ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Mozilla Flux RSSフィード

2009-09-15

Weekly Updates 2009-09-14

Mozillaのプロジェクト全体について開発状況を報告し合う会議が毎週開かれている。その報告のまとめがWeekly Updatesだ。2009-09-14版(米国太平洋夏時間:PDT)から注目の内容をピックアップ。

Firefox関係

Firefox 3.6はフロントエンドで29個のBlockerバグを抱えている。ただ、Personasの統合作業は進んでおり、加えてabout:supportからトラブルシューティング用ページを呼び出す機能(Bug 367596)も入りそうだ。

対するGecko 1.9.2は120を超えるBlockerがあり、可能ならばリストの圧縮を行うという。そのほか、Firefox 3.5のTraceMonkey開発に貢献したDavid Anderson氏が、JavaScriptチームにフルタイムのメンバーとして加入した。

製品一般

Thunderbird 3.0 Beta 4は9月15日にビルド開始。新検索システムが目玉だ。リリースは予定どおりだろう。ちなみに、次のRC1は11月初旬にリリースしたいとのこと。

SeaMonkeyは、先週土曜日に2.0 Beta 2がリリースされた。これはフィーチャーコンプリートに到達したバージョンであり、次はRCとなる。10月上旬のリリースを見込んでおり、そのとおり進むと最終版は10月下旬だ。

その他

Mozilla Labsより。Snowl 0.3が今週リリースされる。Test Pilotは、インストールしたユーザーからタブの使用状況に関してデータを収集中である。Bespin 0.4.3がリリースされており、「deploy」コマンドなどをサポートするが、今月中にあと2回もアップデートが予定されているらしい。さらに、実験的メモリツールも今週中のアップデートが目標。

Metricsチームによれば、Firefox 3.5.3のリリース時に行われたFlashプラグインのバージョンチェックで、アップデートのためのリンクは、ユーザーに800万回以上クリックされた。

Supportチームより。SUMO(support.mozilla.com)はバージョンが1.3に挙がった。『SUMO 1.3 - Productization and more』の説明に従うと、主な改良点は二つ。一つは、Firefox以外の製品でもSUMOのシステム利用してサポート用Webサイトを構築できるようにしたこと。もう一つはナレッジベースの寄稿者が記事のレビューを受ける際、フェーズ毎にメールで通知が得られるようにしたこと。余談だが、Firefox Helpはモバイル向けWebサイトが構築中である。今週にもBeta版が出る見込み。

Glodaの国際化プランが復活 Thunderbird 3.0でCJKに対応へ

嬉しいニュースが飛び込んできた。先月末に『Thunderbird 3.0ではGlodaの国際化を断念』とお伝えしたところだが、状況が変わり、Thunderbird 3.0(TB3)の段階でGlodaがCJK(中国語・日本語・韓国語)のインデックス化に対応する可能性が非常に高まってきている。つまり、日本語版TB3で新検索システムが使えそうだ。

経緯はwon't fix『CJK Indexing』に詳しい。MozillaコミッターのMakoto Kato氏が次のような形でパッチを作成されたという。

なので、porter+CJKのみbi-gramという方式で実装してみたところ、自分のメール環境で1.5倍のデータベースサイズの増加 (今まではCJKはブレイクなし) + 速度 (Althon64 X2 2.2GHz <- メイン開発環境)も問題を感じないので、それでテストパッチを作成してみた。

今の時期だと正直微妙なので、拡張でも対応可能なレベルで作っているというのが、今回の最大のポイント。

このパッチの提出を受けて、Bug 472764のComment #24では、Glodaの開発を担当するMozilla Messaging社のAndrew Sutherland氏が感謝の言葉を述べている。そして、Sutherland氏はこうも言っている。

... I think we definitely want to get this into 3.0 rc1. Re-nominating for 3.0 blocker since your work has now made this feasible.

先送りの決定が撤回され、Bug 472764はBlockerバグの候補という位置まで戻ってきた。それだけでなく、TB3の開発責任者の一人でもあるSutherland氏が、3.0 RC1に絶対欲しいと意見を表明しているのだ。本来であればBeta 4で仕様は固定されるはずだから、RC1での投入は異例の措置ではあるが、充分希望は持てる。

Glodaとそれをベースにした新検索システムは、TB3のアイデンティティに関わるような重要な機能であり、これが使えるのと使えないのとでは大違いだ。日本語対応が果たされるのは実に素晴らしい。Makoto Kato氏の貢献に賛辞を送りたい。