RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 自転車レースの現状を考える

筧五郎選手のブログで昨日から自転車の発展を願う人の熱心な書き込みが殺到しています。
自転車人口がどんどん増える事を願っております、ってコメントに代表される内容です。
私も負けじとコメントさせていただきます。


(日本の)ロードレースに観客が少ないという事実に関してですが、確かに寂しいですね。
ほんとは友達や家族をどんどんレース会場に連れて行ってファンを増やしたいのですが、正直興味がない人をレース会場に連れて行ってもファンになってくれる可能性は極めて低いと思って躊躇しちゃいますね。家族をヒマさせては申し訳ないと思い、積極的には誘っていません。
たしかに五郎さんのページのコメントにあるように、外苑クリテリウム大井埠頭のレース、Ritzクリテリウムみたいなを増やさないと観客数の劇的な伸びはないでしょうね。


地理的に観客呼ぶのが難しいヒルクライムでも、例えばコース中いたるところで応援可能にするとかしてほしいですね。やっぱり観客多い中で走りたいという方は大勢いると思います。選手が競技をする道中のどこにでも観客が居ることに係るリスクは、見るほうも走る方も自己責任で。
あと欧州のレースをLiveで見て思ったんですが、あのオートバイでの中継が日本でもできないかなー、と。4000人の参加者がいれば参加料が+500円で2百万円。バイク中継&ゴール地点にオーロラビジョンがあるならば、私も自分が狙うレースには家族や友人を連れて行きたいと思います。
たとえ自分が映っていなくても、DVDにすれば来年の為のコース研究、トップ選手の走りの研究などの目的などでそこそこの数売れたりもしないかな?
それが全国各地で行われるようになれば、そういう仕事が定着する可能性もあるんじゃないでしょうか?


絵空事はさておき、、、


プロとか実業団選手とかサポート選手とかホビーレーサーとかそういう区分けに関しても議論がありました。
私の中での唯一の区分けは、それが生活の中心か否か。換言すればそれが今の生活で一番目指すものか否か。
プロと呼ばれている選手達とゴロちゃんや私とは違う。どう違うか。
プロと呼ばれている(けどトップチームにいない)選手が例えばスキルシマノとかニッポメイタンとかから声をかけられれば、おそらく移籍して上を目指すだろう。
または日本のトップ選手がツールドフランスに出るチームから誘いがかかれば、おそらく移籍するだろう。究極的にはそこを目指してやっているだろうから。多分。
けど私たちは、ありえない話ではあるが、国内トップチームからお誘いを受けたとしても絶対に丁重に断る。なぜなら他に仕事があり、自転車はあくまでも趣味でやっているに過ぎないから。
だから私たち(勝手に56さんと私を一緒にくくっているが)からすれば、プロには格段に高い意識を持って自転車活動に取り組んでいてほしいのである。たまには苦言を呈したくなる時があってもおかしくない。


ところでコメント欄に真鍋選手の名前が出てきましたついでに。
昨年の富士チャレンジ200や今年の表富士で一緒のレースに出て感じたんですが、走りもさることながら、before/after レース時に、周りへの気遣いなどからさすがトッププロ選手だ、と感激することがありました。


HIROさんの意見に二つの点で同意です。
どうすればロードレースが注目されるか?世界で活躍する選手が必要です。冬季五輪の"ノルディック複合"を覚えているでしょうか?一体どれだけの人が荻原兄弟以前にあの競技を知っていたでしょうか?どれほどの競技人口がいたでしょうか?それでもテレビや新聞をだいぶ賑わしていました。つまり、そういうことだと思います。
また"競輪"と"お金"とロードレースの関係。今も昔も1,000mを1分8秒とかで走る非常に高い瞬発力を持ちつつロードレースでも勝てる選手というのは、高校生でも大学生でもたくさんいます。HIROさんのご指摘の通り、そういう選手が自転車で食っていく道を選ぶ時、大抵は競輪選手の道を選択します。私の非常に親しい友達でも、18歳くらいの時に当時の日本チャンピオンをも唸らせるような、すごい自転車乗りとしての才能を持ったヤツが居ましたが、そんな彼も今は競輪選手。理由はそんなに難しくないのかな、と思います。


たまに、こんなにがんばっているのに何で金くれないんだとか、待遇が悪いとか、なぜ夢を追いかけている人にお金を出さないんだ、といった愚痴をプロロードレーサーから聞くけど、世の中の多くの事はお金が絡んで周っているという事実を認識して、自転車レースがどういった経済的なインパクトを与えうるかを考えなければいけない。


今がブームの自転車。俄自転車乗りさんの言うとおり、市民レースの盛況と全日本レベルの試合の衰退っぷりの対比はすごいですよね。
自分も観に行っていないですが、今までの経験から広島での全日本ロード選手権・秋田での全日本TT選手権にどれだけ観客が集まったかは、容易に想像できます。自分もできる範囲(=ホビーレースに限る)でより自転車レースを発展させたいと(最近特に)切に願っており、今後そういう意識で活動していきたいと思っています。



今日はたくさん堅い事を書いたので、、、癒し系で。

 お台場朝練

61.5km、1時間59分


睡眠時間4時間で出発。暖かくなってきたので鼻が出なくなったのが嬉しい。
けど今日も身体が重かった。6月は距離よりも中身を重視してより高い強度で走る予定だったが、なかなかできていない。集中してパワートレーニングをするという予定も週末に激坂をたくさん走った程度でイマイチ消化不良。
そんなわけで今日の2周目・3周目はできるだけ先頭に出てスピードを上げて長く引くようにした。けど人数が多くて脚があまり揃っていない為追い込み切れない。T中さんがいてくれれば。。
それにしても今日のスプリントはひどかった。いい位置につけて最後にもがく機会を狙っていても結局もがけずにおしまい。3周目は早目から全力でいくも切れもなく持続もせずにズブ差され。
このままではまずい。新しい自転車に対するいいイメージができない。がんばらねば。


MAXパワー
2周目:876W
3周目:809W
晴海大橋:825W

 ジレンマ

■ お台場朝練 ■

冬の間は水曜お台場朝練をすることで週末練習と平日に一回強度を上げられる為非常にいいリズムだったが、最近大事なレースが近づいてきて少しジレンマを感じる。4:40に起きて2時間60km強で強度を上げて走るので、平日練習の中ではとても集中力が必要になる。そうするとその前後の日になかなか集中した練習をする体力がない。月曜は週末の疲れを取るため流し、金曜は週末もしくはレースに備えて軽く、となると他の重要な練習をする機会が減ってしまっている事に気がついた。
火・木と一人でとことん追い込む練習がそろそろ必要なんじゃないかな。皆勤賞に拘らず、6月の前半からやっておけばよかったかもしれない。美ヶ原までの2週間はちょっと違った練習をしてみようかな。


なんか感じ悪くなってしまったらスミマセン。そうは言っても独りでは決してできない練習を週一度させていただいているので、朝練仲間には本当に感謝しています。

■ レースに向けた調整 ■

美ヶ原に向けてかなり集中してきている。
が、昨日はロンドンからのビジターの接待でビールを飲んでしまった。自分がロンドンに行った時にもてなしてもらったし、やっぱり自転車よりも仕事を優先しなければいけないし、という事で極力次々と出てくる料理を食べ過ぎないように我慢しながらのちょっと辛いディナーだった。


で、今日は妻と遅い時間からワインバーへ。
夜泣きで相当疲弊しているので子供を一晩だけ実家に預けた。でせっかく二人になったから外でゆっくり飲むか、と私から提案。妻の予定があったので21時からディナー。
今週末ヒルクライムレースがあるけど、疲弊している妻に構わずレースに向けて調整するわけにはいかない。やっぱり自転車レースの優先順位は家庭−仕事−の次にくる。


そんな中でも出来る限りの事はやってベストを尽くすぞ。

 柔道の石井選手

昨日の日経新聞朝刊より、100kg超級の全日本選手権井上康生を破って北京五輪行きを決めた石井選手のコメント。

「一本を取るに越したことはないけど、勝てなければ何も残らない。それに芸術的な一本とか美しい一本って何ですか。芸術性が大事なら、採点競技でもやっとれと言いたい」

私はこの考え方が好きだ。もちろん批判とか違う意見の人も多いと思うけど、究極的には『勝ち・負け』を競う『試合』に出ている以上、徹底的に勝ちに拘る姿勢でそれを成し得たなら、それは純粋に素晴らしいことだと思う。

 重量#2

自転車の重量は、気にする人にとっては重要です。気にしない人にとってはどうでも良いですね。


勝つための強い意志を持ってトレーニングして、コンディション・モチベーションを高めてレースに臨めばどんな機材でも関係ないですよ。
あっ質問の意図は、そういう状態でレースに臨んで、同じ条件で2種類の機材を使い分けたと仮定した場合に結果に差が出るかということですよね。。
理論上アップヒルオンリーでは、エネルギー伝達効率に差がなければ、軽い方が速いはずです。ただし精神と身体のコンディションの1%の差は自転車の1kgの差よりも大きいと思います。だからレースに向けたトレーニングの差を決して埋めるものではないと思っています。信じています。


ただ机上の計算では、パワー/ウェイト・レシオという観点から見ると、ヒルクライムのパフォーマンスで比較するなら、ここでのウェイト=体重+バイク+身につけるもの全て、とすべきですね。そうすると、例えば『ウェイト』の5倍を目標とするならバイクの1kg増により5Wの出力増が必要になる、もしくは5W分の推進力が必要になりますね。
平均出力での5W・・・
そう考えてしまうと、やっぱり機材の重量は無視できないと思えなくもないです。


アップヒルのみのレースでは理論上軽い方が有利ですが、一般的なロードレースでは有利に働かないと思います。


沖縄の200kのレースで背格好・実力の似通った二人がSRMを装着してそれぞれ軽量フレームとがっちり重量フレームに乗って同じ集団でゴールしたデータがあって、その結果重いフレームに乗った選手の方が出力が少なかった、というサンプルがあるそうです。
確かに高速巡航、下りでの安定性、ハイスピードでアップダウンをこなすような場合、超軽量のフレームよりもしっかりしたフレームの方が速いような気もします。


個々のパーツで言うと、ホイール、サドル、シューズの軽量化が体感しやすいです。
ただ同時にこれらのパーツは重量を基に決めるべきではないのも確かです。
ハブとかステムのカーボン模様はほとんどコスメティックと考えていいと思います。
カーボンレールのサドルは最近ではけっこう信頼感もあって利用価値は高いと思います。
ステムに関しては全体的にアルミの方が優れている気がします。Timeのカーボンステムを使っていましたが、剛性面で言うと軟らかいです。それでも走った感じは好きでしたが。
ハンドルに関しては、私は絶対カーボン派です。軽量化できる上快適性が全然違います。ステムと同じく剛性感は基本的にアルミの方が高いですが、私はカーボンのしなり感がかなり好きでした。何か硬い構造物を操っているというよりも、自転車全体が自分の身体の一部になっているという感じがTimeに乗っているときはしていました。
ニュートンと同形状でカーボンの軽量ハンドルバーないかなぁ。


軽量化のメリットは、持った時に感じる見た目とのギャップによる満足感。上りでのアドバンテージ(これはパワー伝達効率との兼ね合いで必ずしも有利とは限らない、はず)。
デメリットは、剛性不足・強度不足・コスト。


私も軽量化の波に疑問を持ってフレーム・フォーク2050gをオーダーしました(←この数字をあらかじめ言われていたらオーダーしたかは微妙。まぁ覚悟はしていましたが、、)。今は以前より60g重いハンドルをつけて、70g重いサドルに座り、SRMを装着して(+約250g?)、旧タイプのアヘッドで走っています。
今年のヒルクライムを全てこれで戦います。それにより何らかの答えが出せればと思っております。


もし来年何かに乗り換えるにしても、一度1600gに乗ってしまうと、どんなフレームでも超軽量に思えてくるので、選択肢の幅が広がります。それが良いかどうかは分かりませんが。。