に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident

2009-12-01

今日は21回目の世界エイズデー

きょう12月1日(火)は、世界エイズデーです。

  

  

今年の国連による世界エイズデーのテーマは

「普遍的アクセスと人権」

UNAIDS(国連エイズ合同計画)

WORLD AIDS DAY

WORLD AIDS CAMPAIGN

  

日本厚生労働省による今年のキャンペーンテーマは

「Living Together〜いま、何をすれば良いのか聴かせて?〜」

厚生労働省—世界エイズデーについて

エイズ予防財団2009年世界エイズデー・キャンペーンサイト

  

多くのイベントは先週末(11月27-29日)に行われたようですが、まだ12月中旬・下旬まで全国でさまざまな関連イベントが行われる様子です。

  

近所のイベント・催しをチェックしてみて下さい↓

平成21年度「世界エイズデー」実施予定(地方自治体の取り組み予定)

世界エイズデーのHIV検査・相談イベントは→HIV検査相談マップ−イベント情報

  

  

毎年1度のこの日が、毎日をHIVエイズとともに暮らしているPLWAの人たち(People living with HIV/AIDS、エイズとともに生きる人、HIV陽性者やエイズ患者の人)とその家族や友人、HIVエイズ医療に携わる人たち、HIVエイズへのさまざまな取り組みに尽力している人たちのために、わずかでも役立つものを積み上げてゆく日になることを祈っています。

  

  

「HIVエイズは、誰にとっても身近な問題です」とよく言われます。

少なくとも、僕という人間にとっては、確かにそうだと思います。

それは、個人的な理由ですが、僕がゲイであることと、無関係ではありません。

現在報告されている日本在住のHIV陽性者の多数は、男性同性間性的接触による感染です。

今年6月、2008年に新たに発見されたHIV陽性者・エイズ患者数は6年連続で最多更新だったことが発表されましたが、うち新規発見HIV感染者の69%は、男性間性的接触によるものでした(詳しくはこちらを参照)。

  

もちろん、男性同性間性感染が数値として多いことが、「すべてのゲイはHIV感染のリスクが高い」ことを意味するわけではありません。

(リスクはセイファーでないセックスから来るのですし、性行為をしないゲイもいますし)

でも、少なくとも僕は、自分が生きて、性行為もする上で、HIVのことを考える必要があったと思います。

たしかにセイファーセックスは意識していたけれど、いつも、100%可能だったかというと、そうではありませんでした。

「HIVに感染したかもしれない」と不安にかられたこともあるし、

そういう不安を抱えてHIV検査に行ったこともあります。

そして、これから生きていくなかでも、そういうことはあるのではないか、と思っています。

HIVの治療に励む友人からは、HIV陰性の人間がHIVエイズについて知っておかねばならないのは、単に自分が感染しないよう気をつけることだけではない、と教えられました。

HIVエイズに結びつけてゲイに対する嫌悪を正当化するような言葉や、HIVエイズをネタにして笑うような言葉にぶつかるたび、胸を切り裂かれるような思いも味わいました。

  

確かにこれまでは感染しなかったと言っても、これからも感染しないよう自分を護ってゆくと言っても、僕の人生はあるかたちでHIVエイズとかかわりを持ってきたし、これからも持ってゆくのだろうと思います。

自分のセックスにどうやって責任を持っていけるか?

HIVを含む性感染症への恐れを忘れず、けれどその恐れに振り回されたり逃避したりせずに向き合ってゆくにはどうすればいいか?

それをどうやって人にも伝えてゆけるか?

身近にいるPLWAの人たちが安心して暮らせる環境を作るために、どんなことが必要か、ちゃんと分かっているか?

HIVエイズに対する偏見や差別に出会ったとき、戦える言葉を持っているか?

「HIVエイズと生きてゆく方法」を、僕なりに知っているか?

それは極端にいえば、僕の一生について回る問題のひとつといっても、間違いではないのかもしれません。

  

  

では、そのために僕は何をしているか?何かできているのか?というと。

恥ずかしいことですが、全然ダメです。

目先のことにとらわれて、日々を過ごしてしまう。

  

その意味で、「世界エイズデー」は、僕にとっては大切な日になっています。

年にたった1日、とってつけたようにHIVエイズのことを思い出すのが、何になるのか?

むしろ、あと364日HIVエイズのことを忘れて過ごす口実になるだけでは?

という気もします。

でも、年にわずか1日でも、考えるきっかけをつかむ、少しでも知ろうとする、新しい知識を少しでも身につける。

そして、現状の何を見てゆけばいいのか、どんなことを学ぶべきなのか、少しは分かるようになる。

それは自分にとって、必要なことだと思います。

  

昨年のこの時期は少しゆとりがあったので、全国各地で行われるエイズデー・イベントについて、リンク集を作ったりしましたが、今年は忙しくて、それもできませんでした。そのかわり、地元の展示に足を運んだほか、時間を見つけて各地のエイズデーのイベントや催しの情報をブックマークして過ごしました。

各地方自治体で行われたエイズデーのイベント情報は、エイズ予防財団で詳しく知ることができますが、各地方自治体のサイトを訪れてHIVエイズ対策を見てゆくのは、それなりに勉強になります。

HIV啓発や世界のHIVエイズ治療の支援で、これまで知らなかった活動もいくつか知ることができました。

  

情けないかぎりだけれど、できる範囲で少しずつでも学んでゆく。

そのなかで、自分が「エイズとともに生きる」方法を見つけてゆければと思います。

  

(この文章は、12月2日に記しました)

  

2009年第21回エイズデーに関する他のエントリ

世界のHIVエイズ対策に対する資金援助の後退—Ry0TAの日記

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