなあ。

さて、昨年の台湾でのひまわり運動と、香港での学生デモが収まって、中国関連ネタは一気に大人しくなった感があります。中国の反日関連活動もあんまり報道されなくなったし。まあ、ISILとか川崎国とかに話題がうつったんですね。某中国ほかBRICs関連サイトも更新が減ってしまい、さみしいところです。大陸は大陸で経済指標が微妙な感じだし、イケイケドンドンの時期もおわりやねー、余所にちょっかい出してる余裕なし、といったところでしょうか。

こうしてみると、なんだかんだで東アジアは安定してるな、という気がします。ケンカしたって報道上のやりとりと大使呼びつけるくらいが関の山ですし。大変なのは現場の海保とかの人なんですが。それとて銃弾が飛び交うわけでなし。春節には大陸の観光客からどんだけふんだくるか、とかニュースになってるわけで。ウクライナとかシリアのカオスっぷりを見てると、ほんと平和やね、と感じます。

大陸の観光客、といえば、どこもかしこも春節にあわせてイベントやって、みたいなこと言ってますが、それが観光客にうけるあたり、大陸の人のおぼこっぷりがちょっと微笑ましい感じですね。これがスレてくると、「なんで海外行ってまで正月やらなあかんねん」みたいな感じになり、それとともにカネ離れが悪くなるもんだと思うのですが、まだそこにはいかないか。そのうちそうなるでしょうし、そうなってからはもっと話がしやすくなるんじゃないのかな、と思います。

それもこれも中東と違って、東アジアはどこも少子化なのが効いてるわけですよね。シナ海沿岸地域はどこもかしこも年寄だらけ、というか。ジジババが(いろんな意味で)うるさいことをのぞけば、まあ平和と安定に利するという意味では少子化やっぱりよかったんじゃね、たくさんの人を泣かせても一人っ子政策は効いたんかなあ、としみじみと思います。いやほんと、エジプトとかインドとか見て、若い男ばっかりがテレビに映ってると、“確かに、あのへんはヤバそうだ…”と慄然としますからねえ。実際ヤバいわけだし。

そうすると、東アジアがヤバくなる要素ってのは、どっか周辺から大量に人口が流入してくる、みたいな状況になったときかな、と思うわけですが、思いつくのは大陸の少数民族か、インドネシアか、といったところなんですが。ウイグル族の人口って上昇傾向なんかな。ウイグル族の人口増えててそのうえ漢人移民がきてりゃ、そりゃ新疆は火薬庫になるわ、と思いました。あとはインドネシアですか。ジャワのカオスっぷりを見てると、やっぱりヤバそうだ、と思いますが、あそこは資源もあるし、カリマンタンに移住すりゃまだいけるのかもしれませんが、それも支えきれなくなったりするときもあるのかもしれません。まあ、それにしても10年くらいはいけそうな気がします。

こうしてみると、すぐにどうこう、ということはなさそうなので、やっぱり東アジアは平和だなあ、という思いを強くします。ありがたいことです。なんだかんだでみんなエコノミックアニマルですからね、儒教文化圏は。拝金主義万歳ですな。