Premiere Pro CS4 の編集テクニック本を購入し実践してみた!

以前から映像編集の本は結構出版されていますが、編集するにあたってのアイデアがほしいと思った時に役に立つものがなかなか見つけることができませんでした。

先日、仕事関係で作成するDVDの映像編集のため、本屋で見つけたPremiere Pro CS4 の編集テクニック本「Premiere Pro Standard Techniques - CS4 Professional Works 100」は結構良かったので購入しました。せっかく購入したので実際に実践してみました。

今回の制作で使用したソフトは「Premiere Pro CS4」ではなく「Adobe Premiere Elements 7」で作成しました。(現在は「Adobe Premiere Elements 8」が発売されました)CS4とはオーバーレイなどの機能的な制限もありますが、「Adobe Premiere Elements 7」の方が使いやすい部分も多く、映像編集する日程が短いこととAVCHD動画ということもあり「Adobe Premiere Elements 7」+「VAIO Edit Components」ということになりました。

まずは下の映像が完成したものです。

この本、作例100のうちの12番目「線のアニメーション」です。映像では開始0.2秒から8秒くらいの場面で使用しています。
ナレーションとともに1文字ずつ表示される台詞文字の動きを強調するための下線を文字の動きと同じように配置しました。

全体の画面構成です。タイムラインのレイヤー構成は、1番手前に台詞文字の下線を3列並べています。それぞれ3行分の高さが違うものになっています。次に1行目の台詞文字、次に2行目の台詞文字、次に3行目の台詞文字、次にバックの写真、ナレーション、BGMとなっています。

まず台詞文字を1文字ずつ表示するための設定ですが、台詞文字のクリップを作成してから複製しておきます。この複製はタイムライン上に配置する前に行います。
2つある同じ台詞文字クリップの1つをタイムラインに配置し、画面右上側の「文字アニメーション」から「文字ごとにフェードイン」を適用します。
この「文字ごとにフェードイン」のフェードイン速度は文字数とクリップの長さで決まりますので、クリップの長さを長くすればゆっくり表示され、短くすれば早く表示されます。
今回は3行分の台詞文字があり、1行目の台詞文字の表示が終わっても2行目、3行目の台詞文字が表示する間は1行目の文字はずっと表示しておく必要があるので、先ほど複製したクリップを「文字ごとにフェードイン」を適用したクリップのあとに配置することで、「文字ごとにフェードイン」で最後の文字が表示されたあとも止まった状態で台詞文字が表示しておくためのものです。
これを3行目まで繰り返しています。


次に台詞文字の下線です。下線を作成したのち、プロパティのモーション設定で、時間とともに横位置を-400→360へと移動するようにしました。

この下線も行の高さを変えて3つ作成しました。

バックの写真もズームアップ・ダウンとともにパン移動しながら他の写真とクロスフェードするように設定しています。


次の作品です。下が完成した映像です。

作例100のうちの40番目「スポットライトに照らされる」です。結果的にはスポットライトのように証明効果を移動することはしませんでしたが、タイトル画面を夜に看板を照らすスポットライトのような表現にしました。

まず画面全体図です。

画面全体のフェードインが完了すると同時に照明効果の照度の値が0→30へと変化させます。

そのためスポットライトが照らされたような映像になっています。


作例100のうちの75番目「フチ付き写真」です。これも結果的には「Premiere Elements 7」にはない機能で作成されていたので、フチをつくる作業はその部分のバックにフォトフレームを配置することで再現して、写真の変形はエフェクトのコーナーピンを使用しました。

全体の画面構成です。映像の手前にフォトフレームと写真が配置されています。

フォトフレームに合わせて、写真を変形する必要がありました。

写真のプロパティ画面で、エフェクトのコーナーピンを使用し、四隅の角の位置を設定することで、写真を台形に変形させています。


作品100例のうち3つほど試してみました。本に書かれている作成方法とは違うことも多かったですが、私としてはアイデアがほしかったので、作成する過程はあまり問題ではありませんでした。
少し作品を編集する幅が広がったように思えます。

今回の作品は看護学生さんが参加する就職説明会などで上映するものでした。
私たちが行っている医療や看護を理解してもらうための内容です。


いかがでしょうか。「もっと簡単なやり方があるよ」などの突っ込み所はいっぱいあると思いますが…。



Premiere Pro Standard Techniques - CS4 Professional Works 100 -

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Adobe Premiere Elements 8 日本語版 Windows版

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