巡回


昨日観た「ラ・ラ・ランド」は、はじめから終わりまで、自分としてはあまり楽しまない時間だったけど、今朝になって思い出したら、なんだかそれを観ていた時間が、やけに華やかな、皆が楽しそうにほとんど躁状態で大はしゃぎしている、二時間だけそんなパーティー会場にいたんだなあ、みたいな、ものすごく非日常なハレのひとときを、場違いながら自分も同席してたみたいな、そういう記憶が熱をもったまま一日分寝かされて所々断片化して、今や過ぎ去った過去の、無害で軽い心地よさをともなった思い出みたいになってしまったような、そういう不思議な余韻に浸っている自分がいた。


ただし、もう一回観たいかと言われたら、やはりそうでもないという感じではあるのだが。…たぶん、いかにも現代ハリウッド的な幕の内弁当な感じでものすごくぎっしりと要素が詰まっていて、二時間で猛烈におなかいっぱいになって、ある意味食当たりしてるのかもしれないが、でも他にも何か映画観たいモチベーションが上がるような感もあり、だから何なの?やっぱり好きなんじゃないの?と言われたら、いや、だから、そうではないんですけど・・・と歯切れの悪い態度になってしまう感じだ。


今日は終日家にいただけ。ちょっと買い物に出て、素晴らしい春の陽気の下、近くの梅園を見に行ったら、梅祭りと称して公園内が花見状態になっていた。出店とピクニックシートと人だかり。この天候なら、盛況になって当たり前だ。今日はまさに、完全に、決定的に春という感じ。どちら様もおめでとうございます。やれやれ、また時間は繰り返される。