大人のための文章法

大人のための文章法 (角川oneテーマ21)

具体的な文章法の指南というよりは、気楽に書いてみようぜという啓発目的の本。筆者の後書きの言葉を引用する。

文章を書くということは思ったより大変でなさそうだ、とりあえず書くだけ書いてみようという気になられたのであれば、著者としては本望であるし、逆にノウハウが具体的でなく期待はずれだと思われたかもしれない。しかし、文章はテクニックで書くものでなく、書く意欲で書くものだということは最後にどうしても言っておきたい。

じっさい、ノウハウに相当する部分は「常に何かに興味を持て」「一般的な考えを疑ってみよ」「文は論理性をまず意識し、できれば専門家の推敲を受けよ」「読み手を意識し、時宜に沿った文を書け」という程度で全てである。