「りっぱな部員になる方法。2)マジカルミステリーツアーへようこそ!」

「それが――なんで、このボクなんですか?」
『いい質問だナ。なにもオレ様たちは、だれかれ構わずマジックを見せてまわってるわけじゃない。お前を選んで声をかけたのには、ちゃんとワケがある。それは――ズバリ!』
「……。ズバリ?」
「暇そうだったから」
『この数日、人材探しのために校舎内を回ってたんだがな。お前ほど哀れな時間の使い方をしてるヤツはいなかったゼ。お前、さては遊んでくれる友達もいないんダロ?それで、鏡に映る自分を見ては、ボクはひとりじゃないんだ……なんていい聞かせなんかして』
「つらかったね。でも、もうひとりじゃないよ?」
「べっ、別にボクだって、好きであんなコトやってたわけじゃないですよ。それこそ部活の……そう、あれはボクが入ってる部の、活動の一環なんです!」
「――え」
『部活って、ボーズ……。いくらこの学園がなんでもアリだからって、踊り場の鏡を撫で回して、さらに記録ノートまで作ってなんて――そんな抽象的を通り越して猟奇的な部活、あっていいハズないだろ』
ゲシュタルト崩壊部とかかな、ルー君?」


あらすじ

怪奇現象を否定しまくるミステリー研究部というよく分からない部活に所属してしまった久瀬守。
部長・玉露園の命令で旧校舎の踊り場の鏡を調査していた守は、一休みするために向かった屋上で奇術研究部・高品由布からの勧誘を受けてしまう。奇術研究部は毎年恒例でこの時期にステージを行うのだが、今年は人数が足りないため体育館の使用許可が下りないらしい。「即戦力」になりそうな人物を思い浮かべて玉露園が頭に浮かんでしまった守は、高品をミス研に連れて行く。が、成り行き上ミス研総出で奇術研究部のステージを手伝うことになってしまい―


やっぱり普通

…なんだけど1巻より良かったよ。そして見開きピンナップははいてない。華さんの美脚はどうされましたか?


相も変わらず、(お話が)インパクト不足とかご都合主義的な展開は多い気がしますが、全体的に丁寧で安心して読める作品ではある。
1巻と比べて、相対的にコメディ分が増えてて、そこに面白い所が多かった。特に華さんの台詞はいい味だしてんなーと。なんで、中途半端にミステリ要素とかバトル要素入れてごちゃごちゃするよりは、こうシンプルにキャラクター重視のコメディ路線で行った方が結果的に良かったのかな。学園七不思議と華さん周りを主軸に、今後もこういった感じで進んでいけばいいんじゃないのかな?この作品ではミステリーとは推理ではなく怪奇現象を指す、という方向性で一つ。妙な期待をしなければ、結構満足できると思う…よ。
あと黒リアさんについて。
月並みですがそれなんてパニッシャーwwwwwwwwwwww


■感想リンク■

4086304007りっぱな部員になる方法。 2 (2) (集英社スーパーダッシュ文庫 こ 1-2)
午前三時五分
集英社 2008-01