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Mozilla Flux RSSフィード

2009-04-01

速報:Firefox.nextのコードネームは「Namoroka」

Firefox.next(Firefox 3.5の次のバージョン)のコードネームが発表された。「Namoroka」といい、マダガスカル共和国にあるナモロカ国立公園にちなんでいる。

Mozilla Wikiで、Namorokaの開発プランを検討するためのドラフト文書も合わせて発表された。それによれば、Namorokaの目標は、項目を挙げると次のようになる。

  • Performance
  • Personalization & Customization
  • Task Based Navigation
  • Web Application Support
  • System Integration

Performanceでは、起動速度やブックマークされたページのロードなどさまざまな場面で、体感可能なレベルでのスピードアップを目指す。アニメーションなど、遅さを「感じさせない」技法も積極的に採用する。

Personalization & Customizationは、Personasの統合と、再起動なしのアドオンインストールが中心となる。加えて、ユーザーの履歴に基づき、新規タブを開く場面や検索の場面などでブラウザの振る舞いを調節する。どうやらAbout:Tabアドオンを強化して搭載するだけでなく、それ以上のものを目指しているようだ。

Task Based Navigationは、「タグ/日付/ソースというメタデータによるWebナビゲーションのサポート」を含むが、これが何を指すのかは不明で、さらに調査したい。他の項目は比較的はっきりしていて、「タブグループの作成・保存・復元」というのは、ブックマークとは異なるタブの管理方法を提案するものだろう。Ubiquityの統合(Taskfox)もこの分野に含まれているほか、ダウンロードマネージャからファイルの削除や移動ができるようにもするという。

Web Application Supportは、Prismとの統合とファイルのアップロード機能の強化(とくにUI)がメインだ。

System Integrationは、Aero Glassを使用した新しいデフォルトテーマを用意することや、Mac OS Xの辞書と統合することを含む。AppleScriptやキーチェーンとの統合も予定。Windows 7では、Aero Peekにも対応する。

これらに加え、「アイデンティティ・ボタン」によってサイト特有のコントロールができるようにするという。

バックエンドでは、XULでUIアニメーションをサポート。CompositorによってUIウィンドウのレイヤー化と切り取りもサポートする。"chrome JIT"は、TraceMonkeyのjit.chromeを改良してデフォルトでオンにするという意味だろう。逆からみれば、Firefox 3.5ではオンにならないことを示すものと受け取れる。"network resource pre-caching"は、データの先読みで、Firefox 3.5ではDNSプリフェッチが搭載されるが、もっと積極的にページデータを取りにいく。サーバーへの負担を考えると、論議を呼びそうだ。

スケジュールについては、"early 2010"が目標とされているが、プロトタイプの作成までに2か月、製品開発に5か月、磨き上げから完成までに3か月とかなり具体的に提案されており、このプロジェクトの開始時期こそが問題だ。Firefox 3.5の開発を続けながらFirefox.next向けの作業を本格的に始められるとは思えないので、スタートを6月と仮定すると、10か月後は2010年4月である。作業に遅れが出なければ、このあたりにリリースされるはずだ。

ドラフト文書の記述とMike Shaver氏のコメントを参照すると、Firefox.nextはα版の期間を長く取り、Beta 1でフィーチャー・コンプリートにする計画のようだ。α版に関しては、毎月リリースして、テスターからフィードバックを集める。大きなUIの変更などは、まずインキュベータ・リポジトリというところでテストしてからTrunkに投入するらしい。

β版は4〜6週間ごとにリリースされるそうだが、これは最後の3か月間を対象にしており、しかもRCも出すから、せいぜいBeta 3までにならざるを得ない。β期間中は、マイナーなUIの変更と既に投入された機能の修正のみが許される。Firefox 3.5ではβ版に新機能が追加されるのは当たり前で、Beta 4に至ってもなお多くの追加を行っているため、これと比較すると開発プロセスを大きく転換するものといえる。ただ、「早めにリリース、しょっちゅうリリース」はオープンソース開発の常道なので、α版を小刻みに出すのはあるべき姿なのかもしれない。

以上だが、ここまでに書いた内容は、あくまでドラフト文書に基づくものであるため、今後変更されることが充分にありうる。注意してお読みいただきたい。

Mozilla短信 #14

Mozillaに関する多種多様なトピックを、おのおの短い記事にまとめた上で一本に編集したもの。不定期に連載予定。

Weave 0.3リリース
Firefoxの履歴やブックマークなどを専用のサーバーに保存して同期を可能にするWeaveが、ついにバージョン0.3の節目を迎えた。Firefox.nextに統合する計画もあるが、当面はFennec(Firefox Mobile)との連携に主眼を置いている。パスワードを同期すればログインが非常に楽だし、Fennecがスマートロケーションバーをサポートするので、履歴の同期でURLの入力も相当に節約できるというわけだ。
Personas 1.0リリース
Firefox.nextに統合される予定のPersonasも、バージョン1.0に到達。テーマと違ってメインウィンドウを装飾するだけなのだが、手軽に切り替えられる点がいい。「最も人気」の項目もあるので、迷うこともないだろう。また、GetPersonas.comのギャラリーでは、マウスを当てるだけでプレビューが可能だ。
ようやくアンインストール可能に
掲示板経由。Microsoftが.NET Framework Assistant 1.0をアンインストール可能にするアップデートを公開した(『RE:.NETとFirefox 』参照)。説明によれば、これまではマシンレベルの機能として設定されていたが、ユーザー単位に変更したのだという。なお、Windows 7では最初からこの変更が組み込まれる予定だそうだ。
(09/04/07追記)
不可解なことに現在リンク先は消滅している。U.S.のダウンロードセンターも含めて検索したが、該当するものはないようだ。
(09/05/15追記)復活した。
ステータスバーはどうなる
Firefox.nextで実現されるかは不明だが、開発計画の中には"remove status bar"という項目がある。開発総責任者のMike Beltzner氏が"one step closer to removing need for the status bar"というコメント(2009年3月10日付け)を書き込んだこともある。現にGoogle Chromeはステータスバーをもたず、必要に応じて最下段にメッセージを表示する方式だ。これはひょっとするか?
Mozillaのビルドシステムが強化
2007年5月当時、Mozillaのビルドシステムは一つの作業を一つのマシンに割り当てていた。これだと特定のマシンが壊れたとき、復旧までその作業ができなくなる。そこで、2008年5月には、ビルド作業についてのみ、プール方式を採用した。OS単位でマシン群を設定し、マスターサーバーが必要に応じてプールされたサーバーにタスクを割り当てる方式だ。ヘビーな作業には複数のマシンを割り当てられるし、一台のマシンが壊れても、別のマシンを割り当てればいい。また、新しいツリー(TraceMonkeyなど)を導入するのも容易になったという。2009年3月には、自動テストやローカライゼーションもこのプール方式に移行した。これによって、とくにローカライズ版のパッケージを作成する時間が大幅に短縮された。
助け合い
Alice0775氏が『Firefoxって..』で指摘した"Bug 434733 - colgroup width tag is not overridden when col width is specified"は、「won't fix」のMakoto Kato氏がパッチを担当することになった。
拡張機能を搭載した状態での自動テスト
Mozillaは、リークテストに関しては、Firefoxにトップ2000の拡張機能を搭載した状態で実施することができる。また、256の拡張機能を搭載した状態でのテストは、定期的に行われているという。
動画マニュアル
20世紀FireFox氏がFirefox 3の動画マニュアルを公開している。こうした草の根の活動がコミュニティを支えていくのだろう。
XULRunner
アドオン作者にとって便利なので、早期にリリースすべきではないかと議論されていたXULRunner 1.9.1は、1.9.1b3ビルド1.9.2a1preビルドがリリースされた。
ライブチャットによるサポートをWebベースで
support.mozilla.com(SUMO)では、ライブチャットによるサポートを提供している。ユーザーとリアルタイムでやりとりできるので効率のいい方法だが、現在はクライアントソフトを別に使う必要がある。これをWebベースに移行する計画が発表された。実現すればFirefoxだけでチャットが可能になる。

バグに関する話題 090401版

Shiretoko(3.5b4pre)にパッチがチェックインされたバグのうち、いくつかについて簡単に触れておく。これらは、すべてFirefox 3.5 Beta 4に反映される。

まず、「新秀の介の日記」(2009-03-08)で既報だが、"Bug 474908 - Dragging a tab in a window with only one tab detaches the tab"は、タブ操作に関するものだ。一つだけ残ったタブをコンテンツ領域にドラッグすると、Firefoxが閉じられて、新しいタブとともに再オープンするというバグだったが、修正された。同じくタブ関連では、"Bug 456382 - mousing on last tab shouldn't close window (middle click, context menu)"もある。ウィンドウにタブが一つしかないとき、コンテクストメニューの「タブを閉じる」が効いてしまい、タブをミドルクリックしてウィンドウを閉じることもできてしまっていたのだが、これらもできないようになった。

次に、「新秀の介の日記」(2009-03-23)に加えて、「やってMotors」の『Private BrowsingとサイドバーのHistoryのUI変更』でも取り上げられていた、'Bug 390614 - Split up the "Older than 6 days" history folder'も目立った変化の一つ。これまでは一週間の中で項目が細かく区切られていたが、新しいデザインでは、むしろ月単位で区分する傾向が強まった。メニューを展開するとたくさんの履歴が出てくるので、検索バーで絞り込んで使うのが前提なのだろう。[左:3.1b3、右:3.5b4pre]

f:id:Rockridge:20090401084749j:imagef:id:Rockridge:20090401084748j:image

Windows Vistaユーザーにとって朗報になるかもしれないのが"Bug 435788 - Plugin finder service can't install plugins using installerLocation"である。Firefoxにはインストールされていないプラグインを自動的に検索する機能があるのだが、Vista版Firefox 3ではユーザーがインストールを指示しても失敗するようになっていた。その不具合が解消される。

Firefox 3.5をFirefox 3に上書きインストールする場合、これまでテキストデータとして管理されていたパスワード情報は、SQLiteデータベースに登録される。このインポート速度を改善するのが、"Bug 483693 - import from legacy storage should use a transaction for better performance."だ。パスワードを大量に保有しているユーザーにいい影響が出る。比較されるケースがまれなので、ほとんどのユーザーは気づかずに終わってしまうだろうが、こうした地味な改良が積み重ねられていることも忘れないでおきたい。

Meeting結果まとめ 090401版

ふつうならMeetingごとに記事を書くのだが、今回は情報が少なすぎるので一つにまとめる。日付は米国太平洋夏時間(PDT)を基準にしているので、日本時間とはずれる。

最初に、Firefoxから。今週のDevelopment Meeting(2009-03-31実施)より。

事前のアナウンスからするとFirefox 3.5 Beta 4のスケジュールについて話し合ったはずなのだが、要旨には反映されていない。Blockerバグの修正数は明らかに減っており、Shiretokoへの投入を許可されたパッチが増えていることで、かろうじてShiretokoの開発が進んでいるように見える状況だ。

バックエンドではJavaScriptのBlockerが依然として多く、P1が16個、P2が15個もあるのだが、スケジュールを優先するとP2はRC1に回すのだろうか。Video/Audioも懸念材料だったが、こちらは比較的順調に開発が進んでいる様子。フロントエンドのBlockerは7〜9個で、昨日よりも減っており、パッチが揃いつつあるというのは本当だったようだ。結局JavaScriptエンジンの開発に時間が食われている。この構図は年明けからずっと変わっていないように思う。

次に、Thunderbird。今週のThunderbird Status Meeting(2009-03-31版)などより。

現在、Beta 3のBlockerバグは80個(先週-3)。うちb3uxのサブフラグがついたバグは34個(先週+3)である。実は修正数は先週と変わらないのだが、新規追加も多く、リストが減らない。週ごとにマイルストーンをリリースするも、b3uxのバグは処理が進んでいない。次のマイルストーンに回すことになって負担が増え、また間に合わないという悪い流れに陥らないことを祈りたい。

先週お伝えした画像読み込みのホワイトリスト(Bug 457296)だが、取りやめになった。開発に時間がかかるわりに効用が明確でないというのがその理由。

大規模なパッチを開発中なのが、"Bug 474701 - new search entry in default mail toolbar"だ。Glodaのフロントエンドであり、ThunderbirdのUIを大きく変える。[b3ux][m3](4月7日期限)だが、これが遅れるとスケジュール全般に響いてきそうである。Bug 457296が消えたので、注目点をこちらに移す。

エイプリルフール

「えむもじら」は「えむくろむ」に改名します』とか、『もじら組コーポレーション』とか、みなさん凝っててすごい。

当ブログは筆者にネタ記事を書くセンスがないのでダメですが……。

ところで、ブログ主はTwitterは絶対にしません。ブログ書く時間が削られるし、だいいち、どんなこと書けばいいのやら。こうですか? わかりません><

id:malaさんにブログのアンケートまでとってもらったのに、livedoor Reader作ってる超有名人だって最近まで知らなかった。by Google Readerユーザー

実話。