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鵜の目鷹の目 RSSフィード

2012-05-28

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part8

アムステルダムは今にも雨が振りそうなお天気。曇天模様がよく似合う薄汚れた街。雰囲気がどこかサイバーパンクだ。


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ホテルは駅横のHotel Ibis Amsterdam Centreにしていた。とりあえず荷物を置きに行くと、場所がいいからかフロントはものすごい賑わっていた。飛び込みのお客さんも多いらしく、ひっきりなしに「当ホテルは午前10時以降予約のないお客様の宿泊はお断りしています」的な説明をしていた。

部屋は超ビジネスライクで、浴槽がないどころか床がプールみたいなコンクリート打ちっぱなしだったり冷蔵庫がなかったりするけれど、清潔で明るい雰囲気なうえ、Wi-Fiも使えるので必要十分。キーがなければ客室エリアに入れないのでセキュリティ的にも安心。

アムスは駅から一歩外に出ただけでも「これは!?」と思う胡散臭い雰囲気だったので、しっかりしているところに決めていて安心した。持ち物もバルセロナの時よりもしっかりめに準備をして外に出る。

 

自転車の要塞

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ホテル前の自転車の要塞に唖然。ここだけでなく、街中どこに行っても自転車が置いてあった。アムステルダムには何千台、いや何億台の自転車があるのだろう。これが全部使われているのか不思議に思う。世界各地にあるバミューダトライアングル的な自転車の墓場からアムステルダムに送り込まれてきているのかもしれない。

一回全部捨ててしまったほうがいいと思うんだけど、すごくボロボロの、それこそ第二次世界大戦の頃に偵察兵が使っていたような古式ゆかしい自転車に、颯爽と乗り込んでどこかへ駆け抜けていく人もいる。でも一回全部捨てたほうがいいと思う。

 

混沌的交通

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午後に到着してあまり時間がないので、無理をせず街をブラブラ歩いて物色しようということにした。

運河めぐりは時間がかかりすぎるのでパスして、おなじく街なかを見て歩ける路面電車に乗ってみる。中央駅前の青い建物で24時間乗り放題チケットを買った(歩いて帰れる範囲しか行かないので、もっと安いのでも良かった)。

路面電車は系統がたくさんあって、どれに乗ればどこに行くのかしっかり確認しなければならない。道路上を網の目のように軌道が走っている。そこを何事もないように歩行者が歩いて行く。警笛を鳴らして人並みをかき分けながら電車は進む。駅前は電車だけでなくバス停留所もあって、十数台のバスが出たり入ったりしている。まさにカオス

歩道と歩道の間を路面電車が進んだりするので、当然車は通れない、と思いきや通りにくいだけで、やはり人を避け避け進んでいる。通りにくいのが嫌な多数派の人は自転車を使う。人と人の間をびゅん!と通り抜ける。この街では前後左右に目がついていなければ無事に過ごせない。

 

アムステルダムの真実

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路面電車は3両連結の中央に車掌さんがいて、そこから乗り込んで一日乗車券をピっと機械に当てるシステム。車内は混沌な世界とは切り離されて平和で、ちょっとほっとする。中世風の通りをゆっくりと眺めながら目的地へと進む。

と、何か違和感。中世風ということはバルセロナのモデルニスモに比べてずっと古いはずなのに、なぜかやたらと新しく見える。そしてなんだか傾いているような建物もある? なんだろう。なにか変だぞ。その疑問は斜めから建物を見た時に解決した。

「書き割りだ!」

そう、アムステルダムの中世風の街並みは、普通のビルにそれっぽい壁を貼り付けて完成していたのだった。ガーン(*´Д`)

そうか、この街は、街全体がひとつのアミューズメントなのか。すげーや。ディズニーランドみたいだ(行ったことないけど)。

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(もちろん本物の古い建物もある)

 

猫の博物館

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電車を降りて向かった先は「猫の博物館」。民家を改造した展示スペースに、オーナーが世界各国で集めた猫グッズが集められているという、聞くからにこじんまりとした雰囲気で、案の定見つけられずにGoogleMapを使ってようやくたどりついた。

半地下の薄暗い受付を通って中に入ると、思ったよりもお客さんがいて、展示物もそこそこ面白かった。シャ・ノワールのポスターとか、中国の、陶器で作られた猫のおもちゃとか。落書きコーナーにドラえもんの絵を書いてきたけど、向こうの人に通じるだろうか。

 

ファンタジーショップキメラ

Fantasyshop Chimera | the most famous fantasy shop in the world

観光都市だけあっておみやげ屋さんは多い。風車やチューリップに、男の子と女の子がキスしている陶器の置物なんかが並んでいて、そうだよな〜、一般的にオランダのイメージってこ〜ゆ〜のだよな〜。絶対サイバーパンクな方じゃないよなあとしみじみする。

何か所か入ったけれど、ファンタジーグッズを売っているお店が面白かった。ファンタジーショップキメラという名前で、店内は森の中のようにディスプレイされ、所狭しとフィギュアルーンストーンのような魔法のアイテムが並んでいる。結構高価なドラゴンのフィギュアなんかがバンバン売れていて驚いた。むしろヨーロッパが本場だと実感。

二階はアジアンショップだったのだが、店の中にいるのがほとんどアジア人だったのが面白かった(僕らを含めて)。

客「私達北京から来たのよ」

店主「奇遇だね! 僕も北京出身なんだよ!」

とか会話している。地元で買えw

 

大麻博物館

http://hashmuseum.com/sites/default/files/hashmuseum_logo.png

Hash marihuana and hemp museum |

ここからはさらにダークサイドオブオランダ。

オランダでは大麻が合法で、コーヒーショップと呼ばれる店の中では吸っても問題無いとのことだった。大麻は1グラム10ユーロ程度で買えるらしい。店内には巻くための紙が備え付けてあるけれど、紙で巻くのは初心者には難しいので、先に近くの店でパイプを買って持って行くといいそうだ。いきなり大麻そのものを吸うときついので、普通のタバコをブレンドするのがベターだとか。大麻はそれほど中毒性が高くなく、他の麻薬のような劇的な効果も無くて、せいぜい体がポカポカしてリラックスしたり、感覚が間延びして面白い程度なんだとか。なるほど。

うつ病治療に使われている国もあるので、日本でも合法にすればいいのにと思う。オランダの大麻販売は完全に国の統制下にあって、収益は奨学金(返す必要が無い!)や老人ホーム(誰でも入れる!)のために使われている。こういうところがオランダ的合理主義だなあ。嫌いじゃない。

博物館は展示物も少なく、説明も英語だけであんまり面白いものでも無かった。試飲スペースもやってなかったし。

 

飾り窓

大麻と並んでアムステルダムの二大名物のこちらは、まだ時間が早く、何人かしか立っていなかった。でも冷やかしの客はいるらしく、遠くから女性の罵声が聞こえてきたりしてなかなかスリリング。

料金は1回あたり50ユーロ/15分で、家賃が1日100ユーロ以上だとか。2回まではただ働きになるのか・・・。シビアな世界だ。当然税金もがっぽりとられるわけで、楽な商売ではない。日本に来たほうが儲かるんじゃないだろうかと思ったけど、就労ビザを取れないのか。オランダだとそこら辺気を配ってるような気がする。貴重な収入源だし。

 

拷問博物館

The Torture Museum

大麻も売春もそうだけど、アムステルダムは小金を落とさせるためのトラップが満載で、こういうこじんまり系の博物館もすごく多い。トランジットでちょびっと滞在する人に、適度な刺激とエンターテイメントを提供して稼ごうという魂胆なのだろう。好感が持てる。

ここは拷問の様子が蝋人形でわかりやすく展示してあって、狭いビルを何階も登らなければならないのが大変だけどなかなか楽しい。みんな「とても痛い!」という顔をしている。おしゃべりの罪で首枷をつけられたご婦人方は「痛いね」「そうだね」とおしゃべりをしている。

出てきたところにあるおみやげ屋さんの胡散臭さがとてもいい。ジョークエログッズ満載で、オランダの牧歌的な雰囲気をパロったものが並んでいて、買わなくても楽しい。むしろ買って帰れない。

 

夕飯は何を食べるべき?

夕飯はオランダ料理を、と思って調べたけれど、オランダには特にオランダらしい食べ物というのは無いようだ!(衝撃)

人種のるつぼだけあって、特定のこれという伝統料理がないのかもしれない。スタムポットは自分で作れるし、ワッフルは夕飯ではないだろう。ニシンを食べたかったけど、残念ながら旬はもっと冬のようだ。植民地だったインドネシアの料理がスポットを浴びていたりするけど、雨が降ってきたので探すのを切り上げて駅に近いところにあるステーキハウスに入った。


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確かこのあたり。ステーキを頼んだら「パンも食べるか?」と聞かれてその通りにしたけれど、付け合せが異常に多いので余計だったか。だけどパンとバターは結構美味しかった。肉はまあまあ。オランダ牛とか聞いたこと無いしね。

 

小雨も降ってきたのでホテルに戻ってフロントで、フルーツの盛り合わせと瓶のハイネケンを買って部屋に入った。しかし部屋には栓抜きがない。

仕方なくフロントに出てカウンターの女の子に身振り手振りで「栓を抜くための道具がないのだ」と伝えると、彼女はにっこり笑ってギュッとひねる動作をした。なるほど!見ると栓にネジが付いている。これはよくできている。だったら最初からスクリューキャップにしておけよとも思うが、フロントの女の子がとても可愛かったので良しとする。

 

アムステルダムの感想

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アムステルダムを見ただけでオランダを見た気になってはいけないと思ったけれど、このぐちゃまらな雰囲気は結構好きだ。ゴッホ美術館とかハイネケン・エクスペリエンスとか、見るべきものをは何も見なかった。それでも、特に何を見たわけではないけれど、この雰囲気、いかにもな異国感はとても楽しい。万人向けでは決して無いけれど、わざわざ追加料金で一泊した甲斐は確実にあった。

 

ホテルのWi-FiでTwitterや日本のニュースを見ているうちに夜は更けていく。インターネットがあると世界のどこに行っても自然体でいられるような気がする。

2012-05-24

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part7

バルセロナは最終日も晴れていた。夜に霧が出ること以外は、雨もふらず天候に恵まれていてラッキー。日頃の行いが良いせいだねえ。

 

フロントにタクシーを呼んでもらって空港へ。

「コールタクシープリーズ!」

スペインでは結局ほとんどスペイン語を使わなかった。つたない英語でもなんとかなればなんとかなる。いい時代です。

そういえばスペインでは全然危ない目に合わなかった。そーゆーところに足を向けないようにしていたというのもあるけれど、少なくともネットで調べていたよりも安全な雰囲気。首締め強盗も難民も物乞い*1もいない。時代はどんどん良くなっている。

 

スペインのマクドナルド

空港に着いて、昨日の昼から何も食べていなかったし、朝ごはんをどこかで食べようか、ということになった。空港にはタパスと、サンドイッチなどの軽食、そしてマクドナルドがある。

一番混んでいるのがマック。しかしスペインでマック・・・? わざわざ外国まで来て、とも思ったけれど、日本のと食べ比べしてみるのも悪くない。それに、空港のご飯って高い割にあんまり美味しくないイメージがある。成田でもマックは激込みだったなあ。

列に並びながらメニューを物色して、McRoyalという日本では見ないメニューを選んだ。

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おお!実物が見本とおんなじだ!という点にまず驚く(日本とは違う)。見た目からして美味しそうだ。そしてチーズがやけに黄色い。

かぶりつくと肉の味がじゅわ〜っと染み出してきて美味しい。チーズはやはり日本のものより濃厚で、肉の味に負けていない。バンズも全然違う気がするぞ・・・。裏面をさっくりと焼いてあって食感がいい。なんだこりゃ。別物か。やはり闘牛で殺された牛は味が違う(お

だけどポテトは日本のほうが美味しい。原材料の違いか揚げ方なのか。黙ってるとコーラがものすごい量で出てくるのはさすが海外だ。成田空港でマックに並んでいるのを見て、「これから美味しい物いっぱい食べられるのに」と冷たい目で見ていたけれど、世界のマックと食べ比べるためだったら一理あるのかもしれない。

 

スペインといえば魚介類だと言われているけど、実は肉や乳製品が美味しい。自分が港町に住んでいるのでよっぽど美味しい魚を食べても感動が薄いのかもしれないけど、いま思い出してもスペインの肉とチーズは美味しかった。

おとといのタパスで食べたマッシュルーム乗せのハンバーガーのことを思い出す。もう一個どう?と聞かれた時に素直に食べておけば良かったなあ。あれこそが絶品バーガーだ。 

 

再びスキポール空港

スペインからオランダまでは約3時間。北海道から東京まで行くのと同じくらいの感覚だ。それは気候もおんなじで、ポカポカ陽気のバルセロナに比べてやはり結構しっとりと寒い。

今回もカジノやきらびやかなおみやげ屋さんをパスしてすぐに空港を出る。また明日来るからね〜。

 

空港からアムステルダムまでは鉄道で向かうので、空港内にあるチケット販売機に並んだ。

操作しているのは金髪のお姉さんで、その後ろにはパンク風の兄ちゃん2人が並んでいて僕らは三番手。なのだがなかなか進まない。切符ごときに何を悩んでいるのか、と思うけど全然操作できないらしく、パンク兄ちゃんがイライラしだしてので、お姉ちゃんは「Oh!」とばかりに両手を上げて行ってしまった。

機械のトラブルだったのか、ともかく駅に行けばもっと機械があるだろうからと僕らも駅に向かった。駅に進むと思った通り券売機がたくさん並んでいたので、早速切符を買ってみることにした。

 

魔の券売機

まずは言語を英語にして、おいおい、なんでこんなに項目が多いんだ。

一番上が近距離っぽいぞ。

次はなんだ? 通常料金かディスカウントか、だって? 条件がよくわからないから通常で、と。

行き先はアムステルダムセンター、と。

何等車がいいですか?だと。二等車二等車。

まだあるのか!  割増料金で早いルートを選べますだって!? 知らねーよ。早いほうでいいよ。

本日限りかいつでも使えるか、とかいちいち選ばせるんですかそうですか。

選ぶのだけでもう疲れたよパトラッシュ・・・。これで最後だな。支払方法を選べ、と。えーと、コインかプリカかクレジットカード...。紙幣が使えないってどーゆーこと(*_*)

オランダ人は切符をコインで払えるぐらいジャラジャラと持ち歩いているの? 財布じゃなくてRPGみたいに革袋にコインを入れて持ち歩かないとならないやんか。

仕方なくクレジットカードを選んで、と、差込口が無い。どこにいれるの? このレールみたいのに挟んで挿入? よいしょっと

「エラーです!」

うまく読み込めなかったらしい。もう一度だ!

タイムアウトです!」

あほかー!!!

 

このあと2回トライして2回とも失敗。ぐぬぬ。帰ってからクレカの明細見たらしっかり引き落とされているし! 意味がわからん(~_~メ)

諦めて窓口に並んだら、閑散としていた券売機周りとは打って変わって長蛇の列。オランダ人も使いにくいとわかっていればもっと使いやすいインターフェースにすればいいのに。窓口のおばちゃんに、

「アムステルダムセンター ツー!」

とVサインで叫んだら切符が二枚買えた。さっきの膨大な選択肢って一体・・・?

 

それにしてもひどいUIだった。どう考えても最初は目的地を選ばせるべきだろう。オプション項目は一番普通のをデフォルト値にしておいて(当日・通常料金・二等車など)、変えたい人だけ変更するようにした方が絶対いいはず。日本に帰って羽田京急に乗った時は感動したなあ。

アムステルダム中央駅へ 

列車は快適。早いし静かでぐんぐん進んでアムステルダムへ。アムステルダムまではバスやタクシーもあるけど、普通に窓口で切符を買って鉄道を利用するのが一番楽だ。

ガイドブックには2時間に一本とか書いてあったけど全然そんなことはなく、15分に1本は走っていた。編集者が例の複雑怪奇なダイヤを読めなかったのかもしれない。同じガイドに書かれていたお得な切符もすでに売られていなかった。情報が古い。オランダのガイドブックはベルギーとセットになっていて情報があまりなかったので仕方ないかもしれない。

 

終点までは20分くらい。列車を降りてホームからそのまま駅構内へ入る。あれ?改札は?

駅の出口には「ピ」ってプリカ的なものをタッチして出ていく機械があったけど、切符を吸い込む機械は無い。

おかしいぞ、横にあるのかな?と出口を回り込むと、ゲートすら無く素通りできるようになっていた。うはー。そういえば入口もそのまま通ってきたぞ。

あとで調べてみると、オランダでは改札がないかわり、無賃乗車が判明すると35ユーロ+運賃分の罰金を取られるらしい。空港から中央駅まで7ユーロくらいだったので、6回に1回捕まえれば問題ない、という計算なんだろう。ものすごい合理主義だ。僕らが往復した2回とも車掌が回ってくることはなかったので、物は試しと無賃乗車してみるのも手だったかもしれない。

 

混沌のアムステルダム

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駅から一歩出るとそこは古き良きヨーロッパの街並みが一望できる、けど、それよりもすごい人!そしてすごい自転車!そしてすごいバスと路面電車と車!そして運河! 目に入ってくる情報量が多すぎる。あらゆるなにかを一箇所に集めたかのようなぐちゃまらな空間。うひゃー。

合理性に裏付けされた無秩序、とでも言えばいいのだろうか。あらゆるものが好き勝手にしているようで、だけどちゃんと機能している。電車の軌道を人が歩く。後ろから警笛を鳴らされたらどける。車道を勝手に横断する。横断されることを前提に車が走る。極めて個人主義的で面白い。

さて、荷物を置いたらアムステルダム探検だ! うふふふふ。

*1サグラダ・ファミリア前にちょっとだけ座っていただけ

2012-05-23

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part6

昼食を食べていよいよダリのアトリエ、卵の家に突撃だ。

ポカポカ陽気なんだけど、海からの風は冷えきっていて結構寒い。平均気温は高いけど乾燥しているので、この時期に訪れる人は油断せず冬用の装備で来たほうがいいかもしれない。

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ポートリガトの穏やかな入江に面して建っている卵の家は、美術館とは対照的な白く柔らかく温かみのあるフォルムをしていた。

向かい側にはダリの両親を住まわせていたという家があり、現在は受付兼クロークとして利用されている。リュックサックなどの荷物は(備品を盗まれないために)クロークに預けなければならないが、撮影なのでカメラを預けてしまわないように、とアンドリューから説明を受けた。

 

アンドリューがチケットを係員のお姉ちゃんに手渡していると、なんだかものすごく怒られている。チケットの枚数と我々の人数を比べて、

「あなた9人で来るって予約していたわよね! チケットが9枚あるのに、どうして7人しかいないのよ!」

と大激怒だ。そういえば遅れて来れない人が二人いたんだったっけ。多く払うんだからどーでもいーじゃねーかと思ってしまうのが日本人なんだろうか。怒りながら先導する彼女の後ろでアンドリューは我々に向かって(やれやれ)と肩をすくめてみせて、

「その足りない分はダリとガラの分なんだよ」

と彼女に向かって言った。すると、

「そうね!」

といきなりゴキゲンに。この急転直下ぶりがカタラーニャの特徴なんだろうか。これは大変だ。

 

時間を区切っての予約制になっているため、彼女に引率されてひとかたまりになって進む。我々の前後にも団体さんが入っているので、中は混雑していないもののコンスタンスにお客さんがいるらしい。飛び込みで入るのは難しそうだ。

屋内の立ち入り禁止区域に入ると直ちにブザーがなって、さっきのカタラーニャが鬼のような顔で駆けつけてくるので気をつけてね、とアンドリューが(頭の上に両手でツノを作って)注意した途端、アメリカ人の奥さんがブザーを鳴らしてしまう。一同爆笑。

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クマがお出迎え。

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美術館ではうわっ!と思ったけど、卵の家は奇妙なところはあるけれど落ち着く雰囲気で気に入った。

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アトリエから、おだやかな入江を眺めながら作業していた。

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美術館と卵の家は、さながら表の顔と裏の顔のようだ。創作の場は卵の中のように、殻で外界と仕切られている。

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ダリはハトが大好きで、こんな素敵な鳩小屋を作っている。

といっても飼う方ではなく食べる方。ハトの脳はインスピレーションにイイ!と、毎日食べていたらしい。

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プールはみんなで遊ぶところなので異常な雰囲気。

落ち着いて創作をする場所であっても、人に見せる部分では異常さを演出しなければならなかったのかもしれない。世界一のエンターテイナーとして期待されることの苦労を想像してしまった。

 

スペイン最東端

卵の家を見学した後は、山を超えてスペイン最東端の岬を見学した。風が強い!

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北海道とは全然植生が違う。草も高い木もない荒れ野。

灯台の近くの喫茶店でコーヒーを飲みながらアンドリューの解説を聞く。iPadを使って動画(NTTのCMでダリが使われていた!)を見せてくれたり、本当にキメが細かい。惜しむらくは自分の英語力の無さだ。

D

バルセロナ帰還

アメリカ人夫妻の奥さんの調子がイマイチで、帰りは気を使ってのんびり運転だった。そのためバルセロナに着いたのは予定を大幅に遅れて21時過ぎになったけれど、自分も貝の食べ過ぎでおなかの調子がいまいちだったので助かった。さすがにあの量を一気食いしたのは無茶だったかもしれない。それでも正露丸を飲んだらすぐにおさまって、車の中では熟睡できた。正露丸最強伝説がまたひとつ・・・。

 

遅くなったけどこの日はほかに予定がないので特に問題なし。アメリカ人夫妻のホテルがカサ・バトリョの近くにあるというのでそこで解散となった。自分たちもその方がホテルに近いのでラッキー。今回のツアーは予想外の出来事が全てプラスに働いていた。LUCが上がるアクセサリでも身に着けていたのかもしれない。

アンドリューに「ガイドがとても親切だったので楽しめました」と伝えて、がっちり握手して別れた。意思の疎通がうまくできなかったので、彼の方でも僕らが楽しめていたか不安だったみたいだけど、いろいろ気配りをしてくれたお陰で全然不自由なく旅を満喫することができた。

 

エクスプローラカタルーニャのツアーは、ポートリガトがオフシーズンのこの時期は卵の家を訪れ、夏のリゾート客で混みだす時期はプボルにあるガラの城を訪問することになっている。プボル城も美術館になっていて、ダリの作品がたくさん展示されているそうだ。ダリ美術館と卵の家、プボル城を合わせてダリ・トライアングルと称されているので、次にバルセロナを訪れる際はぜひともプボル城を訪問して三角形を完成させたい。その時にもアンドリューに会えたらいいな!

 

夜のガウディ建築

ちょうどカサ・バトリョの前だったので、帰りはガウディの夜景を眺めながら歩いてホテルに向かおうということになった。

 

夜のカサ・バトリョ

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ダリを見てる時は「ガウディはまともで偉いな〜」と思っていたけどそんなことは無かった! 十分異常ですから!!

昼間よりもふつふつと異世界感を漂わせる。中ボスくらい住んでるな。

夜のカサ・ミラ

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夜でも大通りは人の通りが多く、歩いていても安心。ここら辺は繁華街ではないけれど賑やかな通りで、酔っぱらいやさわぐ人もおらず、変に細い道に入らなければ夜でも大丈夫だと感じた。

 

夜のサグラダ・ファミリア

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昨日見たのとは逆の、受難ファサード側から。公園には写真を撮っている人が他にもちらほら。

うわぁ。すごいやこりゃ。絶対ラスボス住んでる。いくら見てても飽きない。なんだ、これはなんだ、と違和感が語りかけてくる。なんかよくわからないもの、でも凄いことは伝わってくるもの。人のためというより、神のために作られたもの。神の価値観を推し量って作られたサグラダファミリアは、僕ら矮小な人間からするととてつもない違和感を感じさせる。それがとてもいい。

きっと、とっておきの非日常を提供する装置として神があるのだろう。神の英知を感じさせるためには、人間のセンスをはるかに超えた舞台が必要になってくる。次に海外に行くときも、神仏系のところを攻めたいなあ。

 

神を目指したガウディと、人のままで人を超えようとしたダリ。いいなあ。こんな二人を主人公にしたい。

 

プチ☆トラブル

昼と夜で違う顔を持つガウディの建築群を見て満足し、おなかも減っていなかったのでタクシーでホテルに帰ることにした。昨日と同じく、サグラダファミリアの出口付近にあるタクシーだまりにむかうと2台のタクシーが止まっており、僕らが近づくと手前側の車の色黒兄ちゃんがこちらに乗るように合図をした。ところが、乗り込もうとすると奥の方のタクシーから降りてきた白人兄ちゃんが何か文句を言ってきた。色黒が言い返すと白人の方はエスカレートして、身振り手振りを駆使して怒鳴っている。順番争い?

言葉が分からない僕らが「どうしようかな」という顔をしていると、色黒が「大丈夫だから!乗れよ!」という合図をするので乗り込んだ。それでも白人は車の外から激しく怒鳴りつけてくる。色黒兄ちゃんもさっさと発車すればいいのに、わざわざ窓を開けて怒鳴り返すのだから凄い。

言ってる内容はスペイン語なので全然わからないけど、やりあっているうちにどんどん単純になってきたので、

「お前の母ちゃんデベソデベソデベソ!」

「そういう奴の母ちゃんの方がデベソなんだデベソなんだデベソなんだ!」

ぐらいの罵り合いになっていたに違いない。目的地までたかだか6ユーロなので、ここまで怒らせてしまって逆に申し訳なく思った。

タクシーの待ってる順番が違ったのかもしれないけど、右側から乗り込むんだから右端に止まっているタクシーに乗り込むよねえ。

 

短いようで長かったスペイン滞在も今日で終わり。たった二日間だったけど、盛りだくさんで濃かったなあ。もう1日ぐらい泊まっても十分楽しめたと思う。もっとスペイン料理を食べたり、ピカソ美術館を見たり、ロープウェーで丘の上から夜景を見ても面白かろう。だけど多分、「また来たいな」と思ってるぐらいが一番の引き際なのだ。どうせまた来るのだし。

 

明日はオランダに向けて出発。風車とチューリップが僕らを待っている〜。

2012-04-01

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part5

泥のようにぐっすりと眠った効果で前日までの疲れはどこへやら、すっきりと目覚めることができた。寒い中薄着で歩いた上に、スペインの乾燥した風で喉が痛い気がしていたので不安だったのだけど、この時の自分はブースト的なものが効いていたのかもしれない。

 

ダリ美術館と卵の家ツアー

ダリ美術館はバルセロナから2時間ほど離れたフィゲラスという町にある。


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電車を利用してもいいのだけど、到着するのがお昼になってしまってせっかく行ったのに大行列で見学できなかった!という悲劇の旅行記を読み、安全策で現地ツアーを予約することにした。ツアーなら団体予約が入れられるので間違いがない。

だけど、日本語ガイド付きツアーは一人17、200円と結構高い。しかも、フィゲラスに行く前に「中世の街ジローナ」という、ダリと関係無い所を1時間半もほっつき歩かされるらしい。うぬぬ。

ダリ美術館と中世の街ジローナ終日観光

それはそれで楽しいのかもしれないけれど、旅行は濃度をキープしてなんぼだと思っているので、興味がないところに何時間も使ってしまうのはとてももったいないと思ってしまう。限られた時間と体力、このふたつのリソースをいかに有効に費やすか、旅の計画を決めるにあたってはそのことを一番に考えている。

 

そこでさらに調べていくと、ダリ美術館の他に「卵の家」というダリが晩年を過ごしたアトリエも案内してくれるツアーがあることが分かった。

Salvador Dali Museum, Figueres and Cadaques Small Group Day Trip from Barcelona, Barcelona Day Trips | Viator.com

料金も破格の8,000円! しかし英語ガイド!! ちょっと不安になったけどここに決めた。多少言葉が通じなくったって向こうだってプロなんだから大丈夫。作品の解説がなくっても「考えるな、感じろ!」で問題ないはず(´∀`*)b

 

出発前の準備

予約を入れたらHPからバウチャーを印刷して、署名をして持参する。

次に、出発の直前にツアーを開催する「エクスプローラカタルーニャ」あてに電話でリコンファームしなければならない。日本からだと国際電話になるので、前日の昼食後にバルセロナ市内の公衆電話からかけてみた。電子音声で名前とツアー名と日程を言えと言われて、しどろもどろになりながら完了。やれやれである。

 

待ち合わせ

集合場所はハードロックカフェ前。一瞬「えっ?」と思ったけど、世界的にツアーの集合場所として定番なのかもしれない。上野駅とかはどうなんだろう。

朝ごはんを抜いてタクシーできたので8時の集合時間より早く着いてしまったので、HRCの隣のカフェで暖かい飲み物を注文。

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これが鬼だった。上のクリームは罪のように油っこく、下のホットチョコレートは罰のように甘い。どこにも逃げ道がない! 今後自分はスペインでは酒以外を飲む時は「カッフェ・アメリカーノ」以外は注文するまいと心に決めた。

 

店を出て待っていると人がよさそうな白髪の男性がバウチャーを持って立っているので、我々もバウチャーを出したところにガイドさんがやってきた。

ガイドさんはアンドリューさんといい、スペイン人とカナダ人のハーフなのだそうな。先にいた白髪の男性もカナダ人で、話が盛り上がっていた。我々もなんとかかんとか自己紹介をして英語がちょっと苦手なことを伝えると、君たちに話す時はシンプルにわかりやすくするね、と言ってくれた。ユーモアたっぷりで楽しい好青年。

 

一行が乗りこむのはバス、ではなく、前列中列後列3人乗りの、ちょっと大きめのバンだった。これで全員乗れるの・・・? 定員的にじゃなくて、物理的に無理っぽいんですけど。

ガイドさんの隣に我々が乗り込んだ。狭い。いっちゃ悪いけど我々二人で大人1.75人分ぐらいの幅しか無いのだぜ。それで狭いとは、ここにアジア人以外が座り込むなんて不可能では、と思った。カナダ人夫妻も3人がけに座ると、中央の座席がほぼ消失していた。Oh...。

後から来たジョージア州出身のアメリカ人夫妻もご同様。今日は8人の予定だったのだが、キャンセルが入って6人でのツアーになったのは彼らにとって幸いだったと思う。

 

フィゲラスまで

行きの車の中でアンドリューはしゃべりっぱなしだった。ツアーの説明はもちろんダリ豆知識が豊富で、本当によく勉強しているなと感心した。しかし英語を聴き続けるのは疲れる。集中すれば2分の1くらいは意味を聞き取れるのだけど、ぼやーんとしているところに「震災は大変だったね!」などと話しかけられると反応ができなくてびっくりしてしまう。聞きとり能力が足りてないことを痛感した。

 

ダリ美術館

出発から2時間ほどしてダリ美術館に到着!

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壁の表面にびっしり張り付いている丸いオブジェはパンだとのこと。ダリは芸術家にならなかったら料理人になろうと思っていたから、らしいけど、普通の人はそういうことしないと思います(*_*)

美術館と、併設されている宝石美術館のチケットを配ってからアンドリューは、

「ほかのグループツアーを見てごらん。これはこうです。では次。これはこうです。では次。ああいう形式は僕は好きじゃないんだ。ダリはきっとそんなことを望んじゃいない。順路なんて無視しても構わないから、自由にこの美術館を探検して、感性の赴くままに感じて欲しい。2時間後に外の教会で集合することだけ忘れないで」

と言った。確かにね〜。前述の日本語ガイド付きツアーは1時間解説があって、1時間自由行動らしい。それで楽しめるのか、難しい判断だと思う。

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館内にはコインを入れてギミックを楽しむ仕掛けが隠されている。アンドリュー曰く、

「そういうところにはアイルランド人が立っているからすぐ分かる。彼らは誰かがお金を入れるのをじっと待っていて、動き出したらその人を押しのけて前に出てくるから注意してね」

だそうだ。

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ダリ美術館の中ではずっと「わー!わー!」と言いっぱなしだった。ダリさんマジ異常やで・・・。

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ガウディもダリも天才という枠内にいることは間違いない。けれどうわぁ。全然違うや。

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ダリの天才っぷりは「オレの異能を見て楽しめ、凡人どもよ!」という感じがする。常識のフィルターなんてどこへやら。生のままの人智を超えた発想を見せられる。面白かったり外していたり、なんでそんなことを!?ってことを真面目にやったり。とてもフリーダムだ。

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パンフレットに掲載されている絵画がどこを見ても無かったので係員に尋ねたら、今はエルミタージュ美術館に展示されているそうだった。フィゲラスの美術館だけでもものすごい量があるのに、バルセロナのほかにパリやアメリカにも美術館があって、さらに展示会が世界中で行われている。天才で多作で、見るものを飽きさせることがないエンターテイナーなんだなあ。

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ガウディが残念なのは、後半生において人間嫌いになって、他人からの依頼を引き受けることをやめ、結果的に寡作になったことだと感じた。カサ・バッリョのような優れた建築がもっとたくさんあればなあ、と寂しく思う。確かに彼には今も弟子たちがたくさん残っているけれど、それがガウディ的建築を増やしえいるかといえばそうではない。

それに比べるとダリは、ガラというスーパーエージェント兼奥さんがプロデュースしたおかげもあって、ダリ的思想というものを世界に広げることに成功している。

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2時間あっという間だ! ここは丸一日過ごさないとダメなんじゃないか。朝から入場して、隣接のレストランでご飯を食べておみやげ屋さんを物色して、午後から再入場してもう一回楽しむような、そのぐらいの余裕があった方が絶対いい。こんなに凄いところだとは思わなかった。

 

昼食

フィゲラスからさらに東へ進み、フランスとの国境近くのポートリガトという街まで来た。

「この街はリゾート地なので、夏場はこのツアーでは来られない。そのかわりガラの城に行くことになっているので、もしまたバルセロナに来る機会があったら利用するといいと思うよ

「フランス人もここにはよくやってくる。そしてたまごの家を見つけて『おやおや、ダリのアトリエがあるぞ』なんて言って見に行くとギャー!って叫ぶことになるんだ。怖いカタラーナに『予約をしていないと見られません!』って断られるからね。僕らは予約済みだから大丈夫。見学料は別料金だけど、絶対払って見たほうがいいよ」

アンドリューのジョークも冴えわたる。

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青い海と白い壁。ザ・地中海。オフシーズンなので寒かったけれど、眺めはバツグンだった。ここで昼食。アンドリューが何軒かオススメの店を紹介してくれる中から、PLAZAというイタリアンレストランを選んだ。

PLAZA


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コースは10〜15ユーロで何種類かあり、スープ、前菜、メインそれぞれ料理を選ぶことができる。

魚のスープはもちろん、ミネストローネも魚のダシがしっかりしていて美味しい。スペイン風イタリアン・・・?

メインを何にするか迷った時は一番上のを選ぶのがオレのジャスティス。何かの漁師風と書いてあるようだったのが、出されてみたらこんなムール貝の大盛りだった。

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思わず笑ってしまうほどの量。中身は小さいので、意外とぺろっと食べてしまった。

問題なのがピザマルゲリータだ。チーズとトマトだけのシンプルなピザの美味しいこと! 普段食べているものチーズと濃厚さが違う。スペインは魚介が美味しいというけれど、肉とチーズの美味しさには目を見張るものがあった。イメージだけで語ってるようじゃだめなんだなあ。

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カフェ・アメリカーノを頼んだら、エスプレッソをお湯で割れとのこと。文化が違う! 焦げた豆を粉々に砕いてお湯で溶いた味がする。スペインで飲んだコーヒーは大概こんなものだった。

 

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昼食後はダリファン垂涎のレアスポット、『卵の家』に突撃だ!

2012-03-27

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part4

サグラダ・ファミリアを120%満喫し、さらに貪欲にガウディ建築を堪能するべく我々はタクシーに乗り込んだ。

スペインはタクシーの初乗り料金が安くて助かる。2ユーロくらいからスタートで、市内を移動する時は6、7ユーロくらいで済んだ。二人以上で移動するなら、治安が悪いという地下鉄を利用するよりずっと早くて安くて安心だと思う。

たいていは大きな交差点の隅がタクシーだまりになっていて、運転手たち(普通のおじさん連中w)がだべっているので分かりやすい。サグラダ・ファミリアの場合は出口付近、受難ファサード側の南隅に固まっていた。

 

グエル公園

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グエル公園もガウディの設計によるものでれっきとした観光地なのだが、地元の人の割合が多い気がした。この日は天気がよく、ちょうどお昼どきなだけあって陽気に誘われて出てきたのかもしれない。入場料無料のせいか、子どもがガウディのモザイク模様をスケッチしたりしていてのんびりな雰囲気。

有名な割に見所は例のモザイクドラゴンぐらいなので、あえて交通費をかけてくる所ではないかもしれない(サグラダ・ファミリアから次に向かうカサ・ミラまでは歩いても行ける)。

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岩を固めて作ったこの通路はお見事。

 

カサ・ミラ

再びタクシーに乗り込み地図を指して「カサ・ミラに行って欲しい」と伝えると、

「カサ・ミロ?」

と言う。こちらではそういう発音なのか。地図を渡しているので問題はないはずなのでうんうんうなづいてみると、

「なんとかかんとかラ・ペドレラ」

と言って地図を返してよこす。なるほど、カサ・ミラがある場所にはLa Pedreraと書いてある。

「ラ・ペドレラ?」

と聞き返すと満足気だ。しかし家に帰って調べたらこれは「石切り場」という意味で、ガウディのあまりに画期的な建築物を見たバルセロナ市民が憤慨のあまりつけたニックネームなのだそうな。おいおい。

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でも、確かに石切り場に見えなくもない(笑)

正面が入口じゃなくて迷ったけれど、向かって右側に長い行列ができていたので後ろに続いた。しばらく動かなくてこれは大変かな、と思ったらどんどん進んで10分くらいで入場できた。中が混まないように調整しているのかもしれない。

入場料は15ユーロ。高いよ! 家を見学するだけだよ!? と思って出発前の下調べの段階では見学に乗り気ではなかったんだけど、思った以上に中が充実していて楽しめた。

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まずはエレベータで屋上へ。ポカポカ陽気で本当に気分がいい。階段に腰掛けてのんびりしている人も多い。

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排気口がユニーク。ゲームのコマにしたい。ガウディの建築物をモチーフにチェスなりボードゲームを作ればイケると思うんだけどなあ。スペイン人はおみやげを用意するのが下手だと思う。

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カサミラから見下ろした交差点。

電信柱も電線もないすっきりな風景がよくわかる。自動車用の信号も歩行者用のに毛が生えた程度。歩道を歩いていても、風景のセンスの良さに惚れ惚れしてしまう。ビルになんの看板も掲げられていないのは、日本と比べると大違い。こういうところがヨーロッパなんだろうなあ。

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特徴的な吹き抜け。空間を贅沢に使っているというよりも、人がいる場所には自然の光が差し込んでいなければならないという哲学がガウディにはあったのかもしれない。

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屋上を下るとワンフロアぶちぬきで博物館になっている。柱ではなく、クジラの肋骨のような構造によって屋上を支える独特のデザイン。カサ・ミラのみならず、その他の建築物のミニチュアや、彼が設計した家具などが数多く並んでいる。

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博物館の下のフロアは建築当時、人が住んでいた様子を再現していた。中庭を囲んで一つの階にまるごと一つの家族が住むようになっていて、メイド部屋まで備えたお金持ち用の住宅となっている。いいなあ! 自分も家を建てるなら「ガウディ風にお願いします(=゚ω゚)ノ」って頼んでみたい。

  

カサ・バトリョ

続いて徒歩で移動。カサバリョは大富豪バッリョさんのために作った注文住宅なので、カサミラよりも趣味性が強くて面白かった。

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入場料は19ユーロ!! 高いと思ったけれど、日本語の(!)音声ガイドの料金が含まれているのでむしろお得だった。

受付で「音声ガイドあるよ。何語?」と聞かれて「えーと、日本語・・・」と自信なく答えた時に、ニッコリ笑って日本語用を差し出された時は嬉しかった〜。

音声ガイドは最初こそ「ようこそカサ・バトリョへ」的な口上が長くて飽きそうになったけど、途中の説明が本当にわかりやすくて感動した。建物内に説明文を置かなくていい、というのもデザインを楽しむ上で重要だと思う。

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海底をイメージした大広間。頭上の渦模様が楽しい。

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下界を見下ろす。当時の富豪たちはみな、こぞって目抜き通りに斬新な建築物「モデルニスモ」を建築して、自分のセンスの良さと金持ちっぷりをアピールしたそうだ。たしかにこちらから見て注目の的なのは優越感があるかも。

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ガウディといえば吹き抜け。

吹き抜けの上部は光が強いので暗い色のタイルを使い、光が弱い下部では明るい色のタイルが使われていて、どの階から見ても同じように明るくなるように工夫されている。下から見上げると、まるで深海の底にいるような気持ちになる。

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これはデザイン面だけでなく、住民が暮らしやすくなるための工夫でもある。吹き抜けに面した窓は、上層と下層で同じように明るくなるように、上の階の窓は小さく、下の階の窓は大きくなっている。

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ドアのノブはガウディが自分の手の形を石膏でとって、どんな持ち方をしてもつかみやすいようにされているそうな。

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このほかにも手すりや明かり取り、換気窓などひとつひとつの調度品に住みやすさのための工夫が施されていて、サグラダ・ファミリアに引き続き、奇抜なデザインは奇抜なためにあるのではなく、必然性からそうしているのだと分かって感動した。

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屋上の洗濯部屋。真っ白で柔らかな壁が素敵過ぎて住みこみたいレベル。

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裏側にもこだわりのデザイン。こちらが正面でもいいくらい、十分に独創的だ。

 

昼食

カサバリョを出たところで午後3時くらいだったので、近くにある「Tapa Tapa」で昼食にした。


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ソフトドリンクがメニューに無かったけれど、「コカ・コーラくれ」と言ったら出してくれた。わりとこういう店は多い。

まだあまりスペイン的な料理を食べていなかったので、トルティーヤとパエッリャに、ピンチョス盛り合わせを注文して20ユーロ。あとでレシートを見て、ビールよりコーラが高いのに驚いた(*_*)

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とろっとしたチーズにぱらりとふりかけられたトリュフがうまい! この旅でトリュフ大好きになった。

 

エル・コルテ・イングレス

外に出たら夕暮れ近くなってきたせいで、ものすごく寒くなってきた。これは辛い!とデパートに駆け込んで長袖シャツとももひきを買って着こむ。とんだスペインみやげになってしまった。Tシャツで歩いている人もいる(!)けれど、3月のバルセロナは結構寒い。ちょうどバーゲンセールで25%引きだったのはラッキー。

イトーヨーカドー的な雰囲気で入りやすいところだった。そう言えば地元のスーパーに入ろうと思っていたのすっかり忘れていたなあ。

 

カテドラル

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明日の集合場所であるハードロックカフェの場所を確認してから、カテドラルへと向かった。ももひき効果は抜群だ!

路地に入るとGoogleマップが大活躍。iphoneが無いと死ぬレベル。mifi持ってきて良かった。

 

バルセロナ・ダリ美術館

途中でダリの垂れ幕がかかった建物を目にするも、ダリは明日見るし〜と思ってスルーしてしまった。ところが、帰国してから調べるとここは「バルセロナ・ダリ美術館」で、検索やガイドブックにもなかなか載っていないけれど、かなり見どころたっぷりだったらしい!

参考:「猫的生活: バルセロナ・ダリ美術館(Barcelona)


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この時はもう夕方6時くらいで、入口が閉まっていたような気がしないでもない。またスペインに来た時は必ず見に来ようと心に決めた。

 

蚤の市

カテドラルの前に出たら、蚤の市が開催されていた。あとで調べたら毎週木曜日だけとのことで、思いがけない幸運だった。

何を開けるかわからない鍵などの、アンティークともつかないガラクタがごろごろと売られていて見てまわるだけでもとても楽しい。鉤十字つきの第三帝国鉄兜とかもあったり。露天なのにクレジットカードが使えているのがすごいなあ(怖くて使えないけれど)。

 

カテドラル

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サグラダ・ファミリアとは対照的な伝統的なスタイル。厳粛で冷徹な、人の上に立つ存在としての神。

対照的ではあっても基本はきちんとサグラダ・ファミリアへと踏襲されているのが凄い。つくづく思うけれど、ガウディは天才なだけじゃなくて、根っこの部分からしっかりしているんだなあと感心した。

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東方より来たりし三賢者。それぞれ杖、剣、たいまつ?を持っているのがRPGっぽくて好き。

TAPEO anem de tapes


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Tapeo, Anem de tapes

カテドラルの周辺にあるタパスで夕飯。

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アスパラガス天ぷら。シンプルで美味しい!

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突き出しのオリーブイベリコ豚のサラミ。サラミは食べた後、脂が口の中で固まるのがイマイチ。素直に生ハムにしておけば良かった(ちょっと高かったので諦めた)。

オリーブはラー油っぽくて美味しかったけど、全部はさすがに無理だった。 

写真が無いのが残念なのがワイルドマッシュルームのせハンバーグ。肉が日本の牛とは全然違う。赤身がジューシーで肉の味がぎっしり。こんがりと焼かれたバンズには良い香りのマヨネーズがさらっと塗ってあり、これだけ単体で食べても満足してしまう。もう一個食べたかったけれどおなかがいっぱいで断念。

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小魚を揚げたものに半熟卵が乗っかっている。油物でもあっさりで日本人好みの味。近くに来たらオススメのお店です。

この他にパンコントマテを食べて、ビールを2杯とコカコーラで40ユーロ。うまうま〜。

 

お店を出て大通りに出て、タクシーを捕まえてホテルに戻った。部屋に戻ってバタンキュー。激しく階段を昇り降りしたせいで疲労していたらしく、会話の途中で寝てしまって「のび太か!?」と驚かれた、らしい。

明日はついにダリ美術館。5年越しの夢がようやく叶う。今日のように楽しい日でありますように!

2012-03-24

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part3

初日からいろいろあったけど、宿泊したAmrey Sant Pauホテルの部屋が思った以上に立派だったことでだいぶ取り戻せたような気がした。


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広々としてお湯の出も良く、アメニティも充実している。市内中心部から少し離れているとはいえサグラダ・ファミリアまでは徒歩圏内。成田で泊まったメルキュールホテルよりも良いかもしれない。

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窓を開けたらこの景色。ホテルの名前に冠されている世界遺産「サンパウ病院」が一望できる。最上階のさらに上の特別にいい部屋だったみたい。普通料金でこれは、とても運が良かった。

早起きして朝食を食べに行くと、半分以上が日本人なのでびっくりした。バイキング方式のよくあるホテルの朝食スタイルの食堂で、クロワッサンに薄いチーズとハムを挟んでいただく。結構美味しい。フルーツメロンと夕顔の合いの子みたいのが気に入った。どれも新鮮で、素朴だけど味わい深い。

 

外は暖かいのでコートを部屋に置いていった。心のどこかで、誰かに持って行かれることを警戒したのかもしれないw

サグラダ・ファミリアまでは徒歩。通勤通学の市民が忙しそうに歩く間を縫って、朝もやのバルセロナ市内をテクテクと進んだ。

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サンパウ病院はガイド付きで見学できるそうだけど、日程的に無理そうだったので今回はパス。そこを通り過ぎて道を斜めに折れてサグラダ・ファミリア通りに進むと、はるか彼方に4本の尖塔が! 来たぞ来たぞ。

 

サグラダ・ファミリア

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歩むにつれて徐々に大きくなっていく異様な建築物。じっと見ているとなにか違和感がある。見上げるほどに大きいのに大きさが実感できないというか、スケール感が変だ。この不思議な感覚はなんだろう。そう思いながら近づいていった。こういうのは写真やテレビで見ているだけでは味わえない気持ちだ。

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塔の高さは約100mだという。見上げながらもその大きさがよく理解できなかったけど、しばらく眺めていてその理由がなんとなく分かってきた。塔につけられた文字や飾りがものすごく大きいのだ。ハトの飾りはきっと1mくらいはあるだろう。遠くにあるのに大きく見えるため、遠近感が狂ってしまうのだ。いやはや。

Sanctus Sanctus Sanctus、「聖なる 聖なる 聖なる」と何度も立体文字で書かれているのには脱帽した。すごいセンスだ。普通の感覚でこれはできない。宗教的熱狂、神への愛のためだから、なんのてらいもなくこんなことができるのだろうか。入場する前から完全に圧倒されてしまった。

 

入場

チケットを係員に見せたら向こうに回れとのこと。生誕側は団体用? 高い高い塔を見上げながら半周する。凄い凄い。

朝9時オープンの9時10分だというのにすでに行列が。いまオフシーズンですよ? 我々は予約済みなので、行列を追い越して予約者専用の入口に向かって颯爽と入場。情強乙であります。

まずは塔に登るため、エレベータのチケットを購入。チケットには9時20分から30分までの間に乗れ!と書いてあるので受難の乗り場に向かうと、受難のファサードのエレベータは団体客用だから、生誕のファサード側に進めという。行ったり来たり〜。聖堂の中を通り過ぎて(一旦スルー)、一度外に出てから左側に乗り場があった。

 

入場の予約はTickets for Sagrada Familia - Ticketmaster.esから。日本のクレジットカードだとはじかれやすいらしく、何枚かでチャレンジしてようやくゲットできた。PDFファイルを印刷して持参するべし。エレベータは予約できないので、入場してからスタッフに「リフトチケット!」と叫ぶとどうにかなるはず(海外では文法がどうこうを気にする前に単語を叫ぶのが攻略の近道)。

 

展望台

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エレーベータを降りると眼下に広がるバルセロナ市内。高層建築が少ないため、はるか遠くまで見通すことができる。聞くところによれば、サグラダ・ファミリアが完成した暁には市内で一番高い建築物になるよう、最新の高層ビルも高さを抑えているとの事だった。とてもいいね!

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ハト。やはりデカい。岩から生まれ出ようとしている・・・!?

下りは螺旋階段をどんどん歩いて降りることになる。これがなかなか、怖い。

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手すりはあるけどちょっと緊張。途中にある撮影ポイントは絶景だけど、iphoneを落としたらと思うと怖くて撮影出来なかった。ストラップ付きのジャケット、があっても気持ち的に無理だったろうな。

 

ガウディ豆知識館?

階段を降りて、自動販売機で冷たい水を買ってほっと一息、していたらすぐ隣に「ガウディの建築物と自然との関わり」的な展示があったので覗いてみたら、これが結構面白かった。

生物は何億年もの進化の過程で、自ら力学的に優れた構造を探し出し、追求してきた。ガウディはそれを模倣し、工学へと昇華させていたのだった。彼の建築物が有機的に見えるのは単に天才のひらめきなのではなく、厳密な研究のもとに導きだされた必然なのだと分かって、激しく衝撃を受けた。

天才が天才であることに甘んじるのではなく、さらに高みを目指す行為。

神への愛が彼にそうさせたんだろうか。思い出すのは京都の神社群。伏見稲荷下賀茂神社で感じた「人以外のために作られた」気配に似た印象をここでも受けた。

人を超えた存在を想定することで、人は、人を超えたものを創り出せるのかもしれない。

 

生誕のファサード

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ガウディについて思索を巡らせた後にあらためて作品を見ると、より感動が深まった。死んだ冷たい岩から今まさに生まれ出んとする生命たち。

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キリストの誕生に対する深い喜びのあまり、塔の先端に花が咲き、果実が実る。誕生への素直な喜びがそこに表現されていた。

 

受難のファサード

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一方こちらの彫刻は石の鋭角さがそのままで、無味乾燥な印象を受ける。キリストの死という大いなる悲しみを受け、すべての生きとし生けるものが苦痛を感じ、石から生まれたものが再び石に戻ってしまった様子なのだと感じた。

 

聖堂

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石の柱はスカートのように柔らかく表現されており、張り巡らされた枝は光を放ち、天井には花が咲いている。直線で作られた曲線。触ると冷たいのに、受ける印象は暖かい。教会の冷徹なイメージを根底から覆えす、有機的で暖かな空間。

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石で作られているのに生命を感じるのは、この場所があふれんばかりの光に満ちているからでもあるのだろう。

未だかつてこのようなステンドグラスを僕は見たことがなかった。通常のステンドグラスは、いわば不自由な絵である。ガラスを使うことで限られた表現しかできないもの、お飾りの一種であると思っていた。これまでは。そんな常識をくつがえすような光の波。赤から青へ、明から暗へ、光線を分解する一枚のプリズム。

美しさにしばらくの間、ここから離れることができなかった。

 

博物館

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地下に博物館があることに気づかないでうっかり帰るところだった。感動が多すぎて頭がもうクラクラだ。

ここではガウディの弟子たちが、今もサグラダ・ファミリアの設計を続けている。ミニチュアを作成し、それを元に実物を作るという手法は、ガウディが存命だった頃と同じ手法だ。今ではCADや3Dプリンタなどの最新技術が使われているけれど、それもある意味でガウディの予定通りだったことを知った。

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帰国してからNHKの「シリーズ世界遺産」で見たのだけど、彼が72歳のとき、自分が生きている間には完成は到底望めないと思い、建築に幾何学を取り入れたのだという。生物の姿を単に有機的に取り入れるのではなく、それらの複雑な姿を解析し、微分し、計算で求められるようにした。その結果、内戦で彼の残した設計図の多くは失われても、建築を続けることができ、現代の最新技術を取り入れることができたのだった。

 

ここにはガウディの遺体も収められている。自分の最高傑作の中で、そしてローマ法王が訪れて大聖堂に指定した建物の中で眠ることは、熱心なクリスチャンだった彼にとって望外の喜びなのかもしれない。たとえ道半ばにして亡くなったとしても、今も彼はサグラダ・ファミリアが出来上がっていくのを見つめていられるのだから。

 

おみやげ

おみやげタイム! サグラダ・ファミリアが入ったスノードーム超欲しい! これを職場へのおみやげにして嫌がられたい! と思ったけどもそこは自重(笑)

自分用に魔方陣ピンバッジ(受難のファサードに描かれている)と、グエル公園のモザイクトカゲマグネットを購入。

 

感想

サグラダ・ファミリアを出て、公園のベンチに座ってサンドイッチで昼食をとった。池のまわりの桜には、もう花が咲いている。池の向こうにはサグラダ・ファミリアがそびえ立っている。

あっという間の3時間だった。感動と衝撃でまだ頭がクラクラする。

「写真で見るだけではわからない」という言葉の意味を、これほどまでに実感した日も無かった。見て触れて感じて、そのことに思いを馳せてまた感じて。どんなに映像技術が進歩しても、今日のような感動を得ることは叶わないだろう。この3時間のためにはるばる15時間かけてスペインまでやってきた価値もあるというものだ。

 

だがしかし! 旅はここで終わったわけではないのだ。午後からはさらにガウディ尽くし。天才の骨の髄までしゃぶり尽くしてやるぜ!

2012-03-22

はじめてのヨーロッパ 〜ガウディとダリを訪ねて〜 Part2

バルセロナにたどり着いたのは夜7時。

時差が8時間あるから日本時間は翌日の午前3時で出発したのがお昼の12時だから、スペインまでの所要時間は合計15時間!

ヨーロッパは遠いなあ。航空運賃は安いけど、時間の壁はまだ健在だ。

 

スキポール空港で入国手続きは済んでいるのでここでの手続きは特になし。ヨーロッパはいいねえ。半透明の緑色のプラスチックで彩られたバルセロナ空港を出てタクシーを捕まえる。さあ、豪華ディナーだ!

 

Comerc, 24

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ガイドブックによると、バルセロナには最新の科学を用いた「ガストロノミー」という料理を出すお店が多いそうな。その中から「コメルス24」というレストランに予約を入れていた。ミシュランで★1つをとっていて、シェフは「世界で一番予約をとるのが難しい」お店の出身だそうな。

初ミシュランで期待に胸が高まる中、タクシーはお店の前に到着した。空港から市内までは30ユーロ。3〜40分程度だった。

 

嫌な予感

店の中に入って名乗ると、「オープンは20時30分だから外をぐるっとまわって時間を潰してこい」という。おいおい。5分くらい中で待たせろよ、と思うが仕方なく外へ(-_-;)

入る時に店の前に立っていたカップルも同様か。土地勘もなく、スーツケースも持っているので歩きまわるわけにもいかず、そのままオープンするのを待っていた。なんだかなー。

 

言われるがままに

店に入って従業員にコートと荷物を預け、席へと案内される。グラスに炭酸水を注がれたけど、このグラスは来る前からテーブルに置きっぱなしのもの。飲んでいいものなのか迷う。後からきたお客さんが飲んでいるのを確認してようやく口にすることができた。やれやれ。

食器をテーブルに置きっぱなしなのはヨーロッパではよくあるとわかったけど、グラスはなあ。衛生的にどないなもんじゃい、と思ってしまう。

 

続いて注文を取りに来る。ウェイターが、オススメはコースだが、フェスティバルコースと、グランドフェスティバルコースがあり、グランドな方は本当に素晴らしく、このテーブルとシェフは直結していて思いのままだ、みたいなことを熱弁する。5分待ってやるからよく考えておいてくれ! と言って立ち去ったが、キッチンと意思の疎通なんて無理があるだろう、とは思ったけど、デザートが5品出るというのに反応しているのでグレートな方にした。

ちなみに意思の疎通に関しては、ウェイターから

「英語とスペイン語どっちがいい?」

と聞かれて英語で話していたのだけど、彼も英語力に無理があったのか次第にスペイン語混じりになって料理の説明も聞き取れなくなり、キッチンうんぬんよりも目の前の彼との疎通が図れなかったことをいい添えておきたいm(__)m

 

そして豪華?ディナー

ぼんやりと待っているとパンを持ってくる。3種類のパンから好きなのをひとつ選ぶらしい。カタルーニャ地方伝統だという丸くて美味しそうなのを選んだが、なんだか焦げ臭い味だった。

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そしてオリーブオイルを4種類持ってくる。普通なら戸惑うところだけど、事前にオリーブオイルの食べ比べがあるというのを知っていたので余裕の態度。パンにつけて食べると確かにオイルによって風味は違うけど、それでなにか?と思う。油だけでパンを食べても美味しいものじゃないしね・・・(´・ω・`) 適当な所で「もう満足か?」といって下げられるし、どうにも意味のわからないところ。

 

最初はやたらしょっぱいカリフラワースープと、冷たいカリフラワーが出てきた。これは美味しいの? スープはそのまま飲むにはしょっぱいけれど、カリフラワーは2個だけ。浸して食べてもソースじゃないからあまり意味がない感じ。ちょっと困惑。

続けて出てきた白身魚の刺身と黒ごまソース和えを食べて、美味しくないぞ!と電撃のように思った。どうしてこんな組み合わせになるんだろう。

ピザは煎餅みたいで、それを無理やりピザカッターで割って、というか砕いて盛ってよこす。雑。

グリコの「コロン」みたいな食べ物は中のクリームがしょっぱすぎなければ美味しかったなあ。

 

料理が期待したレベルじゃないので、ここらへんで「気取っていてもしょうがないな」と思って写真を撮りはじめた。

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続いて出てきた生牡蠣ドライアイスによる演出。おおー!と思ったけど、全然冷えてなくてがっかり。見た目で裏切る、というか見た目に騙された。

エビのワインビネガーシャーベット添えは酸っぱすぎて如何ともしがたった。

 

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スープにはちょっと期待。クローズアップ現代で紹介されていた、スープの中にスープが入った新しい味!

のはずがどうなんだろう。外のスープは昆布のだし、中のスープはカツオのダシなんだけど、どちらもわざとらしいぐらいに濃くて、ダシとして失敗の部類。厨房に行って出汁のひき方を教えてやりたくなるレベル。飛行機の中で北大路魯山人の「出汁のとり方」を読んでいたのでなおのことだ。

 

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出た!しめ鯖!! 鯖の食感とフレークのサクサク感が凄まじいまでのミスマッチ感を漂わせる・・・。これなら機内食で食べた奴のほうが美味しかったぜ。

 

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マグロカルパッチョはイクラと卵の黄身のモッタリ三重奏。もっと、こう、アクセントを:(;゙゚'ω゚'):

 

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イカとミカンの炒めものはまあまあ。居酒屋で出たら普通に食べるね。味が濃すぎるのでご飯食べたくなった。

 

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これは唯一美味しかった、卵とトリュフ。味は異常に濃すぎるけどトリュフはとことん美味しい! 料理の腕がどうこうじゃなく、トリュフが美味しい!!

 

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とてもとてもさみしいパエリア。パエリアは米に芯まで火を通さないことはわかるけど、昨日のチャーハンをレンジで温め直したような気分になれる。せめて熱々で食べたかった。

 

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この泡は、出た!スプモーニ!! 期待して食べるも、口の中でシュワシュワと溶けて消えるだけのただの泡。お刺身を食べるには味が足りず、霞を食べたような気持ちになれること請け合い。

 

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お肉〜。ワインの味がうるさいけどまあまあ食べられる。大根のサイコロはとぼけたような味。

 

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デザートはなんだか色々出たけど忘れた。甘いばっかりで美味しくないし。もう食べ疲れたよ。途中から早く帰って寝たいと思っていた。

 

結論

これが新しい味なのかどうか分らないけれど、とにかく一貫して突飛な味のものばかり食べさせられて疲れた。酸っぱいかしょっぱいかばかりなんだもの。さらに良くないのは全般的に料理がぬるいこと。温かい冷たいを感じることも味覚の一部だと思うんだけどね。見た目は面白いけれど、味覚に関しては非常にいまいち。ガストロノミーなんてこんなものか、と思った。

そもそもエセ和食で創作を気取るのが浅いよね。日本食を知らない外人にこういうのを食べさせて「どうです?新しいでしょう!」とドヤ顔をしているようじゃ、テキサスロックンロールスシで出るというブルーベリージャム巻寿司とレベルは変わらない。

ミシュランは凄いでござるとか言うけれど、そんなものは全然信用ならないことがよく分かった。同じぐらいの価格帯でも、先日食べた「天ぷら田ざわ」の方がずっと料理として洗練されていた。こーゆー目新しいだけの料理を肩書きで美味しがっているようじゃ人としてダメだ。

 

とんでもない料金

やれやれようやく終わった、とチェックを頼んで、出てきた領収書を見て思わずコーヒーを吹き出すところだった。

最初に出てきたパンとオリーブオイルは一人8ユーロ、黙っていても注がれる炭酸水で4ユーロ、食後のコーヒーまで別料金で3ユーロ。コースで高い金取っておいてこれかよ! ケチくさいなあもう。

店はお客さんでいっぱいだったけど、儲かってないのかなあ。必死でグレートなコースを勧めていたし、派手に見えて経営は苦しいのかもな。帰国したらレビューで徹底的にこき下ろしてやろうと心に決め、店を出ることにした。

 

まだまだトラブルは続く

タクシーを呼んでもらって(さすがに電話代は請求されなかったw)、出ようとするとコートがない。店員が探しているが出てこない。おい!一流レストランじゃないのここ!?

いくら探しても出てこない。すると、途方にくれたウェイターを脇に押しのけて、ちょっと偉そうな男が出てきてこう言った。

「我々はきちんと管理していたのだが、誰かがあなたのコートを持っていったようで、あなたのコートがどこにいったのか分からない。アイムソーリー

はあ!?( ´゚д゚`)

「アイムソーリーで済ませてんじゃねえよ、オレはお・ま・え・た・ち・にコートを預けたんだぞ! どっかに行った、じゃなくて、ユーがロストしたんだろ! ふざけんな!

日本語混じりに怒鳴りつけると急に彼の態度は変わって、

「オーケー、ユーのお怒りはごもっともだ」

と言った。何を言い出すかと思って聞いていると、こう続けた。

「我々にはふたつのオプションがある。一つには持っていった誰かが返しにきたら、それを受け取って君に返すことだ」

こっちは旅行中で、そんなの悠長に待ってる場合じゃない。もうひとつは?

「もう一つは君のコートの代金を支払うことだ。だいたいいくらだったのか教えてくれないか?」

それを聞いて僕はため息をついた。

選択肢はそれしかないか。幸いバルセロナは暖かいし、あれも1年着ているし、ここで買い換えるのも悪くない。

「分かった。200ユーロだよ」

ところがそれを聞いて顔色が変わる。口がワーオの形になる。いやいや、コートは普通もっと高いから! ここは驚くところじゃないから!

彼は慌てた様子でどこかに電話をかけ始めた。そして、何度かやり取りをした後に我々のもとに戻ってきて、自信ありげにこう言った。

「私たちは予約を受ける時に相手のホテルの番号を控えておくのだ。君たちの前に帰ったお客は一組しかいなかったため、幸いにして捕まえることができた。間違って持っていったというので、私がこれからモーターサイクルでそれを受け取って、君たちのホテルまで届けよう。必ず届けるから、トラストミー」

えーーーーー(゜_゜)

いや、まあいいけどさ、いちいち怒らないとそのオプションは出てこないの? めんどくさかっただけちゃうの? 文句言わなかったらテヘペロで済ますつもりだったでしょ? ドヤ顔でいう立場じゃないでしょ?

突っ込みどころは多々あれど、ノーといえない日本人では泣き寝入るしかない状況だった。危ねえ。やっぱりあれだ、ガイジンにはガツンと言ってやらなきゃダメだ。

 

ホテルに帰ってしばらくすると彼は約束通り届けてくれて、がっちり握手して「よい旅を!」と言って去っていったけど、彼を見送りながら心に浮かんだ言葉は、

「なんだかなあ」

だった。味がど〜しょ〜もない店は、サービスの面でもヒドイという事実。このヒドさ、まさにワールド級。死ぬまで語り継げるわ。

到着早々すごい目にあったけど、事故やら泥棒やらの類でもなければ、なにか自分に落ち度があったわけでもなくて良かった。まあ、強いていうなら、コメルシ24を選んだ自分が悪いのだけど。

ぐったりと疲れてベッドに入る。サグラダ・ファミリアに行くため早起きしなければならない。今日で厄を払い落として、明日からはノートラブルでお願いしたいぜ。とほほ。