ケンカをやめて。

Ray-Ray2004-04-20

このまえ、某大学の先生と院生の皆さんとお酒を飲む機会がありました。途中までは、ごく普通に教授先生の研究のお話などを伺っていたんです。ところが、何のきっかけだったのか分からないのですが、突然マンガの話になりました。それで、私はちょっとメガネっ娘の話を紹介したくなり「メガネっ娘萌え」とかの話をしました。すると突然、その先生が「メガネ!うーんいいよね!」って言い始めたんです。私はびっくりして、『眼鏡っ娘居酒屋「委員長」』のことをご存知なのかと思って、こんな会があったんですよーと経緯を説明しました。すると逆にその教授先生が「そんなイベントがあるの?」とびっくりなさったんです。それで私が知っている「メガネっ娘萌え」に関する情報を話したら「ふーん、すごいんだね?それで論文書いたら?」って逆に珍しがられました。それで「ああ、この先生さんはメガネっ娘についての論争とか用語とかご存知ないんだ!でもメガネをかけた人が好きな方なんだ!」と了解しました。
先生は「僕はね、ちょっときつい感じの子がいいと思うんだ〜」と仰いました。するとその教授先生のお弟子さんが「いや!僕は違うと思いますね!」と断言なさったんです。その場にいた他の方たちは、何が起きたのかと沈黙し始めました。先生は「僕が息子の保育園の父母会の活動にあれだけ熱心になれたのは、そういう会に来るお母さんたちってのが・・・すごくいいんだよ!」と仰いはじめました。「会の偉い人とかは年配のオヤジで、変な提案とかすると、議論になるよね。すると若いお母さんが立ち上がって、”わたしはそういうことは認めません!”とかいうんだよ。いい感じなんだ。反対意見を言うのに感極まってちょっと泣いちゃったりしてね。うん。」と萌え萌えしてらっしゃいました。
するとお弟子さんが「でも、それはメガネと関係ないじゃないですか!?」と反論なさいました。教授曰く「メガネっていうのはね、かけててくれるにこしたことはないんだけれど、一種の象徴なんだよね。メガネをかけてるようなタイプの人の象徴。だから、存在の仕方がメガネさんならメガネはなくてもいいんだよ。」お弟子さん曰く「それは違います!メガネかけてなきゃメガネっ娘じゃありませんよ!」・・・そう、どこかで聞いた議論が!!!素で!
先生は「例えば・・・都立高校の学級委員をやっていたような子がね、大人になって、人生経験を積んで少しこなれてきてね、それでいてまだ若い。そういうお母さんたちがかけてるメガネは少しキツメでエレガントな・・・」と語られました。わたしは質問しました。「私立の高校出身ではダメなんですか?」「全然ちがうんだよ、イメージが。やっぱ都立高。」・・・勉強になります。
でも、お弟子さんは終始腕組みをなさっていて「いや僕はそういうのはピンときません」って反論なさいました。「僕はかわいいほうがいいですよ。それにダテだろうと何だろうとメガネはかけてないと」・・・いわゆるメガネ外見派でいらっしゃるようです。「メガネをかけた子が上を見てるのがいいじゃないですか。メガネが少し下の方にあって、その、レンズを通さないでモノを見てる状態というか」・・・ズレメガネのことですね?
先生はお弟子さんに向かって「君はまだまだ甘い!」と仰いました。お弟子さんは「先生はメガネとは違うものをヨシとしているようですよ。」と仰いました。「いや、君はまだわかってない。」「僕のどこがわかってないっていうんですか!」・・・・あわわ、あわわ。「メガネっ娘萌え」で師弟がケンカですよ〜(;_;)
あわてて仲裁にはいりましたが、もうびっくりしたり、ハラハラしたりで大変でした。それまでお二人はそれぞれともに「メガネっ娘好き」であるとはご存知なかったようです。ですから、突如お互いの好みが明らかになり、ゼミとは違う熱い議論が戦わされたようなのです。
それにしても「メガネっ娘好き」のかたは、それまでの議論や用語をご存じなくても、自分自身で何が素敵なのかを明確にしてらしているんですね。それぞれ独自に考えているのに、自然にいくつかのパターンの「メガネっ娘萌え」にたどりついているみたいです。おもしろいですね!
で、仲裁をどうしたかというと、「こ、こんなメガネはどうですか〜?」って他の方からメガネをお借りして、かけてみて品評してもらうということをして話題を変えました。お弟子さんの方が「僕のメガネかけてくださいよ。」というので、かけてみたらあまりに度がきつくて、きゅ〜っとなりました。くらくらしながら「どうですか〜?」とお尋ねしたら、「うーん。メガネがないので見えないです。」とのことでした。
でもこの夜のことはおもしろかったので、魯介クンにエピソードをお伝えしたら、「あ、もうすでにそういう話を次の増刊で描きました」とのこと。マンガのほうが現実より早かった、というわけです。