Hatena::ブログ(Diary)

ヘビ1級タイトルマッチ

2016-10-04

これはひどい。id:hagexが。

ブログ界の痛快ビッグダディ!? 八木仁平氏とその御家族がブログで活躍 - Hagex-day info

以下に記すことは、お父さんを知っている立場からのポジショントークだと思ってもらっても構わない。

このことは明確にしておいた上で、id:hagexのこのエントリについて意見を表明しておく。

お父さんをさらす意味ないだろ、と。


やぎろぐがやっていることについて、その全てを知っているわけではないけれど、

その名前をネット上で見かけるたび、倫理上ダメなことをしているっぽいなあ、と思うことがほとんどだったし、

好きか嫌いかといえば、視界に入ってほしくない、というのが偽らざる心境だ。

そのやぎろぐが、僕の知っている人の子息だと知って、

「何であの立派なお父さん*1から、やぎろぐが育つの……」と驚愕したのも事実だ。

だけど、さ。

別にお父さんが「やぎろぐ」の倫理上アレな行為をやらせているわけじゃない。

「親なら子供が道を外していたら注意しろ」みたいな言い分もあるかもしれないけれど、

やぎろぐももう、いい年した大人なんだから、親の責任をいつまでも問うのもおかしなものだろう。

加害者の親を引っ張り出して何か言わせようとするマスコミや、

「ぼくのかんがえた正義」を振りかざして、加害者家族などに嫌がらせをする一般人が

ただただ醜悪なように、

やぎろぐの非道を語るのに、「親」という以外に関係もないお父さんや、その職業、そしてブログをさらすのは醜悪だと思う。

ましてや、

ちなみに、パパンのブログを見つけて、今年の3月1日はてなブックマークをしたのですが、速攻で「コメント一覧は非表示に設定」にされて笑ってしまった。

なんて書いてるけど、別に攻撃的なこととかデマとかを書いてるわけでない、一般人のブログのコメント一覧なんて、非表示にしようが自由だと思う。

それをわざわざあげつらって笑うなんて、ネットに毒されすぎじゃない?

ともあれ。

これはある意味美意識の問題だし、id:hagexがそれをよしとするなら勝手にしろとしか言いようがないんだけど、

僕はid:hagexの今回の行為を醜悪だと思ったし、そのことを表明するのも勝手にさせてもらった。

追記

親は関係ねえだろ、親は - 今日も得る物なしZ

杏萌えさんがほぼ同じこと書いてた。

*1:このお父さんと、最初にお会いしたのは経営者交流会だったと思うけれど、たまたま居合わせた、経営者でもない、年齢も2回りぐらい違う僕に対して、対等、というより、へりくだって接してくださったことが、今も印象に残っている。また、経営者としても、「会社は経営者でなく、従業員や社会のために存在する」という思いを原点に、実際に待遇などへ反映させようと努力していることをうかがい、感銘を受けたものだ。ファンといって差し支えないので、客観的に立派かどうかは分からないが、ここでは主観としての心の動きを述べているので、「立派」といっていいだろう。

2016-09-27

新規のお店に行くということ


それがいいことかどうかはともかくとして。

友人知人などの推奨でもない限り、新規のお店、ましてや常連同士で固まりやすい、個人経営の居酒屋を開拓するのって、本質的には結構難しいことだし、

そういう情報がないならば(ないからこそ)、勇気を出してえいやっと飛び込んでは、当たったり外れたりしながら開拓していくのが、一つの面白さというか、楽しみでもあると思う。

だから、開拓するときは、1人か、気心の知れた少人数でやるのがいい。

外れだったときの被害を最小限に食い止めるという意味もあるし、

外れなら外れで、「あの店は合わなかったね、外れだったね」と、内輪の笑い話として消化できるからだ。

言い換えると、外れをつかんだときに、笑い話にできないような相手と、新規開拓してはいけない。

ましてや、大事な人を連れて行くなら、どこの誰かも知らない人間がつけた評価なんて、絶対に当てにしてはいけない。

−−−

さて。

もう食べログは信じない

を読んだ。

一読して、追い出された理由に関する、書かれていない情報も多そうに感じたので、店主・店員や常連客に対して思うところは特にない。

ただ、本当にここに書かれた通りならば、この店はいずれ死ぬ。

一見さんを冷遇するような常連をつけてしまった店の前途は、死ぬ以外にないからだ。

それはさておき。

食べログを信じたことが、この書き手の一番のしくじりかというと、そうではなくて、

もちろん、食べログをはじめとする口コミサイトの情報自体、信じるに値するものではないのだけれど、

このケースの場合、「新規店に飛び込む」という行為に対する覚悟を持っていなかったことが、悲しい思いをした原因だと思う。

全体的に見れば、食べログとかの口コミサイトによって、新規開拓の敷居も、外れを引く確率も下がっているのだろうけれど、

じゃあ、実際にお店に入ってみて、実際どうなのかとなると、

冒頭に書いた通り、本質としては、飛び込みと何ら変わりない。

なぜなら、書かれている口コミなんて、誰が、どんな感情や意図を持って書いたかも分からないし、

読み手がどういう好みを持ち、

どう使いたいかを知って書いてくれているわけでもないからだ。

そもそも、口コミサイトの情報だけでお店の全てが分かるかといえばそうではなく、

来店した時間帯とかそのときの客層とか(この例でいえば、常連が一人もいないタイミングなら、どうだったろうか)、

あるいはお店の仕入れ状況や、その日に入っているアルバイトの質、さらには店主・店員の気分や体調なんかでも、

印象や感想は全く異なってくるだろう。

もっというと、そういう種々雑多なベクトルを持つ情報を、ただ1つに集約させる「点数」という評価値は、

ちょっと前に騒動になった点数の重みづけやら金で買う云々という以前に、

評価値として、意味のないものだと認識している。


話を戻すと、先の書き手に対していうならば、

どれだけ口コミの集積しているお店だとしても、

どれだけ評価が高そうに見えたとしても、

初めて行くお店はやっぱり初めて行くお店であり、

外れを楽しみ、仲間内で笑い話に昇華する覚悟を持つべきだったのだろう、と。

だから、今回の不運は、食べログを信じたことでも、追記にある

タイトルは「もう個人経営居酒屋は信じない」が適正ですかね?

でもなく、

「外れたときの覚悟を持っていないのに新規のお店に飛び込む」という、性格に合わない行為をしたことが原因なのだと思う。

−−−

あとは余談。

こういう話の流れで、

「食べログなどの口コミサイトは、営業時間や所在地を確認するもの」

と言う人がいて、それは95%正しいのだけど、

実家の食堂が、食べログでは営業時間と定休日が間違えられていて、Rettyに至っては、加えてアクセスの記載もでたらめだということにこの前気付いたので、100%信じない方がよいようです。

誰かが親切心で書いてくれたであろうことは分かるので、その気持ちには感謝申し上げたいのですが……。

2016-02-25

高嶋ちさ子氏に対する私感

子供の3DSを破壊した高嶋ちさ子のウソ | N-Styles

を受けての、

茂木健一郎 公式ブログ - 高嶋ちさ子さん、謝罪するも「ウソ」のニュースに思う。 - Powered by LINE

を読んだ。

みなさんは、どのようにお考えになりますか?

僕はこう考えた。

高嶋氏は、自分および自分の教育論・教育方針をよく見せるためにウソをつき、そのウソを広めようとした。

それが高嶋氏のパーソナリティーだというなら、僕はそういう人に対し、個人的な感情として、信用を置かないし、置きたくない。

つまり、僕の思いは、批判ではなく嫌悪である。

(自分個人についていうならば、嫌悪を元にした批判をする気はなく、たとえそれをしたところで、書き手である自分も、読み手も、もちろん高嶋氏も、得る物は何もないだろう)

一方、そんな高嶋氏のパーソナリティーを好ましく思う人もいるだろう。それはそれで結構なことである(嫌みではなく)。

高嶋氏のお子さんについては、今回のことで、母が「自分のためのウソをつく人間」だと知ってしまったことに対し、痛ましく思っている。

お子さんには、そんな高嶋氏を反面教師として、強く生きてほしい、と願ってやまない。

2016-02-22

何やってんだ!今の私

女子大に入り、今の女子大生活に満足している私だが、時々ふと今の自分に疑問を持つことがある。

女子大というからには、教授や講師陣を除けば、大学の中で存在するのは女子か女性かメスか♀。女性比率でいえば、タービンズを凌駕し、ネネカ隊に迫る勢いである。あえて言おう、メスであると!

最初は異様に感じたものだが、慣れてしまえば天国である。下ネタは言い放題、笑い放題。人前で放屁しても眉をひそめられることがない。これが、以前は良妻賢母を校訓とした女子大の実態である。きっつー。

もちろん、女子大生の中にも二種類いる。それは処女か非処女か、なんて話ではない。本当に真面目で、勉強したい、あわよくばいい会社に就職したいと考える、意識の高い女子大生か、近づきつつある自分の賞味期限を意識しつつ、今ほど輝ける人生を送れる季節はないからと、私生活を充実させようとする女子大生か、である。なお、私がどちらのタイプであるかといえば、断然後者である。前者の後者ではない。後者の後者だ。

なるほど私も毎日社畜のごとく、決まった時刻に起き、決まった電車の決まった車両に乗って、決まった中年男の加齢臭をかぎながら学校にも行くけれど、それは勉強するためというより、友だちと楽しくおしゃべりしたいからだ。42歳・求職中の元課長なら1時間5000円取られるスキンシップ込みの濃厚サービスも、女子大なら無料である。

男性とのファーストコンタクトにも積極的だ。コンパのお誘いには、私は「はい」か「YES」かで答えている。メイクに服装にと気合を入れ、今日こそは強襲装甲艦ハンマーヘッドの侵入を許してしまうのではないかと夢に見つつ、数時間後、破れたものが膜ではなく夢であったとしても、またハンマーヘッドの話ばかりしているのである。

だがしかし。そんな一喜一憂の渦中では考えが回らないのだけど、ちょっとした時に、私何やってんの?って思うことがある。

所詮女性大生。頑張ったところで、メイクもファッションも高校生に毛の生えた程度の、背伸びも痛々しいイケてない女子大生である。私は小学生ですでに毛は生えていたけれど。

持っている服にもメイクにもそれほどお金をかけられないし、丸の内界隈の意識の高いOLと比べれば安っぽい。

なのに、何でこんなに頑張るのだろう。

女子大生という今しかない輝きをもっと出せばいいじゃんと思う一方で、こんな生活を一度リセットしたいなって思ってしまうのだ。

リセットボタンを押すことができたなら、どんな自分に生まれ変わるのだろうか。勉強は、バイトは、濃厚サービスは……。

リセット後の希望は特にない。ただ、いい波には乗りたいとは思っている。具体的には、稲村ジェーン。20年に一度訪れるという伝説の大波に。

生まれて20年、希望の轍を膨らませてきた私だが、あと少し何かがあれば、何か少し勇気があれば、リセットボタンを押さずとも、伝説のハンマーヘッドを膨らませる大波が訪れるのだろうか。そんなことを日々考えているのである。

(この文章はランサーズで女子大生の日常をフミコフミオさん風に書いてもらった。(追記あり) - コリログを読んだ後、42歳のおっさんと20歳の女子大生になりきりつつ、タイトルの言葉を数十回頭の中でリフレインさせながら62分間でリライトした)

2014-09-18

仲間由紀恵さん結婚とのことで…田中哲司?

朝食でも買いに行こうかと、まだ目覚めきってない体を動かして、ついさっきコンビニに行ってきたんですけどね。

新聞棚の1面を見るともなしに見ていたら、「仲間由紀恵結婚」って、日刊スポーツに。他紙には出てなかったので、スクープですかね。誤報でなけりゃ。

そんときには、何の感慨もなかったんですけど、家に帰って、誰と結婚するのかな、と検索して、リアルに買ってきたばかりの茶を吹き出しました。田中哲司って…。

僕もすでにチケット取ってるんですけど、ちょうど今日から芸劇で始まる*1『背信』って舞台に出演してます。

葛河思潮社について-葛河思潮社

この舞台の演出を手がけ、ついでに出演してるのが長塚圭史で、妻は常盤貴子だという。

世の多くの男たちを「ぐぬぬ」と歯ぎしりさせた役者ふたりが舞台上で対決する『背信』、楽しみでなりません。

それにしても、新聞買ってないから分からないけれど、日刊スポーツは、舞台の初日に合わせてスクープ「してあげた」んだろうか?

*1:舞台自体は1週間ほど前から、神奈川芸術劇場で始まっているのだけど、こちらは「舞台稽古の延長線を見せる」的な意味合いを持たせてるそうで、芸劇以降の舞台とは意味合いが違うらしいです。

2014-08-21

どぶろっくの芸は痴漢のメンタリティとイコールなのだろうか

はじめに

まず、幼少のころから数多くの痴漢犯罪に巻き込まれていたという田房永子さんに、心よりご同情申し上げます。

章立て

LOVE PIECE CLUB - 田房永子 - どぶろっくと痴漢の関係を受けて、

1〜2は、田房さんが「痴漢が痴漢をなぜするのか」理解できた、という内容の妥当性について

3は、その補足

4〜5は、どぶろっくの芸に結び付けることへの是非

6以降は余談

となっています。

1 痴漢の心理について

「なぜ痴漢は痴漢をするのか」理由を知りたかった、という田房さんの思いは分かるつもりだ。その思いを抱えていた中で、『刑事司法とジェンダー』という本に出会ったこともいい。

だが…。

=========

 Yは強姦をしようと女性を襲った際、狙いを定めて自分が襲いかかったにもかかわらず、被害者の存在に驚いたのだという。また、女性を拉致したり、女性宅に侵入した時、Yが彼女らの生活空間に侵入したにもかかわらず、彼女らがYの世界に入ってきたのだと語るのである (「刑事司法とジェンダー」より引用)

=========

 加害を起こしている側が『被害者のほうから俺の世界に入ってきた』という、普通に考えたら意味不明なYの言葉が、私が今まで見た、全ての「痴漢」の行動の説明として、成立していた。

最も違和感を覚えたのはここだ。

"全ての「痴漢」の行動の説明として"と言ってしまったら、それ以外の動機を持った痴漢は「ないもの」になってしまう。

でも実際には、Yのような考えを持った痴漢ばかりではない、と僕は想像している。

この点について、以下の段落を引きながら考察してみる。

 そのあと私は電車内痴漢に関する取材を重ねた。電車内痴漢加害をしている最中の者はやはり「自分の半径1メートルを覆う『膜』のようなもの」を持っていると感じた。自分の『膜』の中に入ってきたのは女のほうであり、なぜかその女のことを何をしてもいい「もの」のような感覚で捉えていて、そこから独自のストーリー(大抵は「女のほうが欲情している」というもの)を展開させ、それに沿って行動している。

だから「相手の女性は痴漢行為を受け入れている。喜んでいる」と解釈したり、「電車の中で触られたがっているけど自分からは言い出せない女の子を触ってあげている」と親切心のようなものを持っていたりする。その行動自体は、まったくムチャクチャで一方的で意味不明なのだが、彼らの『膜』の中では矛盾がない。矛盾がないからこそ遂行できるわけだし、むしろこの「『膜』の中のストーリー」が無ければ、いくら発情状態の男でも電車内で見知らぬ女に触るなんてこと、できないはずだ。

痴漢の心理なんて分からないけれど、「無理やりに自分の劣情を押しつけて、嫌がる様子を楽しみたい」という動機もありそうだし、そもそも、相手が喜ぶとか親切心とかいったストーリーも何もなく、ただ「目の前の対象を触りたい」という欲求を発露させるだけというケースも多いのではないだろうか。

しかも、「できれば気付かれないように」。最低でも「告発されないように」。

例えば、どんな状態だったのかは分からないけれど、田房さん自身が次のような経験を書いている。

何の得があるのか分からない加害行為(スカートのひだをソーッとなでるだけ、とか)を自らしてくるあの感じ。

このくだりは、一読して「相手に気付かれないぎりぎりのところで触れたい」という考えの発露だろうと思ったし、そこには「相手の女性は痴漢行為を受け入れている。喜んでいる」という解釈も、「電車の中で触られたがっているけど自分からは言い出せない女の子を触ってあげている」という親切心もなさそうだ。

2 痴漢被害者が、痴漢加害者をどう認識するかについて

それなのに、痴漢の全てを、

「自分の半径1メートルを覆う『膜』のようなもの」を持っている

自分の『膜』の中に入ってきたのは女のほうであり、なぜかその女のことを何をしてもいい「もの」のような感覚で捉えていて、そこから独自のストーリー(大抵は「女のほうが欲情している」というもの)を展開させ、それに沿って行動している

という枠に押し込めて、痴漢被害者に理解させようとするのは、うまく言えないけれど、ダメな気がするんだ。

田房さん自身がどんな枠組みで痴漢を認識しようと、それは個人の自由だ。ご自身が最も安定する形で認識すればいい。

ただ、それを一般化して、痴漢被害者に押しつける行為とは、つまりは、「あなたも痴漢をこう認識しなさい」という「田房さんの『膜』の押しつけ」でしかないのではないだろうか。

−−−注:ここから先は、うまく言語化できていない。より良いたとえがあるなら、いつでも撤回する。

こういうたとえが適切でないことを承知で書くが。

例えば「何の得があるのか分からない加害行為(スカートのひだをソーッとなでるだけ、とか)」を受けた人がいるとして。

その人が「この行為はまともに痴漢もできない小心者が、たまたま私が目の前にいて、何の脈絡もなく、ただ『何の得があるのか分からない』痴漢類似行為をしてみたくなって、スカートのひだをなでただけなんだ」と自らを納得させ、心を安定させていたとして。

そこに、田房さんが出てきて「あなたはスカートのひだをなでられただけだと思っているかもしれないけれど、実はこのとき、あなたは『何をしてもいい"もの"のような感覚で捉え』られ、『そこから独自のストーリー(大抵は「女のほうが欲情している」というもの)を展開させ』られていた。全部が全部そうなのよ」と言い出したら。

それが絶対的な事実だというならまだしも、痴漢の心理の一面しか捉えていない、田房さんの妄想をこうして押しつけられたら。

ものすごく気持ち悪いんだ。

−−−ここまで。言いたいのは、田房さんの推論が許容されるならば、この推論も一つの考え方として許容されてもいいのでは、ということ。「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」のように。正直、このたとえ自体が「わら人形」になりかけていると思うのだけど、どうしてもうまく言語化できなかった。残念でならない。

3 田房さんのバイアスについて

後は細かい突っ込みだ。

電車内痴漢加害をしている最中の者はやはり「自分の半径1メートルを覆う『膜』のようなもの」を持っていると感じた。

誰に、どのような取材をしたのかは分からないのだけれど、この人、『膜』があるという先入観に則って取材しなかっただろうか。

先入観は認識をゆがめるし、取材相手も、その先入観に沿って話をしてしまいがちだ。

 例えば電車内痴漢は、「男性」が「満員電車」で「露出の高い服装の女性」によって「性欲」を「刺激」されて「女体に触ってしまう」、つまり満員電車と女性の服装によって誘発される犯罪であると一般的に認識されている。

どの界隈の「一般的」なんだろう。

痴漢が逮捕された云々の記事をきちんと読めば、空いている車内でも起こっていることは一目瞭然だし、痴漢に遭いやすいのは、露出が高いか否かではなく、おとなしそうか否か(=「痴漢です」と告発されづらいか否か)だというのは、元被害者でなくても、(一部のご老人andご老人と同じメンタルのおっさん・おばはんを除いて)そこそこ広く認知されていることだと思うのだけど。

こういう「痴漢への認識が甘い世間一般」というわら人形をつくって、その対比として「気付いている自分」を演出するのは、ちょっとどうかと思う。

自分が電車の揺れを利用して私の股間に手を伸ばしてきたくせに、こちらが「痴漢です!」と声を上げたら明らかに怒りを持った眼差しを向けてくるあの感じ。

そういう「痴漢ではない」「痴漢に間違われて迷惑だ」ポーズを取るのは、『膜』云々じゃなくて、単に、「捕まりたくない」という自己防衛本能が発動しただけのケースもあるのではないだろうか*1


4 どぶろっくの芸と痴漢の心理との相似について

さて、どぶろっくだ。

どぶろっくは、まさに田房さんが考察しているように、

観客は彼らの“男の妄想”を聞いて「んなわけねーだろ笑」「バカじゃないの笑」という呆れ笑いがこみ上げる、という芸

が受けているのだろう。

(なお、本当は、男の妄想に限らない。女性だろうが何だろうが、振り切った妄想がそれなりに面白いのは当たり前だ)

これについて、田房さんが、

 私には、どぶろっくのネタが、痴漢加害者が発想する「『膜』の中のストーリー」そのものにしか聞こえない。

と感じるのは、田房さんの認識として、尊重されるべきだ。

また、

 どぶろっくが歌う前に言う「素直になれない全ての女の子たちに捧げます」というキャッチコピーも、シャレにならなくて、鳥肌しか立たない。

についても、このキャッチコピー自体が「以後は全部ネタですよ」という保証というか証明になっているんだけど、これを「シャレにならなくて、鳥肌しか立たない」のであれば、あなたにとって合わない芸なのだ、と言うほかない。

いや、合わないのはしょうがない。誰にだって、嫌いな芸風、嫌いな芸人はいるものだからだ。僕にもある(いる)。そして、その理由は各個人の、ごくパーソナルな領域に由来している。当然だ。

田房さんは、自身が理解したと思っている痴漢加害者の心理と結び付けて、鳥肌を立てた。

それも仕方がない。


だが、1〜2で書いたように、痴漢加害者が加害行為に至る際、全てが「自分の半径1メートルを覆う膜のようなものの中に、女の子が入ってきた、という感覚」を持っているとは、僕は思わない。

また、どぶろっくは、痴漢の心理をネタ元にしているわけでもないし(少なくとも、そのような公言はしていないはずだ)、「白目向いて寝てましたけど、それって僕の股間を見て失神してたんですよね」などと特定の相手に真顔で言ったわけでもないだろう。

田房氏は痴漢の心理を『膜』だけで理解しようとしたから、そう感じるのだろうが、それはどちらも「突飛な妄想」という点で単に似ただけだ。

だから、

 そんなどぶろっくがこんなに老若男女に大人気なのは、痴漢などの性犯罪に関する知識が日本の世の中に浸透していないことの表れである。

 だけど、「どぶろっくを笑う世界」には、痴漢などの性暴力は存在しないことが前提になっている。同じ世の中にそういった被害は実際にあるのに、その被害とどぶろっくは別々のものと認識されていて、観ている人たちの中で、まったくつながっていない。

は、田房さんの認識の狭さを原因とする、論理の飛躍だ。「妄想」の言葉、その表層しか見ていない。

田房さんが、何をどう嫌おうが自由だ。

だが、それを変に一般化してはいけない。

 女子中学生が痴漢に遭って「マジ痴漢ってなんなの?! ムカつく!」と言いながら、どぶろっくを見て笑っている、という状況は異常だと思う。

そういう女子中学生は本当にいるのかという疑問は置くとして、――痴漢に遭遇した経験のある女子中学生が、そりゃ、「この前女子中学生を痴漢したら、嫌がっているように見えたけれど本当は喜んでたぜ」とかいうセリフに笑っていたら異常かもしれないけれど――、痴漢の『膜』とは本質的に関係ないどぶろっくの芸に笑うのは、別にアリだ。もちろん、どぶろっくを見て、田房さんと同様にムカついてもいい。

どぶろっくを見て笑うことをもって「異常」と断言するのは、その女子中学生が何を面白いと感じるか、という自由をあまりにも軽視している。田房さんがどぶろっくの芸を嫌う自由が尊重されるのと同様、女子中学生がどぶろっくの芸で笑う自由も尊重されるべきだ。

「痴漢などの性犯罪に関する知識が日本の世の中に浸透していないことの表れ」以前の話として、「痴漢に遭う」ことと、「どぶろっくの、しょーもない論理の飛躍を笑う」ことの間には、大きな隔たりがあるのだから。

5 「教育」について

最も意味が読み取れなかった部分はここだ。

 どぶろっくは痴漢加害者の発想をとても的確に表現し、分かりやすくまとめているので、中高生向けに教材として使って「痴漢はこういう心理でいる場合が多い」ということを教えて欲しいし、そこから自分がどうすればいいのか考える授業をしっかりやってほしい。ていうかやってないのがおかしすぎると思う。

前段で「全て」と言っているのに、ここでは「多い」では矛盾だよね、というのはともかく。

仮に多くの痴漢加害者の発想がこの通りとして、では、それをどのように「自分がどうすればいいのか考える授業」へ結び付けるのかが、本気で想像つかない。

「痴漢の『膜』の中へ入ってはいけないよ」と注意を促す? 田房さんの経験を元に考えてみたけど、どうしようもないよね。

「痴漢されたのは、あなたが相手の『膜』の中へ入ってしまったからだよ」と説明する? そんな説明で納得できるものなの? 田房さんは、「つながった」おかげで一人合点できているのかもしれないけれど、じゃあ全員が同じ論法で納得しなきゃいけないの?

田房さんの意図とは違うことを書いてるかもしれない。申し訳ない。でもこれ、本気で分からないんだ。

せめてここをきちんと書いてもらえれば、過度な一般化には警戒しつつも「そういう授業もアリかもしれませんね」と言えるのだけど。いや本当に。

6 余談:どぶろっくの芸について

田房さんが挙げているネタのうち、

「夜道で前を歩いてた女が、こちらを振り返って急に歩くペースを速めた。もしかして、俺を招くために部屋を片付けたいんじゃないのか?」

という例は、僕個人としてはいいデキだと思わない。ここに出てくる「振り返って急に歩くペースを速めた」女性は、(フィクションだけど)「ある種の怖さを感じた」ゆえに取った意味のある行動を、「別の意味ある行動」に曲解しているだけだからだ。

そうではなく、

「電車で席に座っていたら/隣に座った女が/俺のジャケットの裾をおしりで踏んでいるんだ/もしかしてだけど/俺が降りるのを食い止めてんじゃないの?」

「ファミレスで女の店員に/料理を注文したけど/いつまだたっても運ばれてこないんだ/もしかしてだけど/誰が持って行くか女たち揉めてんじゃないの?」

といったネタの方が好きだ。何も考えていない無意味な行動を、突飛な妄想で意味あるものにふくらませているからだ。

どぶろっく当人やファンがどう思っているかは分からないけれど、田房さんの肩を少し持つなら、「ペースを速めた」ネタはあまり笑えないな、とは僕も思う。

終わりに

自分はどうしてあんなにたくさん痴漢に遭わなければならなかったのか、考えていきたい。

本当に何でなのでしょう。田房さんを助けることができなかった(助ける場所にいなかった)自分が、残念でなりません。

この世から、痴漢の被害に遭われる方が少しでも減りますように。可能ならゼロとなりますように。心からそう願っています。

おまけ

本文とは違うのだけど、強烈な違和感を覚えたので記しておく。

f:id:Ri-fie:20140821205929j:image

http://www.lovepiececlub.com/lovecafe/mejirushi/tabusa_20140818.jpgを引用)

右のイラスト、「そして〜」以降が分からない。これまでの論旨や、イラストの前段を受ければ、むしろ「妻子が俺の『膜』の中」に入って来ているから、何ちゃらかんちゃら(ex.何をしてもいいと思っている、暴力を振るう、など)、という展開になるはずだ。

これって、おそらく「育児に協力的でない男」という叩きたい敵(=結論)が先にありきで、それなのに『膜』の話へ強引につなげようとしたから、変に食い違ってしまったのではないだろうか。

僕は、結論ありきの人をあまり信用しないし、できれば、「味方」の陣営にいてはほしくないかな。

*1:中には本当に痴漢えん罪だったという人もいたかもしれないけれど、それは置いておく。

2014-02-04

「この人、将来性あるなー」と感じる男性の特徴7タイプ

結婚しても苦労しそうな男性とはお付き合いしたくないもの。そこで今回は、恋愛経験豊富な20代、30代女性のみなさんに聞いた「将来性がある」と感じる男性を紹介します。

【1】「見たい映画の上映時間を調べてない」などデートの段取りが悪い

デートがグダグダだと「プライベートを削ってまでも、仕事に意識を集中させているんだろうな」と想像します。

【2】「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えない

簡単にお礼やお詫びを言わない姿は、その無骨さゆえに上司や取引先からの評価が良さそうです。

【3】「その服かわいいね」などお世辞や社交辞令が言えない

お世辞・おべんちゃらを言わない人は、仕事に自信がある証拠。派閥争いなどにも巻き込まれなさそうです。

【4】「いつか絶対金持ちになる」など夢ばかり語って行動が伴ってない

夢は語り続けないと行動にも反映されません。その夢をいつか実現させるタイプです。

【5】店員に対して横柄な態度を取る

"言い方は悪いが所得の低そうな人ほど、牛丼チェーン店で店員に「ごちそうさま」と言う(本来不必要なレベルの)礼儀正しさを備えているように思えるのは興味深い。"そうですよ。

【6】ほしいものがあれば手元にお金がなくてもカードで何でも買う

お金は後で稼げますが、時間と後悔は取り戻せません。時間への投資ができる、計画性のある男性は仕事も計画的にやっている可能性大です。

【7】マジメ過ぎて冗談を交えた楽しい会話ができない

マジメな会話のできる、マジメでしっかりした人同士の強力な人脈を持ち、ビジネスチャンスを物にできそうです。

普段の何気ない行動に、「出世の見込みあり!」と判断できるポイントがたくさん埋もれているようです。いまの彼と結婚を考えている方は参考にされてはいかがでしょうか。


言うまでもなく、元ネタと同様ジョークですので、本気にされないように。

元ネタ

http://girl.sugoren.com/report/1391400247525/