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鵜の目鷹の目 RSSフィード

2007-09-06

きれいなファンタジー

序盤はつらかったけど、そこを乗り越えて正解でした。

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

何がつらいって、最初は情報が少なすぎてもどかしいのです。何でここにいるのか。なぜここに来たのか。どうして救われたのか。そういう疑問を全て埒外にされておいてけぼりにされた気分になりました。

中盤以降は少女の背負ってきた苦痛と、それを乗り越えて「生きたい」という想いが伝わってきて感情移入できるようになります。そうなると森の様子や少女の姿が心の中に浮かんできて、暗いテーマを持ちながら正統派にまとめている点と合わせて、きれいな物語だと感じました。ラノベというより童話に近い純粋なものがあります。なぞめいた表紙も、もしかしたら反ラノベっぽい気持ちがあったのかも。

言葉遣いが全般的に荒削りだけど、こういうのはこれからかと。次回作も楽しみです。

 

45/100

 

他人のことがそんなに気になる?

最近流行のベーシックインカムですが、小飼弾さんも賛成とのことでエントリーをあげていました。自分とは目の付け所が違っていて良かったです。

 

ベーシック・インカムの世界においては、受給者はただ受給されたものを費消するのではなく、どう利用するのかというのを自分の頭で考えなくてはならないのだ。

そう考えれば、ベーシック・インカムというのは決して善意のバラまきでないことがわかる。むしろ「それで何を買うか」という消費行動を通じて、意見を半強制的に提出させる仕組みですらあるのだ。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50907051.html

 

『神の見えざる手』っぽくて好きだけど、現実ではうまくいかないのは消費者がしばしば非合理的な行動を取るから。それで僕はこの前ベーシックインカム論について

 

懸念があるのがギャンブル(というかパチ屋)と酒。廃人を増やしたってしょうがないし、1国2通貨制度を取るしかないのかな。BI(ベーシック・インカム)円を普通の円と分けて、BI円は使うのに制限をつけるとか。まあここら辺は突っ込みどころけど。

http://d.hatena.ne.jp/Red-Comet/20070904#p1

 

と書いたのだけど、弾さんの主張はもっと過激でした。

 

ベーシック・インカムが始まれば、当然それで飲んで打って買うものも出るだろう。しかしそういった行動にオカンのごとく文句を付け、「正しい行動」を押し付けるのは、自由主義の主張に悖る。

 

当初から「わけへだてなく全ての国民に生きるための資金を与える」制度なのに、わけへだてなくの部分をおろそかにしてしまっては無意味でした。う〜ん、目からウロコ。

 

この制度に反対の人とは、要するにただ飯食っている人がいるのが嫌だってことに尽きると思うのです。リンク先のコメントとかトラバとか見てると内容分かってなくて脊髄反射的に書いている人多すぎだし・・・。自分は"苦しんで"稼いでいるのに隣の奴が朝から酒飲んでるのは許せないっていうひがみなんですよね。働く人が少なくなれば給料も上がるし、むしろ職場の役立たずが相当数いなくなると思うとワクワクするんだけど(笑) 別に貧乏人の足引っ張ったって自分が金持ちになれるわけでもないのにね、とも思わなくは無いです。

 

一番僕が嫌いなのは、弱者のまねをする人。怠けた挙句社会の底辺に転がり落ちて、世間が悪い政府が悪いと文句を言うことで金をせびろうとする人間。それでワーキングプアの話の時には噛み付いたりもしたんだけど(笑)、ベーシックインカムならばそういう"駆け引き"が関係なくなってしまうんです。生活保護も年金も失業手当も全部立場が一緒。国民の権利として胸を張って受け取れるお金ですから、差別も引け目もなくなってみんな自己実現のためにいくらでも時間を費やせばいいんです。そしたらもう少し、世の中がほんわかするって思いませんか? 衣食足りて礼節を知るっていうじゃないですか。みんなが明日のおまんまの心配をしなくて良くなれば今よりも随分平和な国になると思うんだけど、どうでしょうかね。

 

どうしてこう最近は他人の足を引っ張ることに熱心な人が多いんだろ。さんざんあげつらって代案も建設的な意見も無い人が増えたのは、やっぱりマスコミのせいですかね。やれやれ。