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2016-01-16

Facebook ページで地図上のスポットがずれて表示される方のために

この記事を書いた理由

Facebook ページの編集をしていて、ご自分のお店や会社が地図上で正しい場所に表示されない、と悩む方が多いようです。それを直そうと苦闘した揚げ句、迷子になって OpenStreetMap を編集しようとする方が増えました。Facebook と OpenStreetMap の関係がわかりにくく、OpenStreetMap の編集も専門的な知識がないとできないため、OpenStreetMap に奇妙なメモや奇妙な編集結果が散見されるようになりました。そういう迷子を少しでも助けて、OpenStreetMap に奇妙な編集がされることを防ごうと、この記事を書いてみます。

私はだれか

私は趣味で OpenStreetMap の編集をしています。OpenStreetMap はユーザーが自由に編集できる「地図の Wikipedia 」です。単純に地図が好きという私のような人から、地図に関わる仕事をしている方やエンジニアなど、さまざまな方が編集に携わっているようです。私はとくに OpenStreetMap から利益を得ているわけではありません。もちろん Facebook とも関係がありません。

Facebook ページの編集をしてみると

例としてダミーの facebook ページを作ってみました。適当な団体をでっち上げて「企業・団体」にし、住所を入力すると以下のように地図が現れます。

f:id:Room-B:20160116135107j:image

この赤いマークが奇妙な場所に表示されることがあるようですが、これを普通は正しい位置に移動させれば良いだけです。マウスのホイールをくるくる回すか、+ - ボタンを押すことで地図の拡大縮小ができますし、マークをドラッグすれば移動できますね。あとは「変更を保存」するだけです。これでおしまい。うまくできたら、ここまでで終了です。

ただし、検索するとこれが上手くできないというブログ記事などがヒットします。Facebook のシステムは時々変わるのかもしれませんね。残念ながら、その点については私はわかりません。


迷子になる人の行動を予想

最初に住所を入力すると、地図上で間違った場所が表示されることがあるようです。これで「Facebook がおかしなことをやっているので直してあげなきゃ」という善意から次のようなことをする方がいるようです。

f:id:Room-B:20160116134627j:image

地図の右下にある小さい「報告」という文字をクリックします。すると下のような「この地図はサードパーティープロバイダのものです。フィードバック送信のため、このプロバイダのサイトに移動します」というわかりにくいメッセージが現れます。

f:id:Room-B:20160116135144j:image

この「開く」をクリックすると次の画面に移ります。

f:id:Room-B:20160116135142j:image

さらに、上の黄色い吹き出しで強調した小さいアイコンをクリックすると、次のような画面になります。

f:id:Room-B:20160116135141j:image

ここで、「Facebook スポットが間違っていました。正しくはここです」というようなメッセージを入力してしまう人がいるようです。

残念ながら、これはあまり意味のない行為です。

なぜか? このメモは facebook へのクレーム通報ではないからです。ここに書き込んだメッセージは OpenStreetMap の地図を見る人が誰でも見られる場所に表示されます(例へのリンク)。途中のメッセージで「サードパーティー」と書かれていた通り、このメモは第三者、つまり Facebook に登録しようとしているあなたでも、Facebook 社でもない、別の地図サーバーである OpenStreetMap に残されます。

住所から間違った場所を示したのは おそらく Facebook です。*1 だから、住所が正しく表示されないクレームをここに書き込んでも改善されません。Facebook への苦情を OpenStreetMap に向けて述べたメモを見てもできることがないからです。OpenStreetMap の編集者にとって意味のないメモはただ「解決済」として消去されます。(そして善意で地図を編集する人をちょっぴりだけうんざりさせます。)

でも、分かりにくいですよね。自分で試してみて迷子になる人の気持ちも少しは分かりました。営利企業である Facebook は OpenStreetMap を利用したり混乱させるだけでなく、せめてもう少し分かりやすい説明だけでも書いてほしいものです。


地図が間違っていたらメモを残してください

住所から検索される場所が間違っていても、OpenStreetMap は直しようがありませんが、もしも地図そのものが間違っていたら、OpenStreetMap は修正されるかもしれません。たとえば、お店のある場所に道路が描かれていないとか、お店があるはずの場所に川が流れている、壊されたはずの建物がまだ描かれている、と言う場合などです。

そのときは、上に書いた方法でわかりやすい地図メモを残してください。地図メモにはできれば、(1) どのようにその場所を確認したか、またはその場所とあなたの関係。(2) 何が間違っているか (3) 正しくはどうなっているか を書いてください。例えば「自分の店の前の通りが描かれていません。ここには 4 m 道路があるはずです」とか「ここに描かれている建物は昨年取り壊されました。現在私の○○という店が新築されています」といったものです。

このようなメモを見つけたら、近くの OpenStreetMap の編集者が現地を確認しその地図を修正してくれるかもしれません。残念ながらいつ修正されるかは保証がありません。地図編集者がそのメモを目にし、その場所に行って確認できるときにしか修正されません。OpenStreetMap はあくまで地図が好きなボランティアが編集しているものなので、編集されるのは半月後かもしれませんし、3年後かもしれません。もしかしたらあなたが勉強して地図編集者になったほうが早いかもしれません。たとえばこんな動画 (OpenStreetMap 編集のススメ)を見ると編集方法がざっとわかります。


やってはいけないこと

地図が間違っていた場合、ブラウザの別のタブで Google Map などを開き、それを OpenStreetMap に書き写すことは、絶対にやってはいけません。Google Map (ゼンリン)など他社の著作権侵害となります。OpenStreetMap の編集者は著作権を侵害しないために、自分の GPS を用いて位置を測量し、あたりを歩き回って確認して何もないところから地図を作成したり、許諾を得た地図や航空写真の情報を書き写したりしています。

以上です。これが迷子になった人に届くと良いなあ。

*1:OpenStreetMap では、残念ながら 2016年1月の段階では日本の住所を検索できるようになっていません。そもそも日本の住所システムと OpenStreetMap が採用している欧米各国の住所システムの不一致が議論されている途上です。

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