2009-11-14
KompoZer 0.8 Beta 1
紹介が遅れたが、10月12日にKompoZer 0.8 Beta 1がリリースされている。Alpha 4から5か月かかってしまったが、新機能の追加とともにバグ修正もなされて完成度はかなり高まった。
ローカライズ版も着々と
11月上旬に公開された新しいダウンロードページでは、Beta 1のローカライズ版も登場した。対象言語数は10で、残念ながら日本語がまだ含まれていないが、言語パックを後でインストールするのではなく、最初から各国語版がある点はユーザーにとって大きなプラス。KompoZer 0.7.10は21言語に対応済みなので、0.8正式版のリリースまでにはぜひ同数をサポートしてほしいところだ。
(10/01/10追記)現在は日本語版も追加済み。
Beta 1リリース後のユーザーの関心は高いらしく、帯域幅が足りないのでミラーを呼びかけているほどである。Beta 2を経て0.8正式版が出るころには、もっとダウンロード数が伸びることは間違いない。
新機能について
FTPサポート
KompoZer 0.7.xのFTPサポートは、いわば閲覧中のWebページの完全な保存をサーバーに対して行うようなものだった。関連するファイルは1個のサブディレクトリに格納されるため、複数のWebページが1つのスタイルシート(ファイル)を共有することはできず、また、PDFドキュメントなどをアップロードすることもできなかった。
KompoZer 0.8 Beta 1では、FireFTPのコードを利用することで、こうした問題を克服している。ローカルディスクのフォルダ構造をサーバー側に再現できるようになったのだ。ページの発行は、サイトマネージャのコンテクストメニューから可能。
また、FTPのパッシブ(PASV)モードもサポートするようになった。ファイアウォール内のクライアントからもFTP接続ができるというメリットがある。加えて、FTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)による暗号化通信にも対応した。
Splitモードにおける構文ハイライト
Splitモードは、WYSIWYG編集とソース編集を併用するモードだが、ソース編集のパートで常に構文ハイライトが適用されるようになり、使いやすさが増した。HTMLの要素などは色を変えて表示されるわけだ。
テキストファイルの編集も可能に
SeaMonkey Composerでは可能なのに、Nvu 1.0 / KompoZer 0.7では失われていたテキストファイルの編集機能。0.8 Beta 1は、ASCIIファイルに限りこの機能を再実装することに成功した。マルチバイトはだめなので、日本語は通らないものの、.htaccessファイルの編集はできる。なお、次のバージョンからは構文ハイライトにも対応していくという。
GNU/LinuxでPHPのサポートを改善
MIMEタイプのハンドリング上の問題で、GNU/Linux上のNvu 1.0 / KompoZer 0.7だと外部エディターを選択する画面が出てしまっていたが、KompoZer 0.8では、PHPファイルを正しく開いて編集できる。WYSIWYG編集が可能かどうかも判定してくれるようになっており、ダメならテキストファイルとして扱われる。
その他
SVGを利用した新しいアイコンが用意されたほか、UUIDも新しい値が設定された。どちらもKompoZer 0.7とは一線を画すための措置といえる。
KompoZer 0.9に向けて
主要な開発者はFabien Cazenave氏一人だけ、あとはローカライズとQAの担当者が一人ずつという小規模なグループで開発が続けられているKompoZerだが、0.9でさらなる飛躍を目指す。
プレゼンテーション資料によると、KompoZer 0.9はGecko 1.9.3(Firefox 3.7のベース)を採用する予定で、TraceMonkeyを利用したパフォーマンスアップや、HTML5のサポートを見込む。XPFEを捨ててToolkitへと移行し、SeaMonkey 2.1のComposerと多くのコードを共有する。また、サイトマネージャ、CSSエディタ、DOMエクスプローラはアドオンとして提供されるようになるほか、サムネイルの生成機能やページレイアウトのデザイン機能、テンプレートの管理機能などが実装されるという。
SeaMonkey 2.1とコードを共通化できるなら、同じことをThunderbird 3.1との間でもできないものだろうか。HTMLメールの編集画面を洗練されたものにできそうなのだが。
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Firefox 3.6 Beta revision 2の変更点
Firefox 3.6 Betaは、わずか10日ほどでrevision 2へとアップデートされた。自動アップデート機能を通じた提供だけかと思っていたら、パッケージもちゃんと用意されている。
ちなみに、リリースノートだとあくまで「revision 2」(第2版)なのだが、公式アナウンスには「Beta 2」の表記もあって、どちらが正しいのか判断に迷うところだ。Mozillaは190個以上のバグ修正(ただしリストで確認できるのは186個)をアピールしているが、機能あるいは性能の面で大きな変化はなく、やはりBeta 2というよりはrevision 2のほうがしっくりくる。MicrosoftがOS開発の場面などで、小規模なアップデートを行ったものを「リフレッシュ版」と呼んでいるが、まさにそんな感じだ。なので当ブログでは「Beta revision 2」の名称で通す。
開発状況を反映した結果、リリースノートにもあまり変更は加えられていないが、なぜかサポート言語数が50から45に減っている。あとは、既知の問題で、「Javaプラグインを無効に設定した場合、Firefoxを再起動するまでは新しいウィンドウに対してのみ適用があ」るというMac OS X特有のバグが解消された。
追加あるいは変更された機能について、主なものを挙げておこう。
- 軽量テーマのアンドゥ(Bug 518468)
- 互換性のないソフトウェアがFirefoxをクラッシュさせるのを防止するDLLブロックリスト(Bug 524904)
- CSS gradientsの構文変更(Bug 513395)
- <input type=”file” multiple>のサポート(Bug 523771)
- CSSメディアクエリをタッチ機能などを対象に拡張(Bug 522149)
- SQLite 3.6.16.1へのアップデートで多数の履歴を削除した際もクラッシュしない(Bug 525539)
- %APPDATA%環境変数が存在しないかパスの指定が不正でもFirefoxが起動可能に(Bug 513958)
1は、ペルソナを適用したときに出る通知バーに「元に戻す」のボタンが加わり、それをクリックすることで簡単にアンドゥが可能になるというもの。2は、任意のDLLがFirefoxのプロセスに読み込まれるのをブロックする。3の仕様は、Gradient Syntax Proposalを参照してほしい。
(09/12/29追記)2について、MozillaWikiのFirefox/3.6/DLL Blockingを参照。ブロックされるDLLのリストも公開されている。
いちおうrevision 3の計画もあるようだが、スケジュールではRC1のコードフリーズが11月18日、リリースが11月26日なので、あえてアップデートを挟む必要もなさそうだ。また、今後は機能の追加よりも安定性の強化などが重視されるだろう。
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